2024年09月03日更新
全登録者数 828件 (最新月度登録者数 0件)
トップページ (株)VALX 対談取材記事

(株)VALX 対談取材記事

名刺
動画

ニーズに応える充実の品揃えで
お客様を笑顔に変える中古車を提供

株式会社 VALX
オートショップバルクス
中古車販売店(バルクスグループ) ZIP

代表取締役 中武 美穂

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─略歴

一般ユーザーに向け、上質で低価格な中古車の販売を手掛ける『VALX』。創業以来、築き上げてきた独自のノウハウとネットワークを活かして、驚きの安さを実現し信頼を集めている。本日は俳優の加納竜氏が同社を訪問。洗練された経営センスで社の舵を切る中武社長にお話を伺った。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─対談

抜群の経営センスを活かし
中古車販売で実績を築く

加納 中武社長の歩みから伺います。

中武 地元・長野県出身で、学業修了後は県下の信用金庫に勤めました。そちらでは、社会人としての教養やマナーはもちろん、金融関係の知識・ノウハウなど様々なことを勉強させていただきました。ただ、予てからいつかは自分の力で事業を興したいとの目標を持っていまして、働きながら独立資金を貯めたのです。そして、信用金庫退職後に喫茶店の経営を始めました。多くのお客様が足を運んで下さり事業は順調に推移。4年ほど経営した後、夫の生花店を手伝うことになったため、そちらの店は兄に受け渡しました。その後、知人が中古車販売会社を立ち上げることとなり、「手伝ってほしい」と言われまして。それで共同経営者の1人として、事業に参加させていただいたのです。

加納 それがこちらの『VALX』さんなのですか。

中武 はい。経営にあたっていたメンバーがそれぞれの理由で事業から離れてしまったため、今から約10年前に私が当社を引き継ぎました。業容は創業時から変わることなく、中古車販売に特化した営業を行っており、現在は本店をはじめ4店舗を運営しています。私が直接経営しているのは2店舗で、あとの2店舗は当社から独立を果たした者が経営しているんですよ。そちらの方は、親心のような感じでサポートしています。

加納 社長は元々自動車に詳しかったのですか。

中武 全然詳しくありませんでした(笑)。今でも自動車マニアの方々に比べて知識は浅いと思います。しかし、経営においては自動車の知識に偏りがないことが奏功しているように感じています。と言いますのも、専門知識が浅いからこそ特定の車種への思い入れや執着がありませんし、自分の趣味・嗜好に偏倚しません。それはつまり、商品を俯瞰できるということであり、限りなくお客様に近い目線でバランスの良い仕入れが可能なのです。

加納 まさに逆転の発想ですね。経営者としての才覚を感じます。

薄利多売の精神で
上質廉価な中古車を届ける

加納 では、お仕事の内容についても詳しく伺って参ります。御社の特徴はどんなところにあるのでしょう。

中武 上質かつ低価格の自動車を取り揃えているのが大きな特徴です。メインの価格帯は50万円以下に設定しており、ありがたいことに、月間で平均して50~60台ほどの販売実績を計上しています。廉価で自動車を販売できる所以は、まず、販売にかかる冗費を全てカットしている点です。一般的な販売店では、仕入れ価格に利益、経費を乗せてプライスを決め、それに諸費用をプラスした金額が総支払い額になります。一方当店では、オークションの落札価格、買取価格、下取り価格をそのままプライスにしており、それに諸費用をいただいて総支払額になります。平たく申し上げると、計上される金額が他店よりも1段階少ないため、お安くなっているという仕組みです。もちろん、安かろう悪かろうではなく、質の高い自動車だけを仕入れています。その点は、創業から長年培ってきたノウハウと独自のネットワークが活かされており、それに加えて惜しみなく労力を注ぐことで、上質廉価な自動車の仕入れを実現しているんですよ。

加納 そうしたシステムをしっかり築いておられるからこそ、廉価で販売できるのですね。

中武 ただ、仕入れた自動車が全てすぐに売れるというわけではありません。お客様の声を正確にキャッチし、日々変動する車種の相場価格を常に把握しておかなければなりませんから、情報収集は欠かせません。また、もし在庫として抱えてしまった場合には赤字覚悟で価格を下げることもあり、極力商品を回転させるように努めています。そのあたりの見極めはとても難しいですね。

加納 今は情報社会と言われるように、ユーザーが知り得る情報も豊富ですから、店舗側の企業努力は欠かせませんね。

中武 そうですね。しかし情報が豊富になったことで、店舗側はインターネットを通じて商圏を拡大することもできますから、その点は大きなメリットだと感じています。当店でもインターネットを通じて購入して下さるお客様が多いですから、今後もその分野を一層充実させたいと考えています。

加納 では最後に、今後の抱負を。

中武 いつの日かまた飲食店舗を経営したいと思っています。そのためにも、まずはしっかりと目前の業務に取り組んで強固な経営基盤を築き、お客様第一の姿勢でこれからも頑張っていく所存です。そしてもう一つ、私にはずっと抱いている夢がありまして──それは、戦争で心や身体に傷を負った子どもたちの力になること。海外では何の罪もない子どもたちが、大人たちの都合で傷つき悲しい想いを抱いていますから、そんな彼らのために、病院や学校を手掛けたいと思っています。その夢は、現状逆風が吹いて中々前に進めずにいますが、志を共にする人たちの力も賜りながら、是非とも実現したいと思います。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

「“お客様目線”を大事に多くの人に喜んでもらえる中古車を提供しています」
(代表取締役 中武 美穂)

企業を高みへ導く経営者の二つの目

▼『VALX』では顧客の購入方法は様々で、ウェブサイトを通じて条件に合う情報を得た上で販売店まで足を運ぶこともあれば、ウェブサイト上で決済まで至るケースも少なくないという。これは、同社が扱う商品に対するユーザーの信頼の表れとも言える。インターネットで多くの人が情報を共有する時代では、商圏が広がると共に評判もガラス張りとなる。仕入れを担当する中武社長の目利きが確かなことこそが好況の要因と言えるが、当の社長自身は「自動車の知識は浅い」とかなり謙遜気味だ。社長が重視しているのはユーザー目線の仕入れで、人気のコンパクトカーを中心に幅広い車種を取り揃え、客層を絞らないそうだ。そうした社長のスタンスが、同社の強さの一つなのだろう。

▼そうしてユーザー側の立場に立った経営に取り組みながらも、社長は自動車業界の動向にも目を配っている。現在は環境保全の観点から、電気自動車やハイブリッドカーが人気で、従来の自動車の相場価格は下落傾向にある。そうした状況を鑑み、中古車の海外輸出も視野に入れているという。「中古車は発展途上国での需要が高いですが、今は円高の事情もあり日本車が飽和している状態。為替相場が落ち着いたころに輸出業にも取り組んでいきたい」と、社長は冷静に分析する。ユーザーのニーズを見極める目と、広い視野で業界を鳥瞰する目を持つ社長は、今後も未来を見据え実直に歩みを進める。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

対談を終えて

「会社を経営されるまで自動車業界での勤務経験がなかったという中武社長ですが、見事な手腕で事業を推進されています。前職の金融業や喫茶店経営の経験が活きた部分も大きいのでしょう。益々のご活躍を期待しています。」(加納 竜さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

株式会社 VALX
オートショップバルクス

住  所

長野県上伊那郡箕輪町大字中箕輪13655-2

代表者名

代表取締役 中武 美穂

U R L

http://valx-gp.com/

名  称

中古車販売店(バルクスグループ) ZIP

住  所

長野県松本市岡田町583-1

掲載誌

リーダーズ・アイ  2012年9月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。