月刊経営情報雑誌「マスターズ（MASTERS）」（国際通信社）、「アンカー（ANCHOR）」（報道通信社）、「センチュリー（CENTURY）」（USPマネジメント）対談取材記事掲載の経営者が参加する国際通信社グループ運営の異業種ネット

加納　谷向主宰がピラティスを始められたきっかけからお聞かせ下さい。

谷向　私は十代の頃からダンスをしているのですが、ある時肩を脱臼し、その際ピラティスと出会いました。母校の大学のダンス科でピラティスを担当されていた先生のお陰でその有効性を知り、私も始めることにしたんです。

加納　具体的にどういったもので？

谷向　ピラティスとは、呼吸を念頭に置いてコアの安定に焦点を絞ったエクササイズで、精神面で自信を向上させる効果を持っています。ジョセフ・ピラティス氏が自身の虚弱体質を改善するために考案し、戦時中にはその有効性がナチスの捕虜たちにも好影響を与えました。以来、色々な方が継承。私はカナダに拠点を構えるストットピラティスを学びました。こちらは理学療法士なども参加し、理論的に作り上げたエクササイズで、身体の深層筋を使って骨格に一番近い筋肉を安定して使うことで、骨を正しい位置に整えながら健康で可動性の良い身体を作っていくものなんです。

加納　単なるエクササイズではなく、生体力学に基づいて構築されたものなのですね。年齢を重ねてもできるのですか。

谷向　もちろん。アスリートから高齢者まで幅広い層の方に体感していただけるエクササイズですので、より多くの方に身近に感じていただきたいですね。運動不足の方などは、例えばお医者様から「1日1万歩歩くのは健康に良い」と言われることがあるでしょう。その際もただ歩くのではなく、ピラティスで可動性のある安定した身体を手に入れて1万歩歩けたら、一層効果的なはず。ピラティスは、日常生活をより快適に過ごしてもらうためにとても有効なものなんですよ。

加納　生徒さんたちの反応は？

谷向　皆様それぞれの目的とマッチしているようで、長く続けて下さっています。中には「エステよりも効果的」、「ダイエットにつながった」と言って下さる方なども。私としてはさらに勉強を重ね、良い指導ができるよう励むのみです。