2023年02月13日更新
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(有)佐藤教材 対談取材記事

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「確かな教材で充実の教育を」──
現場を支える業界の熱い想い

教育の縁の下の力持ち

有限会社 佐藤教材

代表取締役 佐藤 和幸

【異業種ネット】月刊経営情報誌『国際ジャーナル』特別取材企画 掲載記事─略歴

各学校で使用されるテストやドリルといった教材を扱う「佐藤教材」。今年で創業50年の老舗業者である。同社を率いる佐藤社長は、先代である父親の想いを受け継ぎながらも、新しい時代に則した考え方で教育の現場を支えていこうとの想いを持って事業を展開している。「自社の利益よりもまず業界全体の向上を考えていきたい」と語る佐藤社長に、お話を伺った。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『国際ジャーナル』特別取材企画 掲載記事─対談

布川 「佐藤教材」さんのご創業者は?

佐藤 父が21歳の時、第二次ベビーブームが始まる前に興したんです。今年で創業50年、私が入って父と共に働き始めてからは10年目で、1年10カ月前に代替わりしました。創業当時とは違って現在は少子化の時代。そこで自分が入って何とか会社を盛り上げたいと考えたんですよ。

布川 先代はどのような方なのですか。

佐藤 人当たりが良く、穏やかな性格で、頼まれれば嫌とは言えないタイプです(苦笑)。先生からの信頼も厚いのですが、完全に利益度外視の経営で、私から見ると少々人が良すぎる面もありますね。私としては父の良い面を受け継ぎつつ、時代の流れに沿った考えを採り入れながら事業を進めていきたいと思っています。

布川 教育現場の状況は刻一刻と変化していますものね。

佐藤 そうなんです。ひと昔前に比べるとガラリと変わりました。そもそも我々が自社の扱う教材を学校で使ってもらうためには、先生方との話し合い、そして信頼関係は欠かせません。しかし現在では、例えばこれまで家庭で教えていた躾などにしても、学校側、つまり先生方が担うようになってきていますから、時間的・精神的な余裕を持てない先生が多いんですね。そうした状況下で先生方の求めておられる教材の情報を的確に得て、メーカーさんに提案し、学校側に喜んでもらえる教材を提供するのが我々の役目と考えています。

布川 教材とは具体的にどのようなものを扱っておられるのでしょう。

佐藤 学校で子どもたちが使うテストやドリルがメインです。子どもたちを評価するものですので、公平さを保つために一般には販売されていないんです。もちろんメーカーさんから取り扱いについては厳重な指示があり、信頼がなくては取り扱えないものなんですよ。

布川 子どもたちの教育を担うものですから、内容に関する責任も重いですね。

佐藤 ええ。メーカーさんとしても文部科学省の規定に沿った内容で教材を作る必要があるため、一般の商材と比べると工夫できる幅がどうしても限られてきます。だからこそ直接先生方と関わる我々が教育現場の声を吸い上げてメーカーさんにお伝えし、より適切な教材を提供する必要があるんです。そうして未来を担う子どもたちのために、最良の教材を提供することが何より重要ですから、社員たちには「私たちは縁の下の力持ちとなり、決して利益追求を優先してはいけない」と伝えています。

布川 素晴らしいお仕事です。では最後に今後の展望をお聞かせ下さい。

佐藤 これからも、忙しい先生方をサポートしながら、子どもたちの成長を手助けできるような充実した教材を提供していきたい。そして当社が中心となって、業界を巻き込むような取り組みをしていければ何よりと考えています。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『国際ジャーナル』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

「メーカーさん、それに先生方との信頼関係を守りながら、子どもたちにより良い教材を届けたいと思います」(代表取締役 佐藤 和幸)

対談を終えて

「教育への熱い志を持っておられる佐藤社長。先代であるお父様の想いを存分に受け継いで、教育現場を担う気構えをしっかりと持っておられると感じました。社長率いる『佐藤教材』さんであれば、メーカーさんも先生方も安心して任せられますね」(布川 敏和さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『国際ジャーナル』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

有限会社 佐藤教材

住  所

福岡市東区土井2-36-33

代表者名

代表取締役 佐藤 和幸

U R L

http://st-school.com/

掲載誌

国際ジャーナル  2011年10月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『国際ジャーナル』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。