2024年09月03日更新
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おおかわ皮ふ科クリニック 対談取材記事

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必要とされる適切な医療を提供
不安を取り除き、患者の心に寄り添う

おおかわ皮ふ科クリニック

院長 大川 毅

【異業種ネット】月刊経営情報誌『トップフォーラム(Top Forum)』特別取材企画 掲載記事─略歴

【足跡】 大阪府堺市出身。鹿児島大学理学部に進学し、生物分野を専攻した。卒業後は東京大学大学院に進み、研究を重ねる。その後、医療への関心が高まり医学部を受験。旧・佐賀医科大学附属病院などで経験を積み、開業に至った。


2012年、堺・上野芝町にオープンした『おおかわ皮ふ科クリニック』。皮膚科、形成外科、アレルギー科を主要診療科目とする同院では、その分野で豊富な経験を持つ大川院長が患者のニーズを汲み取る医療に力を注いでいる。クリニック内はオールバリアフリーでキッズスペースやおむつ交換台なども完備。そうした環境からも、新生児から高齢者まで幅広く診療する同クリニックの、患者への細やかな心遣いが感じられる。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『トップフォーラム(Top Forum)』特別取材企画 掲載記事─対談

島田 早速ですが、大川院長が医師を志されたきっかけからお聞かせ下さい。

大川 親戚に医師がおりましたので、身近な存在ではあったのですが、実は子どものころの私は病院嫌いで、医師にはなりたくないと思っていました(笑)。長じてからは鹿児島大学理学部に進み、生物分野を専攻。その後、東京大学大学院で学んだのです。その中で医学にも関心を持つようになり、再度勉強をして医学部に進学しました。卒業後は旧・佐賀医科大学附属病院の皮膚科に勤め、様々な経験を積ませていただいたのです。いずれは開業しよう、という気持ちは皮膚科を専攻すると決めた時から持っていましたので、その念願を叶えるべく故郷である大阪・堺市に戻り、『おおかわ皮ふ科クリニック』を開業した次第です。

島田 地元で開業されたのは、やはり故郷を想う気持ちからですか。

大川 そうですね。先述した通り、独立以前は大学病院に勤めていたのですが、一言で「大学病院」と言えども各々に専門分野があり、私の勤務先は手術を得意としていました。私も医局勤務時代は皮膚癌など重症患者さんを診ることが多く、大がかりな手術にも携わってきたのです。そうした経験を通して積み上げたものを生かして、故郷の皆さんに寄り添う医療を提供したいと思ったのですよ。

島田 なるほど。ところで、皮膚は内臓の調子と密接に関わっていると聞いたことがありますが、本当でしょうか。

大川 そうですね。それに、皮膚疾患というのは体内器官に限らず、様々な病気に関わってきますよ。たとえば、糖尿病による壊疽も皮膚科あるいは形成外科の領域になるんです。また、皮膚科学は免疫学とも密接につながっているのですが、免疫学があまり発達していないため、まだ解明されていないことも少なくありません。たとえば、アレルギー体質であることは分かっているのに、アレルゲンが身の回りにあっても発症する人と発症しない人とがいます。どこでその差異が生まれるのかはまだ詳しくは分かっていないのです。一方、皮膚疾患の症状は目に見えるものが多いため、皮膚科学は18世紀という古い時代から熱心に研究が進められてきました。私自身も様々な研究に携わり、各種皮膚科関連学会にも参加してその成果を発表してきましたが、学べば学ぶほど皮膚科学の奥深さを痛感し、まだまだ可能性を秘めた学問だと感じています。

島田 では、クリニックのお話を伺いたいと思います。開業されたばかりですが、地域からの反応はいかがですか。

大川 ありがたいことに立地条件に恵まれたこともあって、地域でも皮膚科クリニックとして認知していただけているようです。また診療についても、私自身が思い描いていた医療を提供できているのではないかと、手応えを感じていますね。

島田 院長の理想の医療とは?

大川 患者さんのお話をしっかりと聞いて、必要な医療サービスを提供することです。そして、患者さんのニーズを汲み取り、それに応えることですね。そうすれば街の皮膚科として信頼を得て、長く続けていけると思います。

島田 ニーズは具体的に見えましたか。

大川 患者さんとお話をしていると内科に対するニーズが高いことに気がつきました。それはつまり、皮膚科だけではなく内科も含めた多方面からの治療アプローチが必要だということ。ですからその部分も徐々に強化していくことが重要ですね。幸いにも私は、皮膚科に進む前に内科と外科の研修を積みましたので、そうした知識や経験も生かしていきたいです。また現在は、美容皮膚科に対するニーズも高まっていますね。美容整形を望むとはいかないまでも、シミやシワに対する不満や悩みを持たれている患者さんは少なくありません。その点においては、私共では自由診療という形でケミカルピーリングも手がけております。大阪市内には美容専門クリニックが多くありますし、そちらとどのように競合していくかが難しいところではありますが、患者さんのニーズに応えるためにも、ご相談にきめ細かに対応できるよう内容の充実を図っていく所存です。

島田 では、今後への意気込みを。

大川 繰り返しになりますが、患者さんのニーズに最大限応えるクリニックになれるよう全力を尽くします。皮膚疾患というのは目に見える部分に現れやすいもの。患者さんは患部の状況をご自身で見ておられることが多いですから、原因や症例がはっきりするまでは大きな不安を抱えながら通院されます。そんな患者さんに安心していただけるよう、しっかり相談に乗ってアドバイスする──当たり前のことだからこそ、地道に信頼関係を築けるよう、これからも励んで参ります。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『トップフォーラム(Top Forum)』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

飽くなき探求心が質の高い医療サービスにつながる

元々研究者としてキャリアを積み始めた大川院長。医学の道に進むことを決めてからは、知識だけではなく、技術の面も意識して磨いてきた。アトピー性皮膚炎などに代表される皮膚アレルギー性疾患や脱毛症の治療から、各種腫瘍の切除や広範囲熱傷の手術など大がかりな治療まで、実に幅広く豊富な経験を積んできた。無論、今でも院長は常に貪欲に自分を磨き、皮膚科専門医として精進を続けている。そんな日々多忙を極める院長だが、仕事の合間を縫って楽器の演奏を楽しんでいるそうだ。所属する大阪府の医師会のオーケストラでは、バイオリンとチェロを担当。練習や演奏会に集まる医師たちとの交流を通して情報を得たり、意見交換したりと実に有意義な時間を過ごしているという。こうして得た情報も、医療サービスに取り入れて患者や地域に還元する院長。その直向きな姿勢に今、多くの人々が信頼を寄せている。

対談を終えて

「患者さんにいかに気持ちよく過ごしていただくかを考え、大川院長は内装にも随分こだわられたそうです。実際に『おおかわ皮ふ科クリニック』さんは、開放的で清潔感があり、温かいクリニックでした」(島田 陽子さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『トップフォーラム(Top Forum)』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

おおかわ皮ふ科クリニック

住  所

大阪府堺市西区上野芝町3-3-24 上野芝メディカルシティ1F

代表者名

院長 大川 毅

掲載誌

トップフォーラム  2012年8月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『トップフォーラム』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。