2018年12月17日更新
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(株)れんげ堂 対談取材記事

名刺
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故人とご遺族の“想い”を大切に──

厳粛かつ温かな葬儀で有終の美を飾る

株式会社 れんげ堂

代表取締役 芳川 政雄
取締役 芳川 優子

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─略歴

「葬祭業は心を伝える仕事── だからこそ人間力が大事なのです」

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─人ページ写真

38年間にわたって教職を務め定年退職を迎えた後は一転、妻の実家である葬儀会社『れんげ堂』に入社し、代表職を引き継いだ芳川社長。

当初ははじめての業界で戸惑うことも多かったというが、15年目を迎えた今は、この道一筋に歩んできたかのような落ち着きが感じられる。

「葬儀は物を売る仕事ではなく、心を伝える仕事。当社には生花部もありますが、花も同じで1本いくらではなく、花に心を託して伝えていきたいと考えています」と社長。

スキルや知識はもとより、心に重点を置く社長は思いやりや気遣いといった“人間力”を何よりも大切にしている。

地域の人たちに安心を与えられるように、今後も社長は実直に、誠実に歩んでいく。


一般葬から社葬、家族葬まで、故人とご家族の“想い”を大切に、真心を込めてお手伝いをする『れんげ堂』。創業から50年近くにわたって地域密着で様々なニーズに応えてきた。2012年には葬祭サービスの安心調査で最高位のAAAを取得。本日は同社の芳川政雄社長と奥様の芳川優子取締役にお話を伺った。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─対談

先代の思いを引き継ぎ
教員から葬祭業へと転身

千堂 御社の沿革からお聞かせ下さい。

芳川(優) 当社は、今から48年前に私の父が立ち上げました。父は元々僧侶として仏道を歩んでいたのですが、体調を崩してお寺の勤めが難しくなりまして。当時はまだ若かったそうで、改めてこれからできる仕事はないかと模索した結果、葬儀の仕事をはじめました。ありがたいことに、懇意にしていた檀家様方からもご支援いただき、葬儀会社を設立。以降、母と共に仕事に打ち込む中で地域に根差した葬儀業者として実績を積み重ね、地場の方々と信頼関係を構築してきました。そうして、社を懸命に守ってきた両親の思いを受け継ぎ、現在は私たち夫婦とスタッフの皆で社を守り立てております。まもなく創業から半世紀となり、長く続いてきた当社をしっかりと維持すると共に、私たちを育てて下さった地域の皆様に恩返ししていくことが務めだと責任感を持って仕事に臨んでおります。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

千堂 芳川社長は取締役とご結婚されてから葬祭業界に入られたのですか。

芳川(政) いえ、私は長らく学校の教員を務めており、北海道各地に赴任しながら定年まで教育の現場で働いていました。家内が一人娘ということもあり、教職を終えてから当社に入り、のちに代替わりして代表職を継ぎました。

千堂 学校の先生とはまた畑違いのお仕事ですが、当初はいかがでしたか。

芳川(政) やはり慣れるまでに時間はかかりましたが、教職も葬儀業も人と接するという点は同じ。大切なのは“心”だという気持ちを強く持ってノウハウを身に付けていきました。どんな仕事でも自分1人では何もできませんから、たくさんのスタッフや取引先がいる中で、私は皆が動きやすいような環境をつくっていければと思って経営に臨んできましたね。今は葬祭業に携わって15年目になりますが、最近になってようやく板に付いてきたような心持ちです。今日を迎えられているのは、いつも地域の人や家族が支えて下さっているからだと痛感しており、感謝の念は尽きません。

 

多様化する葬儀への想いを
一つひとつかたちに

千堂 こちらでは葬儀に関すること一切を手掛けていらっしゃるのでしょうか。

芳川(政) はい。当社では事前準備から葬儀終了まで、経験豊富な葬祭ディレクターが中心になってお手伝いさせていただいております。4年前には自社の斎場として「中央斎場」と「ファミリーホール」を創設しました。また、当社では生花部を設けており、葬儀だけでなくお祝いやお見舞いでも即日花の手配が可能です。地元のホテルとも提携しており、ブライダル関係のお花も提供しています。2012年には「全日本葬祭業協同組合連合会」による葬祭サービス安心度調査2012で最高位のAAAを取得することもできました。これは全国2,477社を対象に、経営面、サービス面、関係法令の遵守など顧客獲得に関する安心度として8項目について調査するもの。それに加えて市町村の消費者へのアンケートも実施しており、当社は80点満点中、73点を獲得することができました。

千堂 皆様の努力の賜物ですね! ところで、昔は葬儀というと形式が決まっていたと思いますが、最近は葬儀に対する要望、思いが多様化してきたと耳にします。その辺りでご苦労されることもあるかと思いますが。

芳川(政) そうですね。各葬儀はいらないという方もいらっしゃいますし、親族だけの少人数で静かに故人を送り出す家族葬も増えています。時代の変遷に伴って価値観やニーズは変わるものですから、葬儀業者も柔軟にニーズに応えていかなければなりません。しかしその中で、たとえ時代が変わっても守っていかなければならないのは故人を偲び、ご遺族に寄り添う心です。人それぞれに色々な考え方がありますが、人の“想い”を大切にした葬儀を心がけています。

千堂 素晴らしいお言葉です。葬儀には悲しみがつきものですから、そうした心に寄り添う対応は慰みにもなりますね。

芳川(政) ビジネスとして淡々とこなすのではなく、何事にも心を込めて進めていくことが肝要です。かといってご遺族の皆様と一緒に泣いていては事が進みませんから、やるべきことはきっちりと、安心して任せていただけるような存在を目指しています。また、お通夜の後、ご遺族の「故人との最期の一夜を共に過ごしたい」という気持ちを大切にしたいので、必ず故人を想い、偲び、敬い、思い出を語り合う時間を届けられるように努めています。

千堂 社長をはじめ、皆様の思いが伝わってきます。いつもスタッフの皆様にはどのようなことをお話しされますか。

芳川(政) 「心」を伝えるためにはどうすれば良いのかを常に自問して研鑽を重ねてほしいと言っています。葬儀はその方の人生を締め括る大切な儀式であり、人生の集大成。その舞台を素晴らしいものにし、ご家族や参列者の皆様の心に残るようなひとときを提供できればと、皆で心を1つにして葬儀に臨んでいます。

芳川(優) 最近は納棺師の映画やテレビの影響もあって、この仕事をしてみたいという人が増えており、当社にも若い人がたくさんいます。皆、日々張り詰めた気持ちで現場に立ってくれているので、その頑張りを見ると応援してあげたくなりますね。

千堂 では最後に、今後の展望を。

芳川(政) 今後は後継者の育成に力を入れていく一方、地域の皆さんの良き相談相手になれるよう、つながりを深めていきたいと思っています。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

葬儀のスタイルに合わせて選べる 「中央斎場」と「ファミリーホール」

■『れんげ堂』では4年前、地域に根ざした葬儀サポートホールとして、「中央斎場」と「ファミリーホール」を立ち上げた。建物は稚内のランドマークである北防波堤ドームをイメージしたもの。駐車場から段差のないゆるやかなスロープを備えるなど、車椅子利用の方やお年寄りに配慮したバリアフリー設計となっている。「中央斎場」は大ホールと小ホールを備え、一般葬や社葬など様々な葬儀に対応。最新の音響設備に加え、故人を偲んでの生前の1コマを葬儀開式前に放映できるマルチスクリーンも備えている。また、遺族の控え室やゲストルーム、バスルームなど、隅々にまで配慮された設計だ。一方の「ファミリーホール」は、他の方の葬儀を気にすることなくゆっくりと故人を送り出すことができる「離れ」のようなホール。小さいながらもゆったりとしたつくりで、家族のみ、友人のみといった少人数のお葬式を実現できる。自宅での安置ができない場合も、こちらのホールが利用できるそうだ。

■葬儀は誰にでも突然訪れる可能性があるもの。その「もしも」に備え、『れんげ堂』では「if(イフ)共済会」に加盟。入会金1万円のみで月々の会費が不要の相互扶助システムで、様々な特典・サービスが受けられる他、生前予約にも対応している。

対談を終えて

「葬祭業は失敗が許されませんし、日々、緊張の中でお仕事をされているそうですから、心身共に大変だとお察しします。けれども悲しみに打ちひしがれるお客様にとっては温かく、とても頼もしい存在だと思います。これからも頑張って下さい!」(千堂 あきほさん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

株式会社 れんげ堂

住  所

北海道稚内市中央4丁目8番18号

代表者名

代表取締役 芳川 政雄

U R L

http://www.rengedo-wakkanai.co.jp/

掲載誌

リーダーズ・アイ  2013年10月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。