月刊経営情報雑誌「マスターズ（MASTERS）」（国際通信社）、「アンカー（ANCHOR）」（報道通信社）、「センチュリー（CENTURY）」（USPマネジメント）対談取材記事掲載の経営者が参加する国際通信社グループ運営の異業種ネット

──早速ですが、酒匂会長が現在の仕事を手掛けるようになるまでの経緯から。

学校卒業後は関西の製紙会社に勤めましたが、こちら故郷・福岡に戻ってきました。高校は機械科だったので鉄工所に入社。長くは勤めませんでしたが、そちらの役員だった上司から多くを学び、また同僚たちとも気が合い、充実していましたね。その後、一転して航空写真の現像などを手掛ける会社に転職したのですが、ある時、鉄工所時代に知り合った方が訪ねてきて、「会社を興すから来てくれ」と。それでそちらに移って、日本にスーパーマーケットが増えてきたころで、陳列棚の製作に携わりました。当時はまだ陳列棚が珍しく、先駆けだったと思いますよ。その後も、球場の内装工事などにも携わりましたね。

──実に様々な仕事を経験されているのですね。その後、独立を？

数十年、先ほどの会社で役員を務めていたのですが、会社を売って新たなスタートを切ろうか、という話になりましてね。それで、前会社の部下や下請の人たちを引き連れて、この『エスケー』を立ち上げたんです。

──日ごろから、会長は何を大切に？

信念を貫くことです。自分が間違っていれば、もちろん改めます。でも、そうでなければ、とことん自分の信念を貫きます。そして、儲けが少ない、利益が出ないからと言って、手抜き仕事は絶対にしません。人が見ていないところでも、自分の信念は貫きたい。面倒臭い人間かもしれません（笑）。

──いえいえ！　そこが会長の魅力でしょう。今後については、いかがですか。

現状を維持したいですね。一つのことに専心することは大切ですが、色んなものを見て視野を広げるのも重要です。今後も、信念を貫きながら、視野も広く持ってこの業界でやっていきたいですね。