2024年09月03日更新
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パーソナルCARパーツ(株) 対談取材記事

名刺
動画

オリジナルならではの柔軟・迅速な対応で
快適なカーライフをサポート

パーソナルCARパーツ 株式会社

代表取締役 手島 朋広
取締役専務 手島 真美

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─略歴

「オリジナルの自動車部品で お客様に喜んでもらいたい」

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─人ページ写真

車いじりが趣味で、勤務時代から車に取り付ける電子部品をつくっていたという手島社長。長年電子部品の製造会社に勤めていたこともあり、その技術は折り紙付きだ。

「自分の手で一からつくりあげた物をお客様に使ってもらって、良かったと言っていただけるとすごく嬉しい」とやり甲斐を語る。

寄せられる様々な要望には一つひとつ丁寧に向き合い、お客様の「あったらいいな」をすくい上げて形にしていく。

インターネットで販売し始めた結果、多様なアイデアが集まり、製品開発の可能性は大いに広がったという。

今後は実店舗展開も視野に入れながら、より多くの人々に自社製品を広めるべく邁進することだろう。


高機能・低価格をモットーに自動車のオプションパーツを設計・製造し、インターネットで販売している『パーソナルCARパーツ』。顧客の要望を受けて開発されたオリジナル製品の数々は、口コミで徐々に広まっているという。俳優の穂積隆信氏が同社を訪問し、お話を伺った。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─対談

お客様の要望を受けて
独自の製品を一から開発

穂積 まずは、手島社長がこのお仕事を始められるまでの経緯から伺います。

手島 もともと電子部品の製造会社に勤めており、20年前に転勤で地元の宮城県からこの福島県に移ってきました。当時から車いじりが趣味で、車に取り付ける電子部品をつくっていたのです。周囲の方にも私がつくった物を使用してもらい、「いいパーツですね」と言っていただいたこともありました。いずれはこれを生業にしたいという思いがあり、4年前に意を決して独立したのです。

手島(真) 独立の話を聞いた時は不安もありましたが、念願の仕事だと知っていましたから、私も積極的に手伝っていこうと決めたんですよ。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

穂積 では最初は、お二人で事業を始められたのですか。

手島 ええ。商品の受注、部品の仕入れ、設計・組立、そして発送とすべてを2人で行っていたので大変でしたね。当社では前職で培った技術も活かしてオリジナル製品を設計し、製造・組立まで行っています。一部は協力会社に製造をお願いしている物もありますが、最終的な組立と確認は私共で行っています。インターネットで注文を受けており、お客様の要望を受けて一から設計することもあるのですよ。

穂積 どのような製品をおつくりになっているのですか。

手島 たとえば、オリジナルの電子パーツに、「キーレス連動ドアミラー自動格納ユニット」というものがあります。これは車のドアをロックすると、連動してドアミラーも閉じるというもの。ロックを解除すれば、また自動でドアミラーが開きます。オプションとして後付けするパーツで、はじめはこの1種類しか無かったのですが、お客様の要望を受けてどんどん種類が増えています。バック時の死角をカバーする「リバース連動ドアミラー下降ユニット」や、ドアのロック忘れによる事故を防止するために、時速約15キロを越えると自動でドアがロックされる「車速感応型自動ドアロックユニット」などもあります。

手島(真) オプションパーツはもともとの車にはない機能ですから、便利さがうけて購入される方が多いですね。注文も次第に増え、現在は私たちを含め8名のスタッフで運営しています。

ネットを介したつながりで
製品開発の可能性を広げる

穂積 インターネット販売を中心になさっておられるのですか。

手島 ええ。販売店などは介しておらず、商品は直接お客様のもとへお届けしています。ネットだとダイレクトにお客様の要望を伺うこともでき、開発の可能性が大いに広がっていますね。時には製造者側では考えもつかないような要望を出されることもありますし、「あったらいいな」という声をきっかけに開発に着手することも。様々な人から勉強させてもらっています。

穂積 それは確かに、社内だけで開発するのとは異なる広がり方ですね。

手島 そうして自分が一からつくりあげた物をお客様にお届けして、「良かったよ」と言ってもらえると本当に嬉しいです。注文も当初は近郊から受けるものが大半でしたが、徐々に範囲が広がっています。たとえば沖縄県から注文が来たりすると、そんな遠方まで当社の製品は広がっているんだと励みになりますね。

手島(真) 口コミや紹介でお客様が増えているんですよ。当社の製品を買われた方がネットで感想を発信して下さると、それを見た方もまた興味を持って下さるんです。

手島 そうして自然とお客様が宣伝して下さるのも、ネットならではでしょうね。

穂積 順調に顧客を増やしておられますが、実店舗を構えるご予定は?

手島 今後の展開として考えているところです。少しずつ当社の製品を広めながら、お客様と直にお会いできる環境も整えていきたいですね。ネット販売の都合上、製品はお客様自身で取り付けてもらうことになるため、詳細な取付説明書を添付したり、ホームページで取付作業の動画を公開するなどの対応をしていますが、いずれは当社で取り付けまで手掛けられるようにしたいと考えています。また今後は、インバーターにも力を入れていこうと考えています。

穂積 インバーターというのは?

手島 車のバッテリーの電流を変換することで、家電製品などを使えるようにする装置です。これがあれば遠出やアウトドアが便利になるだけでなく、停電時には非常用電源として機能します。いざという時役に立つ商品ですから、もっと広めていきたいですね。

穂積 あらゆる面からカーライフを支えておられるお仕事で、ますます夢が広がりますね。今後の発展に期待しています。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

ネットの可能性を事業の可能性に

▼オリジナルの自動車部品を設計・組立し、自らの手で発送している『パーソナルCARパーツ』。その製品は本文中に出てきた物に加え、キーロックと同時に自動でセキュリティが機能する装置や、純正スマートキーを利用してエンジンを遠隔スタートさせる装置など、様々なアイデア商品を取り揃えている。顧客の要望を直接受け付け、少数精鋭のスタッフで設計している同社の強みは、良いものをすぐに取り入れるという柔軟さにある。一からつくっている分手直しも比較的容易なので、市場のニーズを見ながら製品のラインナップを考えるのだという。大量生産こそできないものの、その分カスタマイズに適しており、時にはお客様と1対1のやり取りでオーダーメイドの製品をつくることもあるとのこと。自ら設計を手掛ける自動車部品販売業者は極めて少なく、「やれることはやる」という姿勢で要望を取り入れる同社は顧客にとってありがたい存在だろう。一方で、顧客からの要望は同社にとってもありがたい。スタッフだけでは思いつかないようなアイデアを提供してもらえるからだ。「お客様の要望でどんどん製品の種類が増えていくのが面白い」という手島社長。ネットの特性を見事に活かした事業展開だと言えるだろう。

対談を終えて

「東日本大震災で避難された時は、製品も移動させて避難先の宮城県から各地へ発送されたとのこと。大変な状況でもお客様のニーズに懸命に応えてこられました。それだけ多くの方から製品が支持されていることの表れでもありますね。」(穂積 隆信さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

パーソナルCARパーツ 株式会社

住  所

福島県いわき市常磐関船町上関62-4

代表者名

代表取締役 手島 朋広

U R L

http://www.p-c-p.co.jp

掲載誌

リーダーズ・アイ  2012年12月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。