いつでも、何でも相談できる
医療・介護用品卸のエキスパート
医療や介護分野で使用される消耗品をはじめ、浴槽やベッドなどの大型商材も取り扱っている『アース』。同社を切り盛りする松井社長は「現場のニーズにぴったりの商品を提供したい」と、実際に介護現場を手伝うことで要望を引き出しているという。その行動力に現場職員はもちろん、施設や病院理事、メーカーから篤い信頼が寄せられているという。詳しいお話を、竹原慎二氏が伺った。
竹原 まずは、松井社長の歩みからお願いします。
松井 学業修了後は製紙メーカーに就職し、製造現場で紙加工品専属オペレーターを務めていました。その後、製品が頻繁に使用される介護現場を勉強するべく営業へ転身し、病院や施設で実際に介護をお手伝いしながら職員の方々からニーズを汲み上げていったのです。長年お付き合いするうちに皆様と親しくなり、次々と商品に対する要望を戴けるようになったのですが、メーカーに勤めている以上は勤務先で扱っているもの以外を販売することができません。そこで、皆様のニーズに幅広く応えたいと、2009年に思い切って独立した次第です。取引先メーカーや病院施設の方々から応援して頂けたので、スムーズにスタートできました。
竹原 どのような商材を取り扱っておられるのですか。
松井 メインは紙おむつや洗剤などの消耗品です。ですが、病院や介護施設からのご要望に応えているうちにどんどんと取扱品目が増え、今では医療機器や福祉用具、衛生用品、日用品なども手配させて頂いています。医薬品や資格が必要な一部の医療機器以外は何でも取り扱っていますね。
竹原 随分と幅広いですね。
松井 ええ。お客様が困ったときに頼りにして頂ける存在となることが、私の目指す営業スタイルなんですよ。それに、介護や医療の分野の消耗品は切らしてしまうと、患者さんや施設利用者さんに大変なご迷惑をおかけしてしまうことになりますからね。そのため、極力いつでも連絡が取れるようにしているんですよ。中々休みは取れませんが、介護・医療現場に従事する方々は夜勤など珍しくもありません。ですから、私も皆様のご都合に合わせて動いています。
竹原 そうした社長の姿勢が、お客様との信頼関係を育んでいるのでしょうね。
松井 介護現場で皆さんとともに働き、現場が本当に必要としているものを迅速にお届けすることで大手企業との差別化を図っているのですよ。
竹原 今後はどのような展開を?
松井 まずは何でもご相談頂ける篤い信頼関係を築くことが第一です。それができれば、次は従業員を増やしたいですね。在宅ケアの現状をよく知る営業マンを育てて社内体制を強化し、その上でエリアや業務の幅を拡げていきたいと思います。そうして皆様に「『アース』に頼めば何とかしてくれる」と思って頂ける存在になりたいですね。
「現在は奥様が事務を担当され、夫婦二人三脚で今日まで来られたそうです。これからも力を合わせて頑張って下さい!」(竹原 慎二さん・談)
名 称 |
株式会社 アース |
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住 所 |
東京都町田市金森1728番地8号 |
代表者名 |
代表取締役 松井 義浩 |
掲載誌 |
報道ニッポン 2011年10月号 |
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