2024年09月03日更新
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貝沼賢一税理士事務所 対談取材記事

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経営や相続に伴う税の疑問の相談役として
顧客の立場を汲み、的確な税務を追求する

貝沼賢一税理士事務所

税理士 貝沼 賢一

【異業種ネット】月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』特別取材企画 掲載記事─略歴

【足跡】 愛知県出身。分譲マンションや戸建住宅の営業に1年携わった後、父親と同じ税理士の道を歩むように。専門学校に通いながら父親の税理士事務所を手伝い、資格取得後に更に実務経験を積んだ後、2004年に『貝沼賢一税理士事務所』を設立した。


2004年設立の『貝沼賢一税理士事務所』。同事務所が目指すのは信頼感と安心感を提供できる業務だ。そのために貝沼氏は、クライアントの要望にできる限り適うよう良き聞き役としての対応を徹底し、些細な言葉や表情の奥にある真意を確実に汲み取るなど、親身な対応を心がけてきた。そんな同氏と事務所に寄せられる評価は高く、堅実な歩みを進めている。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』特別取材企画 掲載記事─対談

志垣 貝沼先生は実直な仕事ぶりでクライアントからの評価も高いと伺っています。昔から税理士になろうと考えておられたのでしょうか。

貝沼 私の父が税理士だったのですが、学生時代は後を継ごうとは少しも考えていませんでした。むしろ全く違う分野に興味があり、社会人の第一歩目は、不動産会社の営業職として踏み出したんです。しかし一度社会に出て働いたことで、自分自身の将来について深く考える機会をいただきまして。私はどちらかというと器用ではありませんし、一つの物事に時間をかけて、じっくりと対峙する方が向いているタイプです。そう考えた時に、父が生業としてきた税理士の仕事は長いスパンでクライアントの人生に関わることができると気付き、もしかしたら自分に合っているのではないかと感じたんです。そこで父の事務所でアルバイトをしながら勉強し、5年かけて資格を取得しました。実際に業務に携わるようになった今では、人生を懸けられる適職に就けたと非常にうれしく感じています。

志垣 それは何よりですね。やはり、やり甲斐は大きいですか。

貝沼 はい。クライアントの話に丁寧に耳を傾け、専門家としてご要望にお応えできる仕事に誇りを感じています。人が生き、そして死んでいく過程では、額の多少に関わらず、必ずお金が発生します。そして、それに伴い税金も課される。私たちが担うのは、その税に関わる部分で、人生設計の根幹に携わると言っても過言ではありません。無論クライアントに信頼されていなければできない仕事ですし、そうした重大な仕事をお任せいただいた以上は、その信頼に必ず応えようと気合いが入ります。

志垣 クライアントの方々との間に、人生を預け、預かれるだけの絆があればこそ、税理士の仕事は成り立っているのですね。ただ、そうした関係性は一朝一夕では築けないものだと思います。

貝沼 おっしゃるとおりです。この事務所は、私が2004年に父から引き継ぐかたちで新たなスタートを切りました。ありがたいことに、クライアントも父の代から馴染みの方が多く、本当に恵まれていたと思います。父が蓄積してくれた有形無形の財産に助けられての船出でした。ただそれでも、私に父の真似はできません。私自身にできることを一生懸命にすることを自分のカラーとし、常に誠心誠意の姿勢でクライアントに接することで、私自身が信頼を得られるように努力してきたのです。

志垣 そうした地道な対応の積み重ねこそ、信頼を築くのには不可欠です。ただ、開業当初は大変なこともあったのでは?

貝沼 そうですね。クライアントからのご相談で、私の手に負えないと感じたこともあります。その時は、公的機関に問い合わせたり、同業者である仲間の協力を仰いだりして、間違いのない対応を心がけてきました。クライアントにご迷惑をかけないことが、プロとして最低限の務めですから。もちろん周囲の力を借りるばかりではなく、私自身も仲間を手伝いながら、皆で「クライアントのために」という目的を持って支え合ってきたのです。その上で、クライアントにいかに良いアドバイスができるかを、それぞれの付加価値としてきました。

志垣 切磋琢磨できる同業者とのネットワークもまた、先生の大きな財産なのですね。お話を伺っていると、日々充実して業務に取り組んでおられることが伝わってきます。

貝沼 ありがとうございます。先ほども申しましたとおり、人の人生にはかならず税金が関わってきます。特に、私どもでは相続税のご相談に乗ることが多く、遺言書作成のための試算を任せていただくことも多々あります。その度に、クライアントの生きておられる間だけではなく、亡くなった後も関わってくる仕事であると痛感しますし、遺されたご家族にも大きな影響を与えるという責任に身が引き締まります。ですから遺産相続はもちろん、仕事全てにおいて、できる限り聞き役に徹してクライアントのご要望を汲みとるようにしています。言葉にならずとも表情などに表れる部分もありますので、細心の注意を払ってお話に耳を傾けるのです。その上で、私にできる精一杯のことをしたいと考えています。

志垣 そうした気持ちをお持ちであれば、隙のない業務を完遂されるでしょう。後を任せたお父様も安心しておられるのではないでしょうか。

貝沼 そうであればうれしいですね。経済状況が厳しい時代の中、法人や個人事業所は減少傾向にあり、会計事務所にとっても厳しい状況にあります。私どもとしても業務の質を落とすことがないよう、また、これまで以上の税務サービスを提供できるように努める必要があると考えています。そのためには、もちろん私自身が成長していかねばなりません。急激な成長はミスや歪みを招きかねませんので、歩みの幅は小さくとも一歩一歩、自分の資質に応じた形での成長を継続していく所存です。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

良き聞き役を務め、満足される税務を追求

▼資産や税金が絡むような案件を適切に処理するためには、第一に関連法規を遵守する必要がある。だが、税理士においてはそれだけでは十分とは言えない。クライアントをはじめとする関係者らが納得し、皆が満足できる結果を導き出せなくては良い仕事とは認められないからだ。だからこそ、貝沼税理士は、より良い業務のために相手の言葉に十分に耳を傾けることが肝要だという。もちろん、発せられた言葉だけでなく、言葉にならない心情さえも汲み取って初めて、相手の真意に添った業務ができるのだ、とも。ただ、それが万人に可能な訳ではない。

▼主張するばかりで、人の話を聞くことが不得手になったと言われる現代人。そんな中、聞き役に徹することができる人的資質を持つ氏にとって、税理士の仕事はまさに適職だろう。相手の言葉や心情に耳を傾けることは、何よりもまず、相手の希望を確実に把握することにつながる。さらに、万が一クライアントの望みが実現不可能な場合は、少しでもクライアントの心情に添った代替案を提示できることにもつながってくるからだ。高度な専門知識が求められる税理士の仕事だが、そこにはまず、人間的な信頼関係が必要なのだ。

対談を終えて

「私事で恐縮ですが、20年来のお付き合いになる税理士事務所にお世話になっています。担当してくださる方は替わりましたが、以前からの関係が継続されている分だけ信頼関係も深いように感じるのです。同様に、貝沼先生がお父様の足跡を引き継がれたことで安心されたお客様も多いことでしょう。堅固な信頼関係があるからこそ可能な、きめ細やかで、お客様の心に一歩踏み込んだお仕事で、皆様のお力になっていただきたく思います」(志垣 太郎さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

貝沼賢一税理士事務所

住  所

愛知県名古屋市中区栄5-7-14 貝沼ビル3階

代表者名

税理士 貝沼 賢一

U R L

http://www.kaikei-home.com/kainuma/

掲載誌

ザ・ヒューマン  2011年12月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。