周囲への感謝の気持ちを礎とし
土木・建設会社として一層の飛躍を目指す
渡嘉敷 早速ですが、須藤社長の歩みから伺います。
須藤 青森生まれの千葉育ちで、土木工事業を手掛ける父の背中を見て育ちました。学業修了後はバスガイドを務めていましたが、ある時期に体調を崩してしまったことと心労が重なったことで実家に帰り父の仕事を手伝うようになったのです。当初は事務員として経験を積んでいたのですが、不況の影響で経営が厳しくなってきたこともあって、新風を吹き込む意味で私が代表職を継ぐこととなり現在に至ります。
渡嘉敷 お若くして経営を担うことに、プレッシャーもあったのではありませんか。
須藤 そうですね。代替わりの話があった時は、経営のいろはも知らない私が継ぐなんてとんでもないと固辞していたのですが、父をはじめスタッフや周囲の方々が「支えるから」と背中を押してくれまして。それで私も決心して会社を立て直すべく、未熟ながらも経営者の道を歩み始めたのです。
渡嘉敷 社長なら大丈夫、との思いを皆様はきっと抱いておられたのでしょう。
須藤 いつも支えてくれるスタッフの存在がとてもありがたいですね。また社内だけでなく、取引先の方々も「力になります」と言って下さり、そうした周囲の支えのお陰でいつも前を向いて歩いていけるのだと感じています。そして、普段は喧嘩ばかりして、面と向かっては言えないですが、この道に導いてくれた父には本当に感謝しています。
渡嘉敷 感謝の気持ちを忘れない社長の心が、周囲からの信頼を呼び込むのでしょう。では最後に、今後の抱負を。
須藤 日々頑張ってくれているスタッフが、何歳になっても安定して働ける環境を整えていきたいと考えています。働く意欲や体力もあるのに定められた年齢で退職するのはもったいないと思いますし、高齢者もやり甲斐を以て働ける会社にするのが目標です。たとえば私有地を農地にして会社として特産品を生産するなど、広い視野をもって実現に向けて今後も努力して参ります。
名 称 |
株式会社 千里開発 |
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住 所 |
青森県つがる市木造丸山竹鼻92-93 |
代表者名 |
代表取締役 須藤 千秋 |
掲載誌 |
リーダーズ・アイ 2012年11月号 |
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