2023年02月13日更新
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(株)三鈴クリーンアップ 対談取材記事

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廃棄物の収集運搬業を通じて
循環型社会の実現に寄与する

株式会社 三鈴クリーンアップ

代表取締役 金子 康一

【異業種ネット】月刊経営情報誌『トップフォーラム(Top Forum)』特別取材企画 掲載記事─略歴

■独立を決意した理由 それは亡き先代から夢枕で貰った一言

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独立すべきか否か──。思い悩む日々を過ごしていたある日の夜。夢枕にある人物が立ち、金子社長にこう言った。

「独立していいぞ」。その声の主は前勤務先の先代。

入社以来、ずっとお世話になり、心から尊敬する先代からの、思いがけない後押し。それが迷える社長の背中を力強く押した。そして社長は独立を決意したのである。

自分のために、夢枕にまで立ってくれた先代。その期待に応えるべく、社長は今日も、事業に全力を傾けている。亡き先代から受け継いだ、言葉と想いを胸に──。


【足跡】 愛知県西尾市出身。学業修了後は身内が営む会社に就職し、3年間、営業職に従事する。その後、『三鈴運輸』に転職。在職中には新規事業の立ち上げにも携わり、その経験をもとに、2011年に独立を果たした。


一般廃棄物・産業廃棄物の収集運搬業を手がける『三鈴クリーンアップ』。前勤務先から事業を引き継ぐ形で、2011年8月22日に同社を立ち上げた金子社長は、前職時代に培ってきたノウハウ、そして顧客との信頼関係を礎として着々と会社を成長へ導いている。本日は、そんな同社を渡嘉敷勝男氏が訪問。廃棄物の収集運搬業に誇りを持ち、循環型社会の実現を目指して事業に邁進する社長に、色々なお話を伺った。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『トップフォーラム(Top Forum)』特別取材企画 掲載記事─対談

渡嘉敷 早速ですが、金子社長の足跡からお聞かせいただけますか。

金子 地元・西尾市で生まれ育ち、学業修了後は身内が経営する道具箱の販売会社『日本バスプラ工業(株)』に就職しました。そして、3年ほど営業職に従事した後、『三鈴運輸』という会社に転職。そちらでは主に運送業務に携わっていたのですが、入社して数年が経過したある時、社長から「新たに廃棄物の収集運搬業を立ち上げるから、君がやってみないか」と声をかけられまして。それが、この仕事を手がけるきっかけとなりました。

渡嘉敷 新規事業の責任者に抜擢されるとは、社長がどれだけ篤い信頼を勝ち得ておられたかが窺えますね。実際に新規事業に着手されて、いかがでしたか。

金子 全く未経験の分野ですから不安はありましたが、元々人と話をするのが好きな性格が奏功したのでしょう。営業に出るのがとても楽しく、自分でも驚くぐらい次々とお客様を獲得することができました。そのお陰で、順調に規模を拡大することができたんですよ。

渡嘉敷 ほう。では、その中でいずれ独立したいという想いが芽生えるように?

金子 確かに独立を意識してはいたものの、当時は「社長と一緒に頑張りたい」という想いのほうが強かったですね。ところが、そうこうしているうちに社長が病気で他界されてしまったんです。入社以来ずっとお世話になり、尊敬していた方ですから、本当に残念でなりませんでした。そして会社は社長のご子息が継がれることになっていたため、私は「三鈴」の名前を貰って廃棄物の事業で独立させていただくという許可をいただき、円満に退社。2011年8月に『三鈴クリーンアップ』を立ち上げた次第です。

渡嘉敷 「三鈴」という名前を引き継がず、全く新しい会社として立ち上げるという選択肢もあったわけでしょう。それでも「三鈴」を継がれた理由は一体?

金子 『三鈴運輸』で廃棄物事業に取り組む中で、たくさんのお客様とお付き合いさせていただきました。ですから、社名を変えてしまうと全く違う会社だと思われるのでは…と思ったんです。それで「三鈴」だけを継承させていただき、『三鈴クリーンアップ』としました。

渡嘉敷 なるほど。業務内容としては廃棄物の収集運搬をメインに?

金子 ええ。定期的に産業廃棄物の収集も行っていますが、メインは一般廃棄物の収集です。会社や事業所、店舗などを回って廃棄物を集め、再利用できるものは分別して専門の業者に販売するというのが大まかな流れですね。

渡嘉敷 エリアは、こちら西尾市内が中心なのですか。

金子 はい。廃棄物の収集運搬業務には許可が必要で、許可のないエリアで仕事をすることはできません。当社では、一般廃棄物については西尾市と隣接する碧南市、高浜市の許可を取っており、産業廃棄物は愛知県全域の許可を取得しているので、そのエリア内で業務を手がけております。

渡嘉敷 現在は何名でお仕事をされているのでしょう。

金子 社員は2人で、あとはアルバイトスタッフなどの協力を得ています。実は、この仕事は同業者がかなり多く、この地域だけでも10社ほどあるんですね。競合が多いとどうしても価格競争になってしまうので、できるだけ経費をかけないよう、しばらくは少数精鋭で頑張っていきたいと思っています。

渡嘉敷 では、競合他社をしのぐ料金の安さが、御社の大きなセールスポイントであると。

金子 ただ、いくら料金が安くても、仕事が乱雑であれば依頼をいただくことはできません。その点、当社では常日ごろから回収した後を綺麗にするよう徹底していますので、お客様からも高く評価されているのですよ。お陰様で、紹介で仕事をいただくことも少なくありません。

渡嘉敷 お客様の輪は着実に広がっているようですし、今後が益々楽しみです!それでは最後に、将来に向けての意気込みをお願いします。

金子 廃棄物の収集運搬業は、循環型社会の実現にも貢献できる非常にやり甲斐の大きな仕事。今はまだ目の前のことだけで精一杯の毎日ですが、今後も誠意を持って一生懸命仕事に取り組み、将来的にはこの西尾市で一番になりたいと思っています。そのためにも少しずつ仕事を増やし、人を増やして実績を蓄積していきたいですね。そしていずれは自社ビルと車を置ける広い土地を手に入れられればと思います。

渡嘉敷 頑張って下さい! 本日はありがとうございました。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『トップフォーラム(Top Forum)』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

Column

金子社長が廃棄物の収集運搬業に着手した当時、世間ではまだその存在すらほとんど知られていなかった。だが、社長には確信があったという。「これから先、廃棄物の収集運搬業は必要不可欠な存在になる」。社長が恩師と語る『三鈴運輸』の先代も、社長と同様の想いを抱いていたのだとか。そして、そんな先代の存在が、社長にとって大きな力となり、世間の風当たりが厳しい中でも信念を持って事業に取り組む原動力となったのだという。「先代からは、一つの信念を最後まで貫き通す強さを学びました。私もその強さを持って、今後も事業に邁進する所存です」。力強くそう語る社長。その姿に『三鈴クリーンアップ』のさらなる飛躍を予感せずにはいられなかった。

対談を終えて

「早朝から一般廃棄物を、午後からは産業廃棄物を収集し、それが終われば今度は分別作業……。金子社長は毎日15時間ほど働いておられる上、休みもほとんどないのだとか。しかし、その表情からは微塵も疲れが感じられませんでした。『大変ですが楽しいですよ』という言葉がとても印象的でしたね。くれぐれも健康には留意して、これからもいいお仕事を続けて下さい!」(渡嘉敷 勝男さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『トップフォーラム(Top Forum)』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

株式会社 三鈴クリーンアップ

住  所

愛知県西尾市平坂町長堀町61-1

代表者名

代表取締役 金子 康一

掲載誌

トップフォーラム  2013年1月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『トップフォーラム』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。