2024年09月03日更新
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(有)北栄中古車センター 対談取材記事

名刺
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確かな整備技術と温かな接客──
夫婦二人三脚で最高の中古車を提供

有限会社 北栄中古車センター

代表取締役 野呂 雄治
奥様 野呂 陵子

【異業種ネット】月刊経営情報誌『トップフォーラム(Top Forum)』特別取材企画 掲載記事─略歴

■一分の隙も無いほどにこだわり抜くその姿勢は誰よりも深い愛情が故

【異業種ネット】月刊経営情報誌『トップフォーラム(Top Forum)』特別取材企画 掲載記事─人ページ写真

中古車を整備している野呂社長の姿は、とても勇ましく映る一方で、少年のようにも見える。純粋に、車が好きで好きで仕方が無い、そう全身で訴えかけているかのように一心不乱だ。

それは最良のパートナーである奥様も認めるところ。そして、その社長の車に懸ける愛情は、すなわちお客様へと注ぐ愛情でもある。喜ぶ顔を想像し、一切の妥協を許さず仕上げた車はまるで新車と見まがうほどに美しい。

「三沢に行ったら、ぜひここで車を買うといい」──。社長の愛情が注がれた車が、また今日も誰かの心を掴んでいる。


米軍基地関係者を主要顧客に中古車販売を行っている『北栄中古車センター』。野呂社長が自身の眼で厳選し、確かな技術で整備した車を、奥様が店頭で販売するという、互いの強みを生かしたスタイルで運営している。「三沢で中古車を買うならここ」と言う人も多く、地元での信頼の篤さは折り紙付きだ。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『トップフォーラム(Top Forum)』特別取材企画 掲載記事─対談

三ツ木 『北栄中古車センター』さんは、野呂社長の家業なのですか。

野呂(雄) そうです。創業者は父で、私は二代目です。学生のころから後継を意識していましたので、短大で自動車整備士の資格を取得し、修業のために東京のディーラーに就職しました。ところが、母の体調が悪化したため1年ほどでこちらに戻り、以来、家業で働いています。

三ツ木 奥様との出会いは?

野呂(陵) 元々、私と主人は幼なじみだったのですが、私は学業修了後も地元に残って銀行に勤めていましたので、主人との付き合いは途切れていたんです。ですが、主人がこちらに帰ってきた時に偶然銀行の窓口で再開し、それから再びお付き合いが始まりました。

三ツ木 運命を感じますね。今は奥様も一緒に働かれているのでしょう?

野呂(雄) ええ。私が中古車の仕入れ、整備を担当し、妻が店頭での販売を担当しています。私は週の大半、仕入れのために関東圏をまわっているので、留守の間、店を守ってくれているのは妻。彼女無しでは当社は成り立ちませんし、まさに影の社長と呼べる存在なんですよ。

三ツ木 お二人で仲睦まじく、支え合っている様子が伝わってきて、羨ましい限りですよ(笑)。今はネットオークションが主流になっていますが、社長自ら買い付けに行かれているのですか。

野呂(雄) ええ。必ず現地に赴き、自分の眼で確かめてからでなければ買えません。非効率かもしれませんが、少しでもよいものをお客様に提供するために、ずっと貫いている私の主義です。仕入れた後、しっかりと洗車、清掃、整備し、商品として販売できる状態にするまでが私の仕事で、それから後は妻にバトンタッチ。もちろん当社には私共だけでなく、優秀なメカニックや事務を務めるスタッフがおり、皆がそれぞれの役割を全うしてくれているお陰で、スムーズに仕事ができています。

三ツ木 きっと、お二人が互いを尊重し、助け合いながら仕事を進める姿が、スタッフの皆様にとってのよき指針となっているのでしょう。ところで、こちらには英語表記の看板が多く見られますね。

野呂(陵) 当社のお客様は、米軍基地の関係者がメインなので、商談は全て英語なのです。と言っても、私の英語力はまだまだ未熟(苦笑)。今も週に一度、英会話教室に通い、よりお客様にストレスを感じさせないコミュニケーションを取れるよう、勉強を続けています。

三ツ木 努力家なんですね。接客の際に心がけていることはありますか。

野呂(陵) 色々な国籍のお客様が来られますが、どんな方に対しても分け隔てなく対応させていただくように気を付けています。それから、相手の方が日本語が分からないからといって、適当なことを言ったり、日本語で変な言葉を使ったりしないこと。やはり、いくら言葉の意味が分からないとはいえ、いい言葉を使っているか、悪い言葉を使っているかは雰囲気で伝わるものです。言葉の違いはあっても、相手を敬い、感謝する気持ちを持って接することが一番大切だと心得ています。何より、私自身がお客様と接しているのがとても楽しいのです。ですから、車を販売しているというよりも、お客様との会話を楽しんでいるといった感じですし、お客様にもそう感じてもらえていれば嬉しいですね。

三ツ木 そうした温かい心遣いがまた、こちらのファンを増やすのでしょうね。

野呂(雄) ありがたいことに、本国に帰られた時に「三沢に行くなら『北栄中古車センター』で車を買うといいよ」と、お知り合いに紹介して下さる方も多いのです。「友だちに勧められて来た」と、新しいお客様が来店して下さった時は本当に嬉しいですね。昔と比べると少なくなったとは言え、今も月に20~30台はコンスタントに売ることができていますし、これからもお客様の期待に応えるために、努力を続けていく所存です。

三ツ木 奥様の温かい接客と、社長の確かな整備技術、この両方が御社の揺るぎない信頼を築いているわけだ。

野呂(陵) 主人は、車の整備において一切の妥協を許しません。20万円の車でも、100万円の車でも、等しく隅々まできっちりと仕上げる姿勢は私も見倣うべきところだと思っています。主人がお客様の喜ぶ顔が見たいと、心を込めて整備した車だからこそ、私も胸を張ってお薦めできるのですよ。

三ツ木 では、最後に今後の目標をお聞かせ下さい。

野呂(雄) 私共には子どもが3人います。ゆくゆくは誰かに事業を継いでもらい、当社をさらに発展させてもらうことが夢。いつ世代交代を迎えてもいいように、これからも全社一丸となって誠実な商売に徹し、お客様との信頼関係を一層強いものにしていきたいと思います。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『トップフォーラム(Top Forum)』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

 

【異業種ネット】月刊経営情報誌『トップフォーラム(Top Forum)』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

多くのお客様に選ばれ続ける理由

社長が中古車の仕入れと整備、奥様が店頭での販売、と夫婦でしっかりと役割を分担している野呂社長ご夫妻。二人は互いの仕事において、お客様の満足度が少しでも向上するように、決して努力を怠らない。たとえば、中古車の仕入れにおいて、今はインターネットオークションを利用する業者が少なくない。しかし、実物を見るのと、写真を見るのとでは明らかに得られる情報や印象は異なる。だからこそ、社長は必ず自身の眼で確認し、納得した商品だけを購入するのだ。

また、『北栄中古車センター』の顧客はそのほとんどが外国人のため、奥様が接客の際に使用するのは英語。無論、最低限のコミュニケーションを取る上で何ら支障のないレベルの英語力は持ち合わせている。だが、より相手にストレスを感じさせずに会話を進めるために、率先して英会話教室に通って英語力を磨いているのだ。

一つひとつは小さなことのように映るかもしれないが、そうした行動の根底には“お客様のために”という熱い信念が流れている。その信念が全ての業務に注がれているからこそ、多くの人が同社を選ぶのだ。

対談を終えて

「常に互いを尊重、尊敬しておられるお二人を見ていると、自然と“夫婦の鑑”という言葉が。お子様たちにとってもさぞいいご両親なのでしょうね。きっと、その背中から大きな影響を受けていると思います」(三ツ木 清隆さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『トップフォーラム(Top Forum)』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

有限会社 北栄中古車センター

住  所

【本店】

青森県三沢市岡三沢六丁目110-5

【アクセス店】

青森県上北郡おいらせ町上久保63-64

代表者名

代表取締役 野呂 雄治

掲載誌

トップフォーラム  2012年6月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『トップフォーラム』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。