月刊経営情報雑誌「マスターズ（MASTERS）」（国際通信社）、「アンカー（ANCHOR）」（報道通信社）、「センチュリー（CENTURY）」（USPマネジメント）対談取材記事掲載の経営者が参加する国際通信社グループ運営の異業種ネット

吉沢　『田村建築』さんでは、木造建築工事を手掛けておられると伺っています。田村社長は、これまで職人一筋で歩んでこられたのでしょうか。

田村　はい。私の親戚に工務店をしている人がいまして、学業修了後はそこに住み込みで働かせていただくようになりました。4年ほど修業させてもらう中で、色々なところに連れて行っていただき、かなり勉強させていただきましたね。同じ地域で学び続けると、どうしても知識や技術が偏ってしまうので、各地を巡ることは本当に良い経験になりました。

吉沢　社長は今でも現場に出て、お仕事に従事されているのでしょうか。

田村　いいえ。信頼できる人材が揃っていますので、私は経営者として事務作業をすることが多いですね。私ともう一人のスタッフという二人で始めましたが、人とのご縁から仲間が増えていくにつれて、皆の生活を守るためにも仕事を増やしていったり、経営面などのことに意識を向けていったりする必要がでてきたので、そのような形になったんです。そうして順調とは言えませんでしたが事業を進める中で、約6年前に法人化。日々励む皆がいてこそ、今の『田村建築』があると思っていますので、皆には感謝しています。

吉沢　スタッフさんは今何名ほどいらっしゃるのでしょう。

田村　当社は広い地域で仕事を手掛けているので、ここには6人、少し離れたところに2人います。人によっては仕事の進め方が遅い、早いなどありますが、それぞれが個性や長所を活かして真面目に仕事に臨んでくれており、私にとっては皆大事な「人財」だと感じております。

吉沢　現場仕事をスタッフさんに任せておられるというお話からは、社長がいかに皆さんを信頼し、大事に思われているのかが窺えますね。では最後に、今後の展望をお聞かせ願えますか。

田村　息子が後を継いでくれるなら、それまでに社の基盤を今以上に強固にして、しっかりとバトンを託したいと考えています。