2023年02月13日更新
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(株)OGURA General Company/SURF ROAD 対談取材記事

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独自のアイデアを織り交ぜながら事業展開
地元・糸魚川を魅力的な町と生まれ変わらせる

株式会社 OGURA General Company
SURF★ROAD

【異業種ネット】月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』特別取材企画 掲載記事─略歴

糸魚川に根差して、建築業を主体に事業展開してきた『OGURA General Company』。そんな同社は地域性や時代の流れを鑑みて、新たな事業をスタートした。それは、ボートサーフィン。建築業とは全く違うジャンルながらも、長年サーフィンをたしなんできた専務を筆頭に、同社はサーファー揃い。趣味を次なる事業へと昇華して、新たな未来を切り拓いていく。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』特別取材企画 掲載記事─対談

島崎 こちらはサーフィンで新たな取り組みをされていると伺っていますが、もともとは建築業としてスタートされた会社だそうですね。

専務 ええ。おっしゃる通りで、12年前に建築会社として立ち上げたんです。建築のみならず、土木や配管、設備工事の他、屋上緑化やプラントのメンテナンスなど、幅広い業種を網羅しています。ただ、ここ糸魚川は2014年に北陸新幹線の開業工事が終わると、土建関係の受注が激減することになるでしょう。同業他社と競合するよりも新しいことを始めるのが得策だと考え、サーフィンと二本柱で事業展開していくことにしたのです。

島崎 建築とは全く無関係ですが、なぜサーフィンを?

社長 私たちは夫婦揃って趣味がサーフィンで、従業員たちもほとんどがサーファーなんですよ。ここ糸魚川は秋になるととても良い波が立ち、サーフィンにはもってこいなんです。それに水深10メートルぐらいまで見えるほど海が綺麗で、長野や群馬、栃木からも波乗りに来られるんですよ。ただ悩ましいことに、夏は全く波が立たず、湖のように静まり返ってしまいます。そこで、1年通してサーフィンをするためにかねてから目をつけていたのが、ボートサーフィン。ボートにより人工的に波をおこしますから、シーズンオフや凪の日でも思う存分サーフィンを楽しめるんですよ。

島崎 となると、海で……ですか!? プールで人工的に波を起こすことなら聞いたことがありますが。

専務 確かに人工的に波を起こしてサーフィンができるプールもありますが、あまり浸透していないのが現状。安全性やコスト面でも課題を抱えていますから。ボートサーフィンなら、それらの心配はありません。また、プールだと乗れる距離が限られている一方で、「もう満足」と言うまでずっと波に乗り続けることができるのが、ボートサーフィンならではの醍醐味。通常のサーフィンとはまた違った楽しみ方で、ビギナーからエキスパートの方までご満足いただけると思いますよ。それに、釣り船をサービスで運航しており、波乗りをする前後に釣りを楽しんでいただくこともできるんです。最新式の魚群探知機も搭載していますので、大漁も期待できますよ。将来的には漁業権を取得して有料船の運行もできるようにしたいと思っています。

島崎 多くの人にとってサーフィンがより身近なものになりそうですね。このような取り組みをされているところは他にあるのですか。

専務 ボートサーフィンをしているところは日本に5社ほどありますが、日本海側では我々が初めてなんです。営業を始めたのはちょうど1年前。思い立ってから動き出すまでは早かったですね。すぐに船を購入しにいきました。ところが、波を起こすために船の後方にウェイトを載せるのですが、いろいろと試しているうちにエンジンが壊れてしまいまして(笑)。また同じ船を買いに行って、再び試行錯誤を重ねたんです。そうこうしているうちに、商売としてお客様を迎えられるようになり、今日に至っています。

島崎 専務は思い立ったら突っ走るタイプですね。

専務 突拍子もないとよく言われます(笑)。でも、初めの一歩を踏み出さないと何も始まらないでしょう。一歩踏み出すからこそ二歩目が踏み出せる。それができてこそ、面白いことが待ち構えているのだと思うんです。やっぱり、何でもやってみなければわかりませんから。

島崎 何ごとにもチャレンジしたいという気持ちが旺盛なんでしょうね。

専務 いろいろとアイデアを思い巡らせて形にするのは、やっぱり楽しいんです。サーフィン以外にも、本業である建築分野や趣味の釣りに関係するアイデア商品もこれまで考案しましたよ。

島崎 そうして新しいことにチャレンジしておられる専務は幸せそう。言うまでもなくビジネスはシビアなものですが、その中に楽しさを見出そうとする姿勢こそが専務の真骨頂なのでしょう。最後に、今後の意気込みをお聞かせ願えますか。

専務 ここ糸魚川はサーフィンだけでなく、ゴルフやスキーも存分に楽しめますし、温泉で一息つくのも良いんです。それに海の幸にも恵まれていますし、美味しいお酒も手に入るんですよ。こんな魅力的な町ですから、これから私と志を共にする仲間たちと手を携えて糸魚川を盛り上げていければ本望ですね。本業である建築業で安定した事業基盤を維持しつつ、新たにスタートしたボートサーフィンの魅力を広めて、ファンを増やし続けていきたいと思います。これからも勢いをそのままに頑張っていきます。

島崎 是非とも糸魚川に新しい風を吹き込んで下さい! 陰ながら応援しています。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

 

【異業種ネット】月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

かけがえのない仲間の存在

▼傍から見ていて、仕事を趣味のように楽しんでいる人はいるもの。時間を忘れてしまうほどのめり込み、いつも仕事に夢中だったりする。『OGURA General Company』の専務も、まさにそんな人物だと言えそうだ。本業である建築業をスタートしてからというもの、仕事に没頭する日々を過ごしてきた。地元では後発組の建築業者であるがゆえ、なかなか受注は得られない時期もあったが、だからこそアイデアを凝らして、時代のニーズに即した施工技術を考案。自ら仕事を生み出したのだ。こうした新たなものを考案するのは、本業である建築業に留まらず、異業種や趣味であるサーフィンにまで及ぶ。ただ専務がそれほどまでに仕事にのめり込むことができるのも、共に同じ夢を見る仲間がいるからに他ならない。専務は言う。「人の夢と自分の夢が一緒で、共に追い求めることができたら、それほど幸せなことはない」と。そんな専務だからか、「儚い」と書いて「はかない」とは読まない。専務ならではの読み方だが、「儚い」と書いて「人の夢」と読むのだという。真っ直ぐな思いで夢へと突き進む専務のまわりには、同じく夢を思い描く仲間たちが揃っている。

対談を終えて

「私はお笑いの世界で生きてきましたが、初披露のネタをするのは緊張するものです。でも、やはりスベッてしまうのではという恐怖心があってもお客様の前で披露しなければ始まらない。やって初めて分かることがありますから。いろいろと事業で挑戦を重ねてこられた専務も、これまで幾度となくそんな心境になられたのではないでしょうか。それでもお話を伺っていると、一歩を踏み出す瞬発力が凄い!これから新たに取り組まれる挑戦も楽しみでなりませんね」(島崎 俊郎さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

株式会社 OGURA General Company

住  所

【事務所】

新潟県糸魚川市新鉄1-2-5

【倉庫・工場】

新潟県糸魚川市寺島3-7-35

名  称

SURF★ROAD

住  所

新潟県糸魚川市新鉄1-2-5

U R L

http://www.surfroad.net

掲載誌

ザ・ヒューマン  2012年9月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。