月刊経営情報雑誌「マスターズ（MASTERS）」（国際通信社）、「アンカー（ANCHOR）」（報道通信社）、「センチュリー（CENTURY）」（USPマネジメント）対談取材記事掲載の経営者が参加する国際通信社グループ運営の異業種ネット

島田　大澤社長の生家は、代々りんご園を営んでおられるとか。

大澤　はい。私は高校卒業後、社会経験を積むために外で働いてから家業に。先代である父とは、父が他界するまでの数年間一緒に働きました。跡を継いでから30年になります。

島田　栽培に当たって、一番大変なことは何ですか。

大澤　農業は自然を相手にした仕事ですから、技術や努力だけではどうにもできない点もあります。同じように丹誠込めて作っているのに、毎年やはり、微妙に味が変わるんですよね。不思議なものです（笑）。20年以上前から完全有機質肥料での栽培を採り入れていますので、今後も土作りに重点を置いて栽培していきたいと思っています。

島田　まあ、それは素晴らしい。でも大変なこともあったでしょう。

大澤　土ができあがるまでは大変でしたね。現在は「つがる」や「シナノスイート」、「ふじ」などの品種を中心に育てていて、いずれも酸味と甘みのバランスが良いとご好評をいただいています。

島田　聞くだけで美味しそう！　出荷はどちらに？

大澤　半分は農協に、残りは県外の仲卸に出荷したり、最近では宅配で当社から直送も行っているんです。そちらはお陰様で年々販売数が伸び、嬉しく思っています。

島田　それは嬉しいでしょうね。りんごは重いですから、宅配でまとめ買いできれば便利ですもの。

大澤　そう言っていただけると励みになります。最近では若い世代を中心に、栽培に関する情報交換も盛んになっていますし、皆で協力、切磋琢磨しながらより美味しいりんごを育て、新鮮な旬の味をお届けできるよう、さらに頑張るつもりです。

島田　陰ながら応援しています！