2023年02月13日更新
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(株)東文堂本店 対談取材記事

名刺
動画

業界と地元に活気を与える
地域密着の老舗書店

株式会社 東文堂本店

代表取締役 木野村 匡

ゲスト 大西 結花

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─略歴

明治時代の開店以来地域の人々に愛され続け、現在では南店、テラ店の2店舗を運営している『東文堂本店』。時代の流れに応じながら地域に密着した書店経営を目指している。本日は女優の大西結花さんが同社を訪れ、4代目・木野村社長にお話を伺った。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─対談

大西 まずは、御社の沿革から。

木野村 『東文堂』は1900年に私の曾祖父が創業し、今年で112 年を迎えます。曾祖父から祖父、父へと受け継がれてきて、昨年私が4代目に就任しました。

大西 大変な老舗でいらっしゃるのですね。小さなころから跡継ぎとして育てられたのですか。

木野村 そうですね。けれど大学を卒業するころが丁度バブル期でして、欲を出して大手企業で働いてみたいと感じました。ところが父が反対して、結局埼玉にある書店で仕事を覚えることに。2年ほどで家に戻り、そのころにはバブルは弾けていましたので、父には随分感謝しましたよ。それに、書店は景気に大きく左右されない商売でして、世間の景気が冷え込む中で地道に歩んでくることができました。

大西 言われてみれば、確かに景気が悪いからと言って書籍を買い控える方は多くないですよね。では、近年の不況にも強みを発揮されていますか。

木野村 変わらず景気の影響は大きくは受けていません。けれどインターネットが普及したことにより、雑誌程度の情報なら簡単にネットで調べることができます。さらに、書籍もネット経由で購入される方が増えていて、現在は地域に根差した書店の存在意義が問われていると感じています。

大西 新技術の普及によって業界が変わりつつあるのですね。将来の見通しが立たないだけに経営戦略を打ち出すのが難しくなっているのではありませんか。

木野村 おっしゃる通りです。さらに電子書籍も台頭していて、書籍の電子化が進んでいます。これは出版社にも大きな影響を及ぼしていて、出版社ではデジタル化が難しい商品を打ち出すことで生き残りを図っています。そのような取り組みによって業界は今後益々変わっていくと思いますし、我々も長年書店を経営してきたものとして、微力ながら業界のために力を尽くしたいと思います。

大西 最後に、今後の展望を。

木野村 私共のような書店に限らず、長年町に根差してきた商店が、経営難でどんどん姿を消しています。この地元も元気がなくなってきているので、若手経営者や仲間と協力してまちおこしにも取り組んでいるんです。地元の陶器祭の日に若手作家さんの手づくりクラフト作品を集めて若者を呼び寄せたり、集団お見合いなどのイベントを企画したりして、町を活気づけようとしているんですよ。そうした地域活動に力を入れる一方で、私と会長である父は県内の学校で使用される教科書を取り扱う会社の役員を務めており、そうした立場からも活動を行っていきたいと思っています。

大西 是非頑張って下さい!

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

▲奥様を交え、ゲストインタビュアーの大西結花さんと共に記念撮影

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

株式会社 東文堂本店

住  所

岐阜県多治見市本町2-57

代表者名

代表取締役 木野村 匡

U R L

http://www.tobundo.co.jp

掲載誌

リーダーズ・アイ  2012年10月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。