きめ細かなサポート体制で
“商品の質を高める”物流を実現する
【足跡】 福岡県出身。高校に通いながら社会人としての一歩を踏み出し、アパレルメーカーにて、商品の流通や加工を覚える。その後、物流業界に転身。大手物流会社などでさまざまな経験を積み、2011年3月に『シューロジ』を設立した。周囲の人々から寄せられる依頼や相談をいかに解決して良い形に収めるかに注力し、信頼と実績を築いている。
製造現場からエンドユーザーのもとに製品が届くまでの工程で生じる困りごとやトラブルを解決し、質の高い物流を実現する『シューロジ』。刻一刻と変化する物流業界で豊富な経験を積んだ友田社長だからこそ可能な細やかなサポート体制で、物流業界を支えている。
布川 『シューロジ』さんでは物流のサポートをしていらっしゃると伺っています。
友田 物流作業の請負と保管が主な業務ですが、商品の補修や加工、物流に関わる様々なトラブルに対応する、いわば物流業界における“何でも屋”ですね。物流というのは商品がエンドユーザーのもとに届くまでの工程ですが、現在の物流はデジタル化が進んでおり、素晴らしいロジスティクス体制が確立しております。しかし製造後のNG品発生のトラブルはどんな時代においても起こり得ます。B品やNG品検査は人の手や目視による、仕分けや加工が不可欠です。実際、納品前のトラブルも多くあり、困っている企業も少なくありません。私どもは物流そのものだけでなく、エラーやトラブルといった想定外のできごとを解決するお手伝いもさせていただいているんです。急な検品や加工などにも対応しており、いずれの作業においても誠心誠意で取り組むことで、“商品そのものの質を高める”をモットーに業務に臨んでおります。
布川 物流というと運ぶだけというイメージが強かったのですが、関わる人間の意識によって質まで変わるのですね。
友田 おっしゃるとおりで、それが物流という仕事の最大の面白みと言えるかもしれません。私は長く大手物流会社で経験を積んできたのですが、運ぶだけ、或いは保管するだけという意識の持ち方ではなく、商品のクオリティー向上に積極的に参画しようという物流側の意識が、リードタイムの短縮や輸送・保管費用のコストダウン、商品の完成度など、あらゆる面に影響を与えることを痛感してきました。私どもはまだ設立間もない会社ですが、「こういうことはできないか」というお客様の声に対して「方法を探りましょう!」と積極的に応える姿勢で信頼をいただいております。
布川 そうした姿勢は、どこから得たのでしょうか。
友田 全て、これまで出会ってきた多くの方々のお陰です。社会に出て以来、人生の師とも呼ぶべき方に人としての基本を教わり、お世話になった先輩方から向上心溢れる生き方を学んできました。厳しい言葉をいただいたこともありますが、そうした方々との出会いは私の財産であり、今の仕事は、その方々への恩返しだと思っています。中には引き受けることで自社の利益にはつながらない依頼もありますが、そこから得られるご縁こそが報酬と捉えお受けしています。
布川 私自身も多くの人と関わり合って今がありますし、社長のおっしゃることはよく分かります。最後に、今後の展望を。
友田 今私どもにできることを一つひとつさせていただき、いつか、九州だけでなく全国で知られる会社になりたいですね。人とのつながりに感謝しながら頑張りたいと思います。
「お若いころから苦労をされてきた友田社長は、それを貴重な経験とし、現在に生かされているようです。今後は経営者として自由に、そして、大胆に動かれるでしょうから、その動向には注目させていただきます」(布川 敏和さん・談)
名 称 |
シューロジ 株式会社 |
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住 所 |
福岡県福岡市東区多の津1丁目17-2 ラック通運内 |
代表者名 |
代表取締役 友田 佳秀 |
U R L |
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掲載誌 |
ザ・ヒューマン 2011年11月号 |
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