2024年09月03日更新
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(株)サンクリエイト 対談取材記事

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「建物を綺麗にするプロ」として
こだわりとプライドを持ち、
清掃と塗装の二本柱で事業を展開

株式会社 サンクリエイト

代表取締役 山下 志喜恵
専務取締役 山下 広記
常務取締役 山下 正人

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─略歴

「いつまでも現場主義を貫き、多くのことを学び続けたい」

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─人ページ写真

祖父が立ち上げたビル清掃事業に、20代のころから携わるようになった山下社長。当時、ビル清掃の仕事といえば年配の人ばかりで、その中に入っていくことに抵抗があったという。

しかし「どんな仕事でも誇りを持って臨むことが肝心」との考えが芽生えてからは、周囲との連携を強めていき、一気に気持ちが前向きになった。代表職を引き継いだ今もこれまでと変わらず現場に立ち、社員と共に身体を動かし汗を流す。

「現場には人との出会いがあり、学ぶべきことがたくさんある。まだまだ現場に出て自分を磨いていきたい」。

そんな社長の姿から、共に働く4人のご子息や社員たちも、同じように多くのことを学んでいるに違いない。


創業から40年を数える『サンクリエイト』はビル清掃を主体にスタートし、20年ほど前からは塗装分野にも着手。「建物を綺麗にするプロ」としてのこだわりとプライドを持って、それぞれの事業を展開してきた。そんな同社を布川敏和氏が訪問。山下志喜恵社長とご子息の山下広記専務にお話を伺った。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─対談

創業から40年にわたり
建物の美化に努める

布川 まずは御社の沿革と概要からお聞かせ下さい。

山下(志) 当社は私の祖父が1972年ごろに創業しました。当初は銀行や病院、企業などのビル清掃を主体にスタートし、現在はハウスクリーニングやビルメンテナンス、さらに塗装、防水、シーリング工事、足場の組立・解体など幅広く手掛けています。

布川 では会社の歴史としては40年になりますね。社長はずっとこちらでお祖父様のお手伝いをしてこられたのでしょうか。

山下(志) はい。立ち上げ当時、私はまだ20代でしたし、当時はビル清掃と言えば年配の方の仕事というイメージがあり、正直なところ少し抵抗がありました。けれど、実際に仕事に携わるようになってからは、どんな業務も誇りを持って取り組むことが大切なのだと感じ、真摯に対峙するようになりました。

布川 ご子息の専務も、そんな社長の後ろ姿をご覧になって、この道に進みたいと思われたのでしょうか。

山下(広) はい。ずっと間近で社長の姿を見てきたので、ゆくゆくは自分が継ぐんだという自覚を持っていましたね。今は常務を務める弟たちと、志を共にして頑張っています。

布川 ご子息の支えがあり、社長も心強いですね。

山下(志) 正直なところ、私はこの道で苦労してきたので、息子たちには同じ苦労をさせたくないという気持ちはありました。けれど、やはり一緒に仕事ができ、祖父が築いてきたものを継承できることは嬉しいですね。

布川 清掃業だけでなく、新たに塗装の分野に着手されたとのことですが、その経緯についてお聞かせ下さい。

山下(広) 元々、清掃のプロでしたから「綺麗にする」ということに関してはプライドを持ってきました。そんな中、建物をまた別の方法で綺麗にする事業として、塗装に取り組むことになったのです。細部にまで美しさにこだわり、“塗ったら終わり”ではなく、その後の清掃まで徹底してこだわる点を、当社のカラーとして打ち出すことにしました。

布川 それは何年ぐらい前のことで?

山下(広) 今から20年ほど前です。とは言え塗装のノウハウはありませんから、最初は熟練の職人を社員として迎え、それと同時に若い人材も採用して育成してもらいました。その人たちも今はベテランに成長し、またその下に若い社員を入れて技術を継承しているところです。

現状に満足することなく
常に勉強を続ける

布川 普段、社員の皆さんにおっしゃっていることがあれば教えて下さい。

山下(広) 「お客様のために行動するという気持ちを徹底してほしい」と話しています。会社の利益だけを求めてしまうようでは、顧客満足にはつながりませんし、リピーターや紹介を得るなどもってのほかです。「自分ならどうしてほしいのか」といつもお客様の目線となって考え、かつその現場に応じて一人ひとりが判断することではじめてお客様に満足していただけるのだと思っています。また、社員教育においては基本的なことは指導しますが、それ以外は一人ひとりの個性を活かすことを大切にしています。

布川 立ち上げから40年。業界も変わってきましたか。

山下(志) ええ。機械や技術、材料、それにお客様のご要望も40年前と全く異なります。今はインターネットで情報を得ることができるため、私たち以上に詳しい方もいらっしゃるぐらいなんです。本当に、日々勉強は欠かせませんね。

山下(広) 私も人間はいくつになっても勉強は必要であり、現状に満足していては、その先の成長はないと思っています。その点、社長は今も現場の最前線に立ち、常に厳しい環境に身を置いて勉強されているので、その姿から学ぶことはたくさんありますね。

布川 社長は現在も現場に?

山下(志) 会社でじっとしていることが性に合わないんです(笑)。それに現場に出れば人との出会いがあり、その中で多くのことを学べますから。今後も身体が動く限りは現場に出て、自分を磨いていきたいと思っています。

布川 社長がそういう方だからこそ、専務や常務をはじめ、社員の皆さんも頑張れるのでしょうね。では、最後に展望を。

山下(広) 塗装の分野では建築会社の下請けとしてお仕事をいただくのが主体でしたが、それだとお客様のニーズがつかみにくかったり、こちらの説明が伝わりにくいことがあるため、できればお客様から直接ご依頼いただけるような体制を整えていきたい。すべてのご要望にしっかりとお応えしていきたいですね。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

プロとしてのアドバイスと優れた技術で満足を提供

■清掃と塗装をメインに事業を進めている『サンクリエイト』。どちらの分野も時代と共に機械や技術、材料などが変化していくため、常に勉強し続けていないと時代に乗り遅れるという。お客様にも勉強熱心な方が増えており、たとえばワックス1つ、塗料1つでもメーカーにこだわる方もいる。「皆さんインターネットから情報を収集していらっしゃるのですが、メーカーのサイトでは自社の製品の良い部分しか書かれていないため、どうしても偏った知識しか得られないんです。そこで、私たちはお客様のご要望もお聞きしながら、実際に使ってみた感想や素材との相性など、我々の経験から得た情報をお伝えした上で、最終的な判断を委ねています」と山下広記専務。単にお客様の要望を丸呑みするのではなく、逆にこちらからプロとしてのアドバイスも踏まえた上で一緒に最善の方法を探るというのが同社のスタイルなのだ。

■また、清掃においても、塗装においても、決して手を抜くことなく、一つひとつの工程を確実に完遂することを徹底。塗装では最初に洗浄を行い、下地、中塗り、仕上げと進める。「洗浄から徹底しておかないと、いくら上から綺麗に塗っても意味がない。見えない部分にこそ、手を抜かないことが大事」と語る社長。そういった小さな努力が、今日の大きな信頼に結び付いているのだ。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

対談を終えて

「山下社長もご子息の専務も、お二人共口を揃えて「日々勉強」とおっしゃっていたことが印象的でした。誰しもつい現状に満足してしまいがちですが、常に上を向いて成長を目指していらっしゃる姿は素晴らしいです。これからも頑張って下さい!」(布川 敏和さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

株式会社 サンクリエイト

住  所

愛知県あま市甚目寺市場140-2

代表者名

代表取締役 山下 志喜恵

U R L

http://suncreate1972.co.jp

掲載誌

リーダーズ・アイ  2012年7月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。