月刊経営情報雑誌「マスターズ（MASTERS）」（国際通信社）、「アンカー（ANCHOR）」（報道通信社）、「センチュリー（CENTURY）」（USPマネジメント）対談取材記事掲載の経営者が参加する国際通信社グループ運営の異業種ネット

ダンカン　まずは齊藤代表の歩みから。

齊藤　学業修了後は自動車修理工場に勤めました。その後は電気設備工事など様々な仕事に携わり、24歳の時に知人から産業廃棄物収集運搬事業を立ち上げるという方を紹介され、私も協力させていただくことにしたのです。

ダンカン　それまでとは全く方向性の異なる業界ですよね。

齊藤　ええ。知識も経験もない分野でした。ですがいざ仕事をはじめてみると、皆様が不要であると廃棄されたもので利益を得るというビジネスが実に興味深くて！　しばらく仕事に熱中して経験やノウハウを蓄積し、2008年に独立した次第です。

ダンカン　お仕事はいかがでしたか。

齊藤　前勤務先の社長のご好意で、何件かお客様を引き継いでスタートしました。とは言え経営を軌道に乗せるには不充分でしたから、飛び込み営業も行ったんですよ。けれどどこも同業他社と既に提携を結んでいて、ほとんどが門前払いでした。

ダンカン　そんな厳しい状況を、いかにして打破されたのでしょう。

齊藤　諦めずに、何度も会社へ足を運びました。地道ですが、そうやって少しずつ皆様と人間関係を築いていくことで取引していただけるようになったのです。最近では他のお客様を紹介してもらえるようにもなったのですよ。

ダンカン　努力が実を結んだのですね。

齊藤　また、偶然にも鉄の値段が高騰していた時期でしてね。運にも恵まれ、今日まで順調に実績を重ねることができています。

ダンカン　簡単にお仕事の流れを教えていただけますか。

齊藤　主に機械製造業者や鉄工所など、工場から鉄や非鉄金属を収集し、中間処理業者に販売しています。そこからは中国など海外へ輸出されていますね。仕入れが重要になりますので、お付き合いいただいている仕入れ企業の方々には本当に感謝しています。

ダンカン　取引先との良好な人間関係が、順調な経営の一因なのでしょう。

齊藤　また当社ではクレーントラックなどの重機も揃えているので、機械運びや解体など、取引先のご要望に応じた業務もお引き受けしているんですよ。専門業者よりも手ごろな価格を提示しておりますので、日常的に様々な依頼をいただけています。さらに中古車販売も手掛けていて、そちらでも仕事を頂戴することが増えてきましたね。

ダンカン　多様な業容を掲げ、さぞ皆様御社を頼りにされていることでしょう。

齊藤　これからも広い視野を持ち、取引先の多様なニーズに柔軟に応えて、皆様の良きパートナーとなりたいですね！