2024年09月03日更新
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(株)広居/魚ひろ/和久人 対談取材記事

名刺
動画

自ら開拓したルートから仕入れた
最高級の魚介類を提供する

株式会社 広居
高級鮮魚 魚ひろ
魚庵 和久人

代表取締役 広居 信人

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─略歴

「常に上を目指さなければならない── 満足した時点で成長は止まる」

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─人ページ写真

自分が納得する鮮魚を手に入れるため、自らの足を使って世界各地を飛び回っているという広居社長。そんな独自のルートから手に入れた鮮魚は一流ホテルなどから依頼が来るほどの質で、神戸市内の関係者の間では『広居』の名は知れわたっているそうだ。だが社長は、一定の評価に満足せず新たな取引先の開拓を行ったり、訪れた先の名物料理を学んだりしているそう。

その理由について社長は、「魚も料理も勉強が大事。常に上を目指さなければいずれ限界がきますから」と語った。そうして常に前だけを向いて歩んでいる社長だからこそ、自らの理想を具現させることができているのだろう。


神戸市内の鮮魚店や一流ホテルを中心に、様々な高級鮮魚を卸している『広居』。現在は同社で仕入れた新鮮な魚介類を使ったメニューが楽しめる飲食店も経営し、多くの人の舌を満足させている。本日はそんな同社を牽引する広居社長に女優の大沢逸美さんがインタビューを行った。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─対談

自らの足を使って港を回り
独自のルートを開拓する

大沢 まずは、広居社長の歩みからお聞かせ下さい。ご出身はどちらでしょう。

広居 神戸市に生まれました。高校卒業後はサラリーマンを経験しましたが、結婚を機に家族を養える給料が得られて将来的な独立を目指せる職を求め、魚関係の卸業者に入社したのです。そして20年間勤めた後、先代社長の他界を受けてのれん分けのような形で独立しました。

大沢 卸先は神戸のレストランなどがメインなのですか。

広居 鮮魚店やホテル関係との取り引きをメインとしています。当社では四国各地の漁港や島根の港、境港など、独自に開拓した取引先からの新鮮な魚を主に取り扱っていまして、毎朝、夜が明けないうちから仕入れを行い、それを各取引先に配達しているんです。ホテルなどでは鮮度とともに形や大きさなども厳しくチェックされますが、私どもの商品に関してはいつもお褒め頂いております。

大沢 独自のルートはどのように開拓されているのでしょう。

広居 知人を通じて紹介して頂くこともありますが、自らの足を使って探す方が多いです。これまでにはウニを仕入れるためだけに福井県へと足を伸ばしたことがありますし、伊勢エビを求めてオーストラリアに行ったこともあります。また、近々マグロの仕入れのために奄美大島に行く予定を立てているんですよ。

大沢 そうした地道な努力が、他店ではお目にかかれないような質の高い魚を仕入れられる秘訣なのですね。

広居 ええ。漁師さんは自らの仕事に誇りを持っておられる方ばかりですし、その方々と良好な関係を築くには直接顔を合わせてお話しさせてもらうことが一番なんですよ。「お金は出すから良いものを譲ってくれ」というような考えでは決して質の高いものは手に入らないのです。また、私は値段が安いものにむやみに飛びつかないようにしているんです。経営者としては仕入れの価格が抑えられるのは嬉しいことですが、ほんの少しでも質が悪いものだった場合、お客様との信頼関係も崩れてしまいますからね。仕入れ先は足で探し、漁師さんが認めた一流の素材を仕入れること。それが私が長年貫いてきたモットーなのです。

大沢 裏表があったりビジネスライクな考え方をするような人には決して勤まらないお仕事なのですね。

飲食店の経営を通じて
自慢の魚介類を提供する

大沢 社長は現在、鮮魚店の運営とともに飲食店も経営されているとお聞きしましたが。

広居 はい。神戸市内に三店舗運営しております。特に『和久人』については、知り合いの料理人の方と、その奥様に運営を任せており、しばしば芸能人の方もお忍びで来られるんですよ。景気の悪化から無駄なお金を使わないという傾向にありますが、本当に食べたいと思えるものにはきちんとお金を使うのが神戸人の気質なんです。ですから、質の高いものを提供し続ければ、お店も安定した経営ができると思っております。

大沢 素材には一見識を持つ社長ですから、料理についてもこだわりがあるのでしょうね。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真
広居 孝哉
(ご子息)
1992年5月31日生まれ
19歳

広居 もちろんです。月に1度は各店舗の責任者に来てもらって味の審査をしていますし、取引先の料理長などに来てもらって意見を伺ったり、お客様に評価してもらったりすることもあります。

大沢 そうした日々の研鑽が人気店を支えているのでしょうね。最後になりますが、今後の展望をお願いします。

広居 関西の魚、関西ならではの料理を関東に広めていきたいですね。焼きアナゴはもちろん、明石の鯛やタコなどを持って行き、関東の人に思う存分味わってもらえればと思っています。そのためには仕入れから販売までのルートをきっちり整備しなければなりませんので、今後はそちらの業務にも力を入れていこうと考えています。また、現在息子が鮮魚店で修業中でしてね。嬉しいことに自らやらせてほしいと言ってきてくれましたし、親のひいき目なしでも頑張っていると思いますから、いずれは親子力を合わせて会社とお店のさらなる発展に力を尽くしていきたいです。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

鮮度抜群の魚介類を落ち着いて食べられる店

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

▼鮮度抜群の魚料理が思う存分味わえる店として、地元の人を中心に芸能人も足繁く通う『和久人』。全ての料理がお勧めだが、中でも旬の魚介類を使った刺身は舌の肥えたお客様も思わず唸るほどなのだとか。「魚屋だからこそ魚の扱いが分かっている。だから食卓に並ぶ魚とは違う」と自信を持って広居社長も語る。そんな同店は内装にもこだわっており、カウンターの幅や椅子の高さまで計算されているので、上品ながらもくつろげる雰囲気。貴方も神戸に立ち寄った際には是非訪れてほしい。

対談を終えて

「質の良い魚を手に入れるためなら、たとえ海外であろうが駆けつけるとおっしゃっていた広居社長。そうした情熱をお持ちだからこそ、各地の漁師さんたちも社長のために質の良い魚を提供しようという気持ちになるのでしょうね。現在はご子息もご一緒に働かれているそうですから、これからは親子で力を合わせて頑張っていかれることでしょう。」(大沢 逸美さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

株式会社 広居

住  所

兵庫県神戸市灘区岩屋中町3丁目1-12-604

代表者名

代表取締役 広居 信人

名  称

高級鮮魚 魚ひろ

住  所

兵庫県神戸市長田区二番町1丁目8-1

名  称

魚庵 和久人

住  所

兵庫県神戸市中央区中山手通1-9-2 モザンビル1F

掲載誌

報道ニッポン  2011年10月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『報道ニッポン』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。