2023年02月13日更新
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(有)大丸本舗 対談取材記事

名刺
動画

昔ながらの製法で職人がつくる、
美味しくて見た目も美しい飴は『大丸本舗』

手作り屋

有限会社 大丸本舗
株式会社 ロングラン

代表取締役 宇佐美 能基

【異業種ネット】月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』特別取材企画 掲載記事─略歴

直火炊きにこだわって、大正13年(1924年)の創立以来、一つひとつ職人が手作りする飴を世に送り出してきた『大丸本舗』。職人たちの作品とも言える同社の飴は、美味しいのはもちろん見た目も楽しめる逸品だ。本日は、島田陽子さんが宇佐美社長のもとを訪問。飴づくりに懸ける思いにふれた。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』特別取材企画 掲載記事─対談

島田 『大丸本舗』さんは大正時代に創立された会社だそうですね。

宇佐美 祖父が1924年に飴の製造工場をつくったことが始まりです。私が27歳で入社し最初に手掛けた仕事は、名古屋市美術館のオープンに合わせてモディリアーニの「おさげ髪の少女」をモチーフにした飴をつくってほしいというご依頼でした。以来、私共では一つひとつの飴を手間をかけて製造しており、非常に価値ある商品だとの自負を持ち、その価値ある商品をいかにして世に送り出していくかを常に考え、販路を拡大してきましたね。その中で大切にしてきたのが、信用と信頼です。たとえば、14年ほど前からハワイにも商品を輸出しているのですが、最初にご契約した業者を大切にしたくて他所からのお話はお断りしているんですよ。現在は全国のみなさんに当社の商品を手にしていただけるようになりましたが、特殊方面の営業活動は殆どしておりません。依頼一つひとつに対してお客様の期待以上の仕事を提供することで、紹介でお客様の輪が広がってきたんです。

島田 それが一番理想的ですよね。商品にはどういったものが?

宇佐美 どこから切っても同じ柄が出てくる「仕込飴」や、型で飴を成型したスタンピング飴、和飴などですね。他に、2年前の夏は熱中症で倒れられる方が多かったため、塩分の入った塩飴を製造しました。また昨年は沖縄の塩と疲れがとれるクエン酸を入れた「塩クエン酸入り ぶどう糖」もつくりましてね。日々、忙しく働く方々に手軽に疲れに効く栄養素を摂取していただければと企画したんですよ。また、飴を使ったオリジナル商品もあります。正月に、今年の干支である辰をモチーフにした飴に、ご縁があるようにと鎌倉の銭洗弁財天でご祈祷していただいた五円玉をつけた「お年賀の飴」をつくりました。

島田 まあ、楽しそうですね。しかも種類が豊富。商品のアイデアはみなさんで?

宇佐美 ええ。「我々を取り巻く人々と一緒に幸せになりたい」──これが当社の企業理念。みんなでアイデアを出してヒット商品を生み出せれば利益になり、社員とその家族みんなが幸せになれるでしょう。そして当社の商品を食べたお客様にも幸せになっていただいて、当社の飴を通してみんなで幸せになれればそれが何よりです。

島田 今後についてはいかがですか。

宇佐美 「『大丸本舗』なら面白い商品を考えてくれる」と言っていただけることも多く、これからも当社ならではの商品を打ち出していきたいと思います。そしてもう一つは、飴を伝統文化として後世に残していくこと。当社の「仕込飴」は日本の伝統文化であり工芸品だと評価して下さる取り引き先もありまして。昔ながらの製法にもこだわっており、当社の飴づくりは伝統文化の域に入ると思っております。ですから後継者を育てて、後世にまで残していきたいですね。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

対談を終えて

「『大丸本舗』さんの飴を見せていただいたのですが、一つひとつが美しくて芸術作品のようでした。工芸品との評価を得ておられるのも頷けます。是非、こちらの飴づくりを伝えていって下さい」(島田 陽子さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

有限会社 大丸本舗

住  所

愛知県春日井市惣中町1-41

代表者名

代表取締役 宇佐美 能基

U R L

http://www.daimaruhonpo.co.jp

名  称

株式会社 ロングラン

住  所

愛知県春日井市惣中町1-42

掲載誌

ザ・ヒューマンnbsp; 2012年4月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。