月刊経営情報雑誌「マスターズ（MASTERS）」（国際通信社）、「アンカー（ANCHOR）」（報道通信社）、「センチュリー（CENTURY）」（USPマネジメント）対談取材記事掲載の経営者が参加する国際通信社グループ運営の異業種ネット

渡嘉敷　『フェイスフロント』さんを設立されるまでの経緯から伺います。

池田　元々、ITに興味があり趣味でパソコンを触っていました。家業ではオフィス家具を扱っており、学業修了後5年程はそちらを手伝い、その後エンジニアとして勤めるようになりました。ある時お世話になっていたお客様から私を社員として迎え入れたいとのお誘いを受けました。ただ将来は独立を考えていたので、その気持ちを率直にお話ししたところ「それなら会社を興す手配をしよう」という話になり、言葉にならない程のご恩を受け、2007年、当社の設立に至りました。協力していただいた方には感謝の気持ちで一杯です。

渡嘉敷　それだけ池田専務の技術やお人柄が見込まれていたということでしょう。

池田（康）　息子は幼いころから人様に対する感謝の気持ちが強く、それを行動で示してきたことで今があるのだと思います。

渡嘉敷　現在はどのような業務を？

池田　ITに特化した人材派遣業務を手掛けております。スタッフは約10名と少なめですが、ネットワークの構築をはじめ、ITに関わることなら何でもご相談をお受けしています。全員がエンジニアとして高い技術を有しており、また常にお客様の立場に立った対応を心掛けてくれています。

渡嘉敷　少数精鋭なのですね。お客様の反応はいかがですか。

池田　お陰様で派遣先の多くの企業様から高く評価していただいています。この業界ではお客様も企業側も技術ばかりに注目してしまいがちですが、当社では社名に“フェイス”とあるように、お客様に対して誠実に対応することをモットーとしています。ITでお悩みの方に笑顔になっていただくために私共がいるという考えなんです。

渡嘉敷　そうした姿勢は、ITに全く詳しくない方々にとって非常に相談しやすく、喜ばれると思いますよ。

池田　そのように言っていただけたら幸いです。それから、前述した通り家業ではオフィス家具を扱っていますので、その経験を活かしてオフィスの立ち上げにも携わっていきます。地元で起業したいという方に対して、IT環境の整備やオフィス家具の提供、そして人材の派遣とトータルに企業活動をサポートできればと考えています。

渡嘉敷　今後の意気込みをお願いします。

池田　今があるのは育ててくださった地元の方々のお陰。お世話になった皆様に対する感謝の気持ちを行動で示し、我々の得意とするITの分野で地域に対して恩返しをしていきたいと思います。

渡嘉敷　思っていてもなかなか行動に移せることではないと思います。素晴らしい美徳をお持ちで、今後のご活躍が楽しみです。

池田　スタッフも私のそうした想いを理解してくれているので、今後も皆で一丸となってお客様のニーズにお応えし、地域と共に歩んでいけたらと思います。