2024年09月03日更新
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dragon factory 対談取材記事

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飾りとしてのインテリアではなく、
人を癒し元気にしてくれる、
そんな心地いい空間を提案する
インテリアセラピスト

dragon factory

三好 里香

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー(CENTURY)』(発行:現代画報社)特別取材企画 掲載記事─略歴

オリジナル家具の製作や販売、住宅をはじめ、カフェやヘアサロン、ホテル、レストランなどの店舗設計を手掛ける『dragon factory』。本日は同社を板東英二氏が訪問し、「インテリアセラピスト」である三好さんにお話を伺った。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー(CENTURY)』(発行:現代画報社)特別取材企画 掲載記事─対談

──ここに置いてあるオブジェなどには品があり、どことなくロンドンの瀟洒なバーにいるような心持ちになりますね。

ありがとうございます。築年数は古いですが強く惹かれるところがあり、私は古いものを生まれ変わらせることが得意なので内装をリノベーションしたんです。

──素晴らしいセンスですし、それを実現する技術をお持ちでいらっしゃる。こうしたインテリアやデザインを手掛ける上で、常に意識されていることはありますか。

私は「インテリアセラピー」と呼んでいるのですが、関わる全ての人の「心に響くインテリア」を常に意識しています。「ブランドより素材にこだわり、人の気持ちを癒し、穏やかにしてくれる」──そんな空間づくりをポリシーにしており、またそういったものを提供するという意味で「インテリアセラピスト」として励んでいるのです。たとえば、店舗改革・集客率向上などの経営コンサルタントは巷に多いですが、私の場合はそういったビジネスとは少し違っていまして「心地よさ指数」を追求しております。訪れた人が「ホッと一息つけるような安心感を得られる、または癒される空間」など、メンタルケアにつながる空間インテリアを提案しているのです。

──そちらについて具体的に伺っても?

たとえば、人が何かイライラするといった原因は空間コーディネートに起因している場合がありましてね。反対に、良い空間になるとα波や良いアドレナリンが出て、心穏やかになったり、人に優しくなれたりなど、ポジティブな効果が得られるんです。良い空間コーディネートだと、住宅では家族の皆に優しくなれると思いますし、その結果、子どもは良い環境で育つでしょう。オフィスでは社員の士気が向上したり、商談が決まりやすくなったりなど──そのようなテーブルがあったら喜んでもらえるはずです。それに無機質な事務所内よりナチュラルな素材に溢れるオフィスのほうが、ストレスフリーな職場となり、良いアイデアも浮かぶかもしれませんよね。

──快適な職場環境の創出には空間コーディネートは欠かせない要素ですね。特に、飲食店などは居心地の良さも大事になってくるかと思います。

おっしゃる通りです。私は店舗運営などにおいては「人・商品・演出」の3つが重要だと考えています。例を挙げると、オーナー様の人柄も良く、商品の質も高いのに、演出部分(空間コーディネート)、つまり居心地の悪さが、経営不振の元凶になってしまっているという残念なケースは少なくありません。だからこそ、私は店舗でもオフィスの例で説明したようなポジティブな効果をもたらすインテリアなどを提供すると共に、各オーナー様のキャラクターやその地域性に適応したコンセプトの設定、コーディネートを提案しているのです。良い空間コーディネートだと、エンドユーザー様からも「いいね!」と支持されるでしょうし、それがオーナー様ご自身はもちろん働く人たちの自信となり、皆さんのポジティブなオーラの表出や、モチベーションアップにもつながっていくことでしょう。そして、そうした効果が商品の品質向上という、より良い結果ももたらしてくれて、色々な側面からクライアント様や関わる多くの人たちに、たくさんの幸せな結果をもたらすことができるはずですから。このインテリアセラピーという考え方は、病院や老人ホーム、他にも学校や公共施設に応用できると思っています。

──独自の思考と視点で仕事に臨まれている三好さんですが、その核となるテーマとは?

「色と素材とコーディネート」という3本柱をバランス良く調和させることです。まずは「癒しの色」。色には性格があり、先に話したようなコンセプトに合ったカラービジュアルをイメージすることからスタートします。あと、素材はトレンドに左右されず、リラックスできて、一緒に長く時を刻んでいけるようなエイジングを感じられるものをキャスティング。そして、それらを用いて「心地いいレイアウト」を手掛けていくのです。その際、大事になるのが図面の上では表現できない空気感を創りあげること。私はこれからもそんな「心地いい空間づくりを通して、人を幸せにする」──、それをライフワークにしていきたいと思っています。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー(CENTURY)』(発行:現代画報社)特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

ご主人でパートナーである泉保秀樹氏を交え、板東英二氏と共に記念撮影

対談を終えて

「店舗に関する依頼では、顧客の先にいるお客様、エンドユーザーの立場・目線での提案をされている三好さん。その姿勢が顧客の満足が得られる結果にもつながっているそうで、またそれが業者と顧客という関係ではなく、堅く強い『人と人との絆』を構築する要因にもなっているのでしょうね」(板東 英二さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー(CENTURY)』(発行:現代画報社)特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

dragon factory

住  所

香川県高松市香西東町578-1

対談者名

三好 里香

掲載誌

月刊経営情報誌『センチュリー(CENTURY)』 2017年6月号(発行:現代画報社

本記事の内容は、現代画報社の月刊経営情報誌『センチュリー(CENTURY)』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。