2023年02月13日更新
全登録者数 853件 (最新月度登録者数 0件)
トップページ (株)山建工房 対談取材記事

(株)山建工房 対談取材記事

名刺
動画

懐の深い建築業界の“万屋”として
少数精鋭で多様なニーズに応える

株式会社 山建工房

代表取締役 山本 隆之

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─略歴

「常に明るく、自分らしく── 現場第一主義を貫き未来を掴む」

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─人ページ写真

建築業界一筋に研鑽を積んできた山本社長。そんな社長のモットーは“仕事を楽しむこと”だという。「たとえ大変な仕事でも、強いられる苦労を楽しみながら、自分なりの方法で前向きに取り組んできました」と語る社長の言葉からは、何よりも現場を大切にするという強い想いが感じられた。

そして、社長は勤め時代からブレることなくこの現場主義を貫いている。そうした真っ直ぐで芯の通った姿勢が、周囲の人を惹き付け顧客やスタッフとの揺るぎない信頼関係を築くのだろう。今後も社長は、持ち前の明るさと強き精神力を武器に走り続ける──。


【足跡】 静岡県出身。大工として働いていた父親への憧れから建築業界を志す。学業修了後は大手ゼネコンに就職し、10年間にわたって現場監理など様々な経験を積む。その後リフォーム事業にも携わり、2006年に『山建工房』を設立。現在に至る。


建築業の中でも、ビルや事務所、商業施設、店舗といった大型建築物のメンテナンス、リフォームをメインに手掛ける『山建工房』。山本社長を筆頭として、5名という少数精鋭で現場監理や図面作成などあらゆるニーズに対応している。そんな同社を、本日は俳優の志垣太郎氏が訪問。社長にお話を伺った。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─対談

志垣 山本社長の歩みから伺います。

山本 私の父親が大工を務めており、幼いころから現場で汗を流す父の背中を見て育ちましたので、私も将来は建築業で生計を立てたいと考えるようになりました。そのため高校では建築科を専攻し知識を身に付けるとともに、一方で父の仕事を手伝って技術を磨いていたのです。そうして、日々現場で父と一緒に働き腕を磨くうちに、いつしか父を超えたいと思うようになりましてね。もちろん、当時の私は技術力、知識、経験、いずれをとっても父に及ぶはずがありません。ただ、将来的に父を超えられればと考え、それならば父が造る建物より大きいものを造れば良いと思い立ったんですよ。今思えば、子どもの単純な発想ですが(笑)、その思いを実現するため、学業修了後はビルやマンションの施工・管理などを手掛ける大手ゼネコンに就職しました。

志垣 同じ建築業の中でも、お父様とは異なる道を進まれたのですね。

山本 ええ。社会人になってからは現場監理に携わるなど、業務の構想や戦略を練って人を動かしていく仕事を主に手掛け、やってみるとそちらの方が自分に向いていると感じました。大手ゼネコンで約10年間勤務し、様々な経験を積んでノウハウを習得した後リフォーム業に転身したのです。

志垣 何かきっかけがあったのですか。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

山本 経験を積む中で、次第に独立心が芽生えてきましてね。そんな折に懇意にして下さっていたある会社の社長さんが、「新しい部署をつくるからそこで1年でも2年でも自分の思うように事業を進めてみて、それから独立してみてはどうか」と声をかけて下さったんですよ。その仕事がリフォーム業で、私としても自分が成長できるチャンスだと思い、そのお言葉に甘えることにしました。そして、1年半ほどそちらの会社で経営を学び、それから独立を果たした次第です。

志垣 真摯に仕事に打ち込む社長だからこそ、そうしたチャンスも巡ってくるのでしょうね。御社ではどのような業務をメインにされているのでしょう。

山本 これまでの経験を活かし、ビルやスーパー、テナントなどのメンテナンスとリフォームを主業務に据えて運営しています。勤めていたころから人とのつながりを大切にしていましたので、ありがたいことに独立当初から色々な方から途切れることなく仕事の依頼を戴けており、順調に業績を伸ばすことができています。

志垣 ビジネスにおいては何よりも人脈が大切なのですね。とは言え、景況が不安定な現代においてそれだけでは生き残れないと思うのですが、成功の要因はどこにあると思われますか。

山本 お客様のあらゆるニーズに柔軟に対応していることが大きいように感じています。当社を一言で表現するなら、「小さなゼネコン」。スタッフは5名という少数ながら、一人ひとりが高い技術力と豊富な知識を有しており、加えて人間力にも長ける人材ばかり。少人数ならではのきめ細かい対応や小回りが利く対応が可能ですから、その部分を評価して頂いているお客様も多いんですよ。例えば、「現場監督が足りないから2週間だけ助けてほしい」というご依頼や、「図面作成が間に合わないから手伝ってほしい」といったニーズなど、規模の大小にかかわらずあらゆるご要望にお応えしてきました。そうした日々の積み重ねにより、「『山建工房』に頼めば何とかなる」とのありがたいお言葉も頂戴しております。私たちは、言わば建築業における万屋みたいな感じですね(笑)。

志垣 業務の質の高さに加え、社長の前向きで明るい性格がお客様に一層の安心感を与えるのでしょう。社長は現在も現場に出られるのですか。

山本 最近は経営面の業務が忙しく、残念なことにあまり現場には出られなくなりました。本当のことを言うと、私は現場の方が好きでしてね。独立前もどうすればお客様に喜んでもらえるか、いかに綺麗に仕上げるかなど、現場で試行錯誤しながら汗をかくのが楽しかったんですよ。ですから、今も可能な限り現場に出るように努めており、それが私の楽しみであり活力になっていますね。

志垣 活き活きと現場で働く社長の姿が目に浮かびます。では、仕事の上で大切にされていることをお聞かせ下さい。

山本 しっかりとコミュニケーションを図ることです。仕事の上で最も大事なのは信頼関係で、まずお互いのことを理解しなければ信頼は生まれません。ですから、お客様をはじめ同業者やスタッフなど、仕事に関わる全ての人に対して胸襟を開いて会話するように努めているんですよ。そうして理解を深め合うことで、双方が気持ち良く働けますからね。

志垣 信頼関係を構築することが、企業として生き残っていく秘訣なのでしょうね。では最後に、今後の夢を。

山本 私の夢は誰よりも大きな人物になることです(笑)。夢は叶えるものだと言う人も多いと思いますが、叶いそうにない途方もなく大きな夢を描く方が人生はきっと楽しい。大き過ぎる夢に向かって一歩一歩進んでいくことに人生の価値はあると思いますから、これからも努力を続けて夢を追いかけたいと思います。

溢れる人間力こそが成功を掴む鍵

▼山本社長には、成長できる場を与えてくれて独立を力強く後押ししてくれた恩人がいるという。それは、社長が独立前にお世話になった会社の経営者。「会社にとってマイナスにならないのなら何をしても良いと言ってくれた器の大きな人で、その方のお陰で今日の私がいるのだと思っています」と社長は恩人について語ってくれた。そうした機会を提供してもらえたのは、その人物の度量もあるだろうが、誰からも親しまれる社長の人柄と全身全霊を傾ける仕事ぶりが評価されてのことだろう。どんなときも明るく楽しみながら仕事に励む姿勢は、周囲の人間に元気を与え心を掴む。高い技術力や蓄積した経験値だけではなく、豊かな人間力こそが社長の一流たる証なのだ。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

「前向きに明るく、真摯に仕事と向かい合う── その姿勢を今後も変わらず貫いていきたい」
(代表取締役 山本 隆之)

対談を終えて

「対談中、終始和やかにお客様や協力会社、スタッフの方々に感謝を述べておられた山本社長。その言葉の一つひとつに、温かい人柄と器の大きさを感じました。人間味溢れる社長の下で強固な一枚岩となって仕事に取り組む『山建工房』さんだからこそ、多くの人から篤い信頼が寄せられるのでしょうね。今後も頑張って下さい!」(志垣 太郎さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

株式会社 山建工房

住  所

静岡県静岡市清水区押切1153-14

代表者名

代表取締役 山本 隆之

掲載誌

報道ニッポン  2011年12月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『報道ニッポン』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。