2019年03月25日更新
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(有)クリーンハウス 対談取材記事

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傷の痕跡を一切残さない抜群の技術力で
高い評価を得る木部補修のエキスパート

有限会社 クリーンハウス

代表取締役 後藤 幸利

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─略歴

「人と同じではつまらない── 自分が信じる道に全力を投じたい」

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─人ページ写真

「人とは違う仕事で独立したい」。

社会人として住宅の施工を行う会社に就職した後藤社長は、そんな思いを胸に抱いていた。

建築業のノウハウを学びながら日々道を模索していた社長が着目したのが、木部の傷補修という専門職。

当時はまだニッチな市場だったため実績を残すのは容易いことではなかったが、社長は直向きに努力して腕を磨き、独自のセンスで確固たる基盤を築いた。

そして、スタッフ一人ひとりが責任感を持って自立して働く環境を整えるなど、その独創的な経営手腕で業界の発展にも寄与している。

信じる道を真っ直ぐに走る個性豊かなリーダーの活躍に、今後も大いに期待したい。


【足跡】 名古屋市出身。社会人の第一歩は、大手ハウスメーカーの下請け施工会社に入社。現場監督を務めるなど、建築業のノウハウを身に付け、約20年前に木部の傷補修に特化した事業で独立を果たす。業界の先駆けとも言える存在で、確固たる基盤を築いている。


建築業における木部の傷補修業務という専門分野を請け負う『クリーンハウス』。業界の黎明期から補修に特化した事業を手掛け、積み重ねたノウハウと確かな技術力を武器に第一線で活躍を続けている。そんな同社の後藤社長にお話を伺った。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─対談

現場監督をする中で
傷補修という分野に出会う

志垣 早速ですが、後藤社長の歩みから伺います。

後藤 地元・名古屋市出身で、社会人の第一歩は大手ハウスメーカーの下請けを担う施工会社に入社しました。そちらでは現場監督を務め、実務経験を積み重ねていたのです。入社当初から将来的には独立したいと考えていまして、木部の傷補修に特化した業務で起業しました。はじめは個人事業として仕事を請け負い、5年後に法人改組して現在に至ります。

志垣 木部の補修事業に着目されたきっかけは何だったのでしょう。

後藤 家屋の新築といった現場監督を務める中で、たとえば建物内外に傷がついた際は、大工や塗装職人に頼んで補修をしてもらっていたのですね。しかしある時、補修専門の業者がいることを知ってお願いすることにしたんです。その時の補修の仕上がりがとても綺麗で、さすが専門職だと感心しましてね。それで、独立するにあたっては木部補修の仕事で旗を揚げようと考えたのですよ。当時は愛知県下でも補修の専門業者は私の知る限り数軒しかなかったので、技術を高めていけば採算がとれると考え、起業に踏み切ったんですよ。

志垣 ニッチな分野への社長の着眼点が実に素晴らしいと思います。しかし、同じ建築関係とは言え、特殊な仕事でしょうから技術の習得は難しかったのではありませんか。

後藤 そうですね。この仕事は技術力と経験がものを言う世界ですから、とにかく腕を磨くように努めました。ありがたいことに、現場監督を務めていた時に補修に来てもらっていた腕の立つ職人さんとのつながりから、技術を学ぶことができたのです。また、独立当初は勤め時代にお付き合いのあったハウスメーカーさんがバックアップしてくれまして、お客様や取引先を紹介して下さったんですよ。そうしたつながりを起点に、自分でも様々な場所に足を運んで営業活動を行い、事業基盤を固めていった次第です。独立して約20年経ちますが、どのような仕事でも人とのつながりや縁は何ものにも代え難い財産だと改めて感じています。

志垣 社長の真面目な仕事ぶりや誠実な人柄があるからこそ、良縁が生まれるのでしょうね。

業界の先駆者として
技術力にさらに磨きをかける

志垣 独立からの約20年間を振り返られていかがでしょう。

後藤 事務を担当してくれている妻と私の二人でスタートした当社も、今は優秀なスタッフ7名を擁する企業へと成長できました。これもひとえに、お客様や取引先様が支えて下さっているお陰ですから本当に感謝したいですね。ただ、業界としてはここ数十年で大きく変わってきていますので、今後も自分たちの強みを活かして一層精進していきたいと考えています。

志垣 業界の変化と言いますと?

後藤 一時、メディアで欠陥住宅が取り上げられたことが記憶にあるかと思いますが、その影響から建築の安全に関して施工者はもちろん、お客様の目もよりシビアになってきました。そのような背景から、戸建て住宅やマンションの建築ではより細かな部分をチェックするため分業化が進み、建築の各工程で活躍する専門職が脚光を浴びるようになったのです。私たちが手掛ける木部の補修事業もその一つで、時代の流れと共に同業者は一気に増えました。私が独立した当初は同業者が県下でわずかと申し上げましたが、今はこの地域でも80社ほど存在します。

志垣 競争が激しくなる中で、どのように差別化を図ってこられたのでしょう。

後藤 とにかく仕上がりをきれいにすること──つまり技術力を何よりも大事にしてきました。この業界は、地域にもよりますが、各エリアごとにおおよその単価が決まっていて無闇な価格競争に陥らないようにしているんですね。そのため、仕事の善し悪しは仕上がりの完成度がものを言う訳です。

志垣 なるほど。値段が同じだからこそ、腕の良さで勝負するしかないというわけですね。

後藤 ええ。技術力は日々の仕事を実直に積み重ねていくことで身につくと私は考えていますから、長年の実績や現場で培ったノウハウは当社の大きな武器だと思っています。たとえば新たなスタッフが入っても、熟練のベテランが付いて補修のいろはをしっかり指導していますので、万が一にもスタッフによって仕上がりのクオリティーが下がることはありません。

志垣 業界の市場規模が小さなころから、第一線で活躍されてきた御社に寄せられる信頼はとても厚いでしょうね。人材教育にも余念のない社長の姿勢が、今日の成功の所以でしょうね。

後藤 確かに、人材は会社にとって最も重要な財産ですから、人材育成を疎かにしていては企業に明日はありません。しかし一方では、私はスタッフの独立を応援したいとの思いも持っているんですよ。当社で技術力を身に付けて独り立ちして横のつながりを築き、業界がもっと発展していけばと思っています。志垣 社長の器量の大きさが窺えます。では最後に、今後の抱負を。

後藤 今後も人材育成に力を入れ技術力向上に努めながら、正直な商売を続けていきたいと思います。そうして、お客様に喜ばれる仕事に徹する所存です。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

自分の時間は自分でつくる

▼一人ひとりのスタッフに責任を持たせ、それぞれが自己管理を行いながら仕事もプライベートも充実した日々が過ごせるよう、環境を整えている『クリーンハウス』の後藤社長。スタッフは社長と奥様も含めて少数精鋭で、常に事務所にいるのは事務の2人だけ。現場のスタッフは3カ月に一度、あるいは半年に一度しか事務所で顔を合わせない人もいるという。「毎日私が翌日の仕事の段取りをして、現場のスタッフ全員にFAXするんです。後は電話やメールで連絡を取り、それぞれが自分で段取りを組み、その日のノルマをクリアすると。ですから、午後から出かけたい人は朝早くから仕事に取りかかればいいし、午前中に子どもの参観があれば午後から現場に行けばいい。皆、自分が経営者だという意識を持ち、自分の時間は自分でつくってほしいと思っています。仕事一辺倒ではなく、私生活も充実させることで意欲を持って仕事に取り組めるようになりますからね」と社長。そうはいっても繁忙期にはその調整も難しくなるが、自分の現場が早く終われば、仲間の現場にかけつけて手伝うなど、自然と協力しあう関係ができあがっている。個々に任せてしまうのは勇気がいるが、それによって自主性と責任感が育まれるという好例だ。

対談を終えて

「傷が付いた木をどのように補修するのかと伺ったところ、傷の部分にパテを詰めて表面を平らにし、その上から丁寧に木目柄を描いていくそうです。古い絵画を修復する仕事に似て、高度なテクニックと集中力が求められる作業だと思いました。今後もその技術力に磨きをかけながら頑張って下さい!」(志垣 太郎さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

有限会社 クリーンハウス

住  所

愛知県名古屋市港区藤高1丁目14-1

代表者名

代表取締役 後藤 幸利

掲載誌

リーダーズ・アイ  2012年5月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。