月刊経営情報雑誌「マスターズ（MASTERS）」（国際通信社）、「アンカー（ANCHOR）」（報道通信社）、「センチュリー（CENTURY）」（USPマネジメント）対談取材記事掲載の経営者が参加する国際通信社グループ運営の異業種ネット

志垣　『アチーブ』さんの事務所は、湘南のイメージにマッチしたリゾート気分が味わえるデザインですね。もともと社長はこちらが地元で？

佐藤　いいえ。私は東京出身なのですが、高校生時代から湘南のライフスタイルに憧れていて、いつかは住みたいと思っていたんです。サーフィン歴も20年以上になります。

志垣　学業修了後は今と同じ建築の道へ進まれたのですか。

佐藤　インテリアにかかわりたいという思いはあったのですが、望み通りに進むことができず、学業修了後は別の業種に就職。その後は内装関連の会社に勤める傍ら、インテリアを独学で学んできたんです。そして、目標通り30歳を迎えた2002年に湘南で独立し、2年後に法人化を果たしました。かねてより、将来は好きな仕事を好きな場所でやりたいと考えていましたから、念願が叶ったといった感じです。

志垣　着実にご自身の望みを叶えてこられたのですね。独立していかがでしたか。

佐藤　湘南でゼロからのスタートだったので、最初の3カ月間はゼネコンやホームセンターへの営業で飛び回り、内装工事の仕事などをいただいていました。それから次第に紹介が紹介を呼び、当社を軌道に乗せることができたのです。

志垣　現在はどういった業務を中心に？

佐藤　年に一回ほど新築依頼がありますが、ほとんどがリフォームです。デザイン設計、施工をトータルで請け負い、内装・塗装から設備、電気、建具やカーテンまで、住まいに関することなら何でも承っています。

志垣　とても幅広く対応されているのですね。特にこだわっていることは？

佐藤　デザインです。他社には生み出し得ないアイデアで、斬新なデザインを手掛けることに注力しています。加えてデザインをする上で大切なのは、施主様の好みを汲み取って差し上げること。中には理想のイメージを伝えることが苦手な方もおられるので、事務所にお連れしてイメージを具現化していただくこともあるんですよ。しっかりとヒアリングを行い、望まれているイメージを引き出すように努めています。ここは湘南という開放的な土地柄もあり、リゾート風のデザインを好まれる方が多く、また私の得意分野でもありますから是非、お任せいただきたいですね。

志垣　リゾート風のデザインとは？

佐藤　たとえば壁一つにしても、北海道稚内産の珪藻頁岩を使用し、貝殻やシーグラスを塗り壁に埋め込んだりすることもあります。また、施工途中に「こうした方が良い」と思ったら見積もりにないことでもサービスでやらせていただくこともあるんですよ。

志垣　素敵な仕上がりに、施主様も喜ばれているでしょう。

佐藤　そうですね。夢を形にして差し上げるのが我々の務め。お引き渡しの時に施主様が喜ぶ顔を見ることが、この仕事の一番のやり甲斐です。感謝状をいただいた時は、感動もひとしおですね。

志垣　今後がますます楽しみです。

佐藤　はい。今まで仲間や施主様に支えられてここまでやってこられたと、感謝の気持ちで一杯です。ゆくゆくは茅ヶ崎を拠点にし、東京進出も検討中。その目標に向けて、これからも誠心誠意、施主様と向き合っていきます。