トマトづくりのノウハウ習得に励み
たくさんの「美味しい」を創出
11種類ものトマトの栽培を行っている『岩村屋』。同社は、トマトそのものの味を楽しんでもらうスタイルで生産に臨んでおり、今後は「トマト塩」という加工食品の生産・販売によってさらなる発展を目指す構えだ。本日は顧客第一をモットーに尽力し続ける岩村社長と奥様のまり子さんのもとを俳優の佐藤蛾次郎氏が訪問。お二人に、栽培したトマトの販売方法や仕事にかける思いなど、様々なお話を伺った。
佐藤 早速ですが、『岩村屋』さんについて伺います。こちらではどのような農作物を手掛けていらっしゃるのですか。
岩村(一) 主にトマトの栽培を行っています。祖父の代では米や麦を、父の代ではイチゴなどを手掛けており、私も昔はミカンといった果物を生産していた時期があります。ただ、出荷期間が長いなどの理由からトマトへとシフトしました。昔はお客様から「美味しいですか?」と聞かれることが多かったのですが、最近は「甘いですか?」と、より掘り下げられた質問を受けるようになりましてね。当社では、サクサクした果肉の食感の「紅丸」やとろける食感と濃厚な味わいが楽しめる「オレンジ千果」など、11種類の異なる味わいのトマトを栽培し、お客様の幅広いニーズに応えるように努めています。
佐藤 一つの野菜で、11種類もの異なる味を手掛けていらっしゃるとは驚きです! そんなトマトはどのように販売されて?
岩村(一) インターネットを通じての通販など、お客様への直接販売を行っておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。また、大手ファストフード店にも20年以上にわたりトマトを販売しております。
佐藤 きっとこれまで数多くの人が、御社の美味しいトマトに舌鼓を打ってきたことでしょう。ちなみに、トマトはジュースなど加工食品として販売されているのをよく見受けますが、御社ではいかがですか。
岩村(ま) 基本的には生食用で販売しています。ただ、ドライフルーツの製法を活用したドライトマトをつくり、そこに天草の天然塩、ハーブを混ぜて生産する「トマト塩」という塩の開発も考えています。これは料理に振りかけるだけでイタリアン風味の味わいを楽しめるので、きっとお客様にも喜んでいただけると思います。
佐藤 柔軟な発想力で、新たなことにチャレンジしておられるのですね。お話は尽きませんが、最後に今後の展望についてお聞かせ願います。
岩村(ま) 美味しいトマトをたくさんの人にお届けできるよう、農地面積を拡大して参りました。それに伴い、雇用も増やしてきましたので、人材育成に一層注力していきます。
岩村(一) 菊池川の河口に位置し、有明海に面したこの地の温暖な環境を活かして、これからも皆様に喜んでいただけるトマトづくりに励んで参ります。また、スーパーなどの量販店でも販売してもらえるように、保存性の向上や栽培量の増加にも力をいれていこうと考えています。
「岩村社長のやり甲斐、お客様からの「美味しい」というお声とのこと。『岩村屋』さんのトマトの美味しさの秘訣には、お客様第一で勤しむ社長の愛情の大きさもあるのでしょうね。」(佐藤 蛾次郎さん・談)
名 称 |
株式会社 岩村屋 |
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住 所 |
熊本県玉名市伊倉南方1293 |
代表者名 |
代表取締役 岩村 一盛 |
U R L |
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掲載誌 |
月刊経営情報誌『リーダーズ(LEADERS)』 2017年6月号(発行:報道通信社) |