2023年02月13日更新
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あんどう眼科クリニック 対談取材記事

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患者とのコミュニケーションを重視し
地域で身近な頼れる眼科医を目指す

あんどう眼科クリニック

院長・医学博士 安藤 彰

【異業種ネット】月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』特別取材企画 掲載記事─略歴

「私にとって、医療従事者としての務めは
常に患者のすぐ傍にあることなのです」

【異業種ネット】月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』特別取材企画 掲載記事─人ページ写真

医療のさらなる進歩にとって大学病院の存在は欠かせない。なぜならその場所に多くの症例が寄せられ、専門的な研究がなされるからだ。

だが、その役目を果たすために、医師は常に患者に専念できない場合もある。患者との結びつきを大事にする安藤院長にとってそれは辛い環境でもあった。

そして、助教授や教授となって歩む道を目指してきた院長はある時、気づく。大学病院というフィールドから出て、開業医となることが自らの本分であると。

開業医として患者と向き合う父親を見て育った院長にとって自然な選択だった。院長にとって医療従事者の務めは、常に患者のすぐ傍にあることだから。


【足跡】 開業医である父親の背中を見て育ち、幼少より眼科医を志す。『関西医科大学』卒業後、同大学附属病院眼科に入局。様々な経験を積んだ後、米国『ジョンズ・ホプキンス大学』へ留学。帰国後は『有沢総合病院』眼科医長に就任。さらに『関西医科大学』にて講師も務め、2011年9月『あんどう眼科クリニック』を開業した。


緑内障や白内障、その他の視神経疾患など、眼に関する症状なら何でも快く対応してくれる『あんどう眼科クリニック』。院長の安藤彰氏は大学病院で専門性の高い知識と技術を身につけてきた逸材だ。患者に対して分かりやすく説明を行う誠実な人柄に寄せられる信頼は篤く、開業からまだ間もないながら地域住民から確実に支持を集めつつある。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』特別取材企画 掲載記事─対談

大西 安藤院長はいつごろから眼科医を志されていたのですか。

安藤 父が眼科の開業医をしていまして、その姿を見て育ったものですから、物心ついたころにはすでに眼科医を目指していましたね。学生時代は『関西医科大学』で学び、そのまま同大学の附属病院眼科に入局しました。途中、『倉敷中央病院』に勤めたり、米国の『ジョンズ・ホプキンス大学』へ留学したりしましたが、主に大学病院で経験を積んできました。

大西 大学病院でのお勤めと通常の病院でのお勤めではお仕事内容にどのような違いがあるのでしょう?

安藤 地域のクリニックなどでは、毎日のように直接患者さんに接する機会が得られますが、私が大学病院にいた時は、診察は週に2度で、その他に研究や後輩の人材育成などの役目もありました。ですから、患者さんと接する機会は比べようもないほど少ないのですよ。

大西 なるほど。医療に関する研究も大切な役目ですものね。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

安藤 もちろんです。そうした研究があるからこそ医療は進歩してきたわけですからね。しかし患者さんの立場に立ってみるとどうでしょう。確かに大学病院というのは検査機器が充実していて、高度な医療サービスが受けられますが、医師と接する時間は思いのほか短く、検査や待ち時間が長い。また大学病院としては、様々な患者さんに対して診療すると同時に、その症例を研究材料として扱う場合もあるわけです。当然それは必要なことなのですが、開業医として患者さんと日々向き合っていた父の背を見てきた私としては、病気を診て人を診ず──そんな印象を抱くようになってしまったんです。その想いは日に日に強くなり、患者さんが早く健康を取り戻すための医療を実践したい私にとって、大学病院はもはや働く動機がない場所となり、このままでは良い仕事はできないと考えるように。そして、意を決して2011年9月、当クリニックを立ち上げました。

大西 大学病院でのお立場を捨てて開業へと踏み切られたのですね。スタートからまだ日が浅いですが、手応えはいかがですか。

安藤 勤めていた時の患者さんに加え、新たにここ江坂町にお住まいの方々にも足を運んでいただいており、ほっとしています。枚方市など遠方から通ってくれる方もおられ、来る途中に地元の方に道を尋ねられた際、「先生によく診ていただいたので、今もこちらに来ているんですよ」と言ってくださっているようで、そうした評判を聞いて新たに来院される方もおられます。開業医ならではの苦労はもちろんありますが、不安を抱えてこられる患者さんの症状を診て、然るべき対応をし、再び笑顔で帰っていかれる姿を見るのは本当にうれしく、大きなやり甲斐につながっています。

大西 もっと早く開業医になっていたら、と思われることもあるのでは?

安藤 そんなことはありませんよ。大学病院やお世話になった先生、先輩のもとで、専門性の高い知識や高度な技術を充分に身につけられたからこそ、今自信を持って間違いのない診療や手術を行うことができるわけですからね。実際、私どもでは結膜炎やものもらいの他、緑内障や白内障、角膜感染症、網膜剥離など目に関するあらゆる症状に対応させていただいています。

大西 開業医として特に意識されていることはどのようなことですか。

安藤 小さな子どもさんからお年寄りの方まで幅広い年齢層の方が来られますから、診療の際、できる限り平易な言葉で丁寧に説明をするように心掛けていますね。自分から質問される方は良いのですが、そうでない方に対しても、痛みの原因は何か、どのような方法で治療していくのか、今後の予防法など患者さん自身にきちんと理解しておいてほしいことを分かりやすくお伝えします。そうやって一つひとつ説明していくことで、患者さんに安心していただけるようになるはずですから。地域のクリニックとしては、そうした小さな努力を重ね、患者さんとの信頼関係を大切にしていきたいと思います。

大西 患者さんとのコミュニケーションを重視しておられるのが分かります。では最後にこれからの意気込みをお願いします。

安藤 9月に開業したばかりですので、まずはクリニックの運営を軌道に乗せていく所存です。今までに得た知識や経験をフル稼働させて、お一人お一人の症状に的確に対応することで、地域の医療ニーズに応え、皆さんに「この先生に診てもらいたい」と思っていただけるよう精進していきたいと思います。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

患者の視点でより良い医療を考える

▼開業医の父親の姿を見て眼科医になることを志した安藤院長。自宅と診療所は一体になっており、扉を一枚隔てたすぐそこにいつも医療従事者のお手本があった。大学病院では院長の憧れの教授との出会いもあった。“浪速のジョー”の愛称で知られるボクサー・辰吉丈一郎氏が網膜剥離によって入院した際、その手術を手掛けた名医である。その手術の腕に感銘を受けた院長は、ひたすら技術を磨いてきた。さらに、留学を終えて出会った恩師は医療現場での学びを“何にも勝る経験”と捉え、大学での臨床指導に限界を感じた末に教授職を退任し、知り合いの開業医のもとへ旅立っていったという。

▼「自分にとっての医療とは何か?」を追求してきたそれぞれの医療従事者。その姿を間近で見てきた院長は、いつしか自らの心にも同じ質問を投げかけるようになった。そして見出した結論が、“患者の視点でより良い医療を考える”ということであった。大学病院で得た専門的な知識や高度な技術、それらを地域に住まう患者たちに直接還元していこうではないか──そう閃いた時、開業医としての道が拓けた。今、患者との対話を何よりも大切にし、地域医療の向上に全力を尽くしている。

対談を終えて

「研究・臨床・人材育成という3つの職分を果たさなければならない大学病院の医師として活躍するよりも、患者さんにとってもっと身近な存在として寄り添い、診療に専念できる開業医という道を選ばれた安藤院長。そこには、医療は学問や研究分野ではなく、あくまでも人の命を救うためにあるのだというある種ヒューマニズムのような考えが根づいているように感じました。今後も地域の皆さんの医療ニーズに応えるべく、頑張ってください」(大西 結花さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

あんどう眼科クリニック

住  所

大阪府吹田市江坂町1-7-23

代表者名

院長・医学博士 安藤 彰

U R L

http://ando-eye-clinic.com

掲載誌

ザ・ヒューマン  2011年12月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。