月刊経営情報雑誌「マスターズ（MASTERS）」（国際通信社）、「アンカー（ANCHOR）」（報道通信社）、「センチュリー（CENTURY）」（USPマネジメント）対談取材記事掲載の経営者が参加する国際通信社グループ運営の異業種ネット

島田　まずは、牛尾社長の歩みからお聞かせ下さい。

牛尾　広島県の出身で、学業修了後は大手建設会社に入社し、大阪で設計の仕事に携わっていました。岡山には転勤で来ることになったのですが、東京転勤を命じられたことで人生を見つめ直しましてね。先々のことを考えて、職を辞して同業で独立することにしたんです。一時期は約100人の社員がいるほど成長したのですが、色々な出来事が重なって、一旦は閉めることに。その後、再び独立をしたのですが、今度は取引先の倒産という不運に見舞われましてね。そんな状態でも私についてきてくれる社員がいましたので、彼らの生活をいかに安定させられるかを考え、不動産管理業に着手。それが6年前の話で、ゼロからのスタートでしたが、今は約1,000戸の物件を管理させていただいております。

島田　共に働く社員さんを想う心が、社長の原動力なのですね。ちなみに、同業者さんも多いと思いますが、どういった点で差別化を図られて？

牛尾　手数料などは一切いただかないようにしていることと、建物に関しては徹頭徹尾、責任を持って管理させていただくようにしています。そして、入居者さんには安心・安全を、オーナーさんには安定をもたらせるよう、日々業務に臨んでいます。ですから、私が休むのは正月だけ。大変ではありますが、入居者さんやオーナーさんのことを考えると、休んではいられませんからね。それに、社員の努力のお陰もあって、当社が管理する物件の入居率は95％以上を保っているんですよ。

島田　全社一丸となって、建物の管理に臨んでいらっしゃるのですね。お話も尽きませんが、最後に今後の展望をお聞かせ下さい。

牛尾　今日に至るまで、酸いも甘いも経験してきました。ですから自分のために何かをするという想いはないんです。共に働く社員たちが、楽に過ごしていけるような会社にしていきたい。そのためにも、まだまだ頑張り続けたいと思います。