月刊経営情報雑誌「マスターズ（MASTERS）」（国際通信社）、「アンカー（ANCHOR）」（報道通信社）、「センチュリー（CENTURY）」（USPマネジメント）対談取材記事掲載の経営者が参加する国際通信社グループ運営の異業種ネット

布川　お二人の歩みから伺います。

服部（克）　ここ埼玉県朝霞市出身です。整形外科医である父の背中を見て育った私は自然と医療の道に進みました。ただ、子どものころは身体が弱かったものですから、「体力的なことを考えると予約制の歯科医がいいだろう」と父から助言を受け、歯科医を目指すことにしたのです。元々、人と話すことが好きだったので、自分に向いていたと思います。

服部（愛）　私は大阪出身です。実家が歯科医院を開業していたことから、歯科医の道を選びました。主人とは大学生時代に知り合い、結婚してこちらに嫁いで来たのです。

布川　では、開業当初はいかがでしたか。

服部（克）　毎日18時間ほど無我夢中で働いていました。今でも、朝は6時45分に来て掃除し、夜はスタッフを見送ってから最後に帰宅しています。

布川　すごくハードですね！　朝の掃除を院長がするのは何か理由が？

服部（克）　よい人格を形成するとよい人生を得られるという持論があり、朝は掃除から始めようと思ったんです。床掃除をしていると昨日はこんなに患者様がいらしたんだと分かりますし、機械の不調にもいち早く気付けます。続けていると、些細なことでも色んな気付きを得られますよ。

布川　なるほど。副院長から見て院長はどんな方ですか。

服部（愛）　歯科医として確かな診療ができるのは当然のこと。それに加えて、患者様に対する説明の丁寧さや、スタッフに対する指導の細やかさなど、人に想いを伝えることに長けている人ですね。また、職場でも家庭でも明るく皆を元気にしてくれます。もちろん患者様とのコミュニケーションも大切にしており、スタッフと皆で年に3回程イベントを行っているんですよ。虫歯を防ぐための母子教室や、産後のママたちが楽しく育児ができる取り組みなどを通し、皆で地域貢献にも取り組んでいるんです。

布川　地域の方々に喜ばれるでしょうね。では、スタッフの方に普段何か伝えられていることはありますか。

服部（克）　私共は「皆に優しい歯科医院」をモットーとしてチームで動いています。スタッフ皆が幸せですと人に優しくなれますし、その優しさは患者様にも伝わるもの。ですから、一人ひとりが幸せになるようにと伝えていますね。その一環として、当院では、頑張りたい人を応援しています。頑張れば道は拓けることも伝えていき、それぞれが経営者意識を持ったチームにしていきたいですね。

布川　それでは最後に、今後の夢をお願いします。

服部（愛）　楽しい職場にして、安心して働ける職場環境をつくり、スタッフに公私共に幸せになってもらいたいです。

服部（克）　今後も、スタッフと家族と患者様と、いい関係を築けたらと思っています。