2023年02月13日更新
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川西建築 対談取材記事

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川西建築

代表 川西 真幸

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー(CENTURY)』(発行:現代画報社)特別取材企画 掲載記事─略歴

【足跡】 奈良県出身。子どものころから大工の仕事に興味を持ち、高校時代から知り合いの現場に出入りするように。学業修了後は大工修業をしながらアルバイトも掛け持ちし、3年間にわたって仕事に没頭する。その後は別の工務店に移ってさらに経験を蓄積し、2011年に独立。現在は『一般社団法人 奈良中央古民家再生協会』の代表理事も兼務している。


一般住宅の新築やリフォームをはじめ、店舗の新築、改修工事などを手掛ける『川西建築』。2011年の創業以来、一つひとつの現場を大切に、こだわりを持って丁寧な仕事を完遂することで信頼を獲得してきた。本日は竹原慎二氏が訪問し、この道一筋に歩んできた川西代表にインタビューを行った。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー(CENTURY)』(発行:現代画報社)特別取材企画 掲載記事─対談

──まずは川西代表が建築の道を目指されたきっかけからお聞かせ下さい。

子どものころ、近所に大工さんがいたのでよく仕事を見せてもらっていたんです。元々工作などものづくりが好きだったので、そのころから将来は大工になりたいと思っていました。高校生時代は、夏休みになると知り合いの方に現場に連れて行ってもらい、色々なことを教わっていました。

──では学業を終えられて、迷うことなくこの道に進まれたのですね。

そうです。高校を卒業してから16年間、ずっとこの道一筋に歩んできました。最初にお世話になった親方は昔ながらの職人で、修業は厳しく給料も微々たるものでした。それでも、学校ならお金を払って技術を学ぶところを、お金をいただいて教えてもらえる。それだけでもありがたいという感じでしたね。そちらでは3年間勤めましたがずっと安月給で、自分の道具が欲しかったので他にアルバイトも掛け持ちしてと、とにかく働き詰めでした。

──厳しい修業時代だったようです。それでも大工を辞めようとは思わなかったのですから、本当にお好きなんですね。その後はどのように?

当時は重機のオペレーターのアルバイトを掛け持ちしていたので、そちらで紹介してもらった工務店に移りました。その時からずっと独立心を持っていまして、一つの工程だけではなく、家1軒の工事を丸ごと受けられるような体制を整えたいと考えていたんです。そこで勤め先の親方に相談すると、見積もりの出し方やお客様との打ち合わせ、関連業者への指示もできるようにならなければいけないと、少しずつ教えていただけたんですよ。

──独立を前提にということで?

はい。元々親方は、「早く仕事を覚えて独立し、自分で稼げ」という考え方なんです。だからこそ何でも相談できましたし、色々と力を貸していただくことができました。そして7年ほど勤めて、2011年に独立したんです。

──良い親方に恵まれたのですね。念願の独立を果たされて、立ち上げ当初から順調でしたか。

最初は前勤務先の下請けとしてスタートして、少しずつ口コミや紹介で他の仕事もいただけるようになりました。私は職人なので営業はできませんし、営業をしたこともありませんが、周りの方々に恵まれてここまでこられたんです。現在は新築やリフォーム、店舗など、年間で80件ぐらいの現場に携わっています。

──着実に成長してこられたわけだ。こだわっていらっしゃることはありますか。

一つひとつの現場を全力で施工しています。手掛けた仕事の結果で、お客様に喜んでいただくことだけを考えてきました。そのためにご要望に耳を傾けることはもちろん、プロとしてアドバイスや提案もさせていただいています。また、ちょっとした棚を付けたいというご要望があったら、余っている材料で作って差し上げることもありますね。大手なら追加分は全てオプションで最終的に最初の見積もりより高い金額になることもあると思いますが、どんな現場でも余った材料はありますからね。多少の手間暇は惜しまず、喜んでいただければという思いで仕事をしています。

──それがお客様の満足を生み、口コミや紹介につながったということですね。

お客様から直接お仕事をいただく場合だけでなく、下請けの時も同じ。元請けさんに満足いただけるようにと考えています。たとえ工期が厳しい仕事でもお断りしたことはありません。ですから他所が嫌がるような仕事が回ってくることも多いのですが、それを期限内に納めることで、信用を得てきました。また、家を建てる工程には色んな業者が関わります。そこで普段から様々な業種について勉強し、分からないところは人に聞いたり調べたりして、常に完成までスムーズに運ぶためにはどうすればいいかと意識していますね。

──大変な向上心を感じますね。元請けさんも代表のことを信頼されていることでしょう。

スタートから仕上げまで、全工程を手掛けられるので、ありがたいことに仕事を依頼していただけることがどんどん増えています。今は私1人ですが、このままだとキャパシティも限られるので、今後は徐々に人を増やしていきたいですね。また、古民家の再生にも力を入れており、『一般社団法人 奈良中央古民家再生協会』の代表理事も務めています。行政と協力をしながら、空き家を活用した町興しにも取り組むなど、そちらの活動にも尽力したいですね。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー(CENTURY)』(発行:現代画報社)特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

 

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー(CENTURY)』(発行:現代画報社)特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

空き家問題の解消も含め、古民家再生に意欲

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー(CENTURY)』(発行:現代画報社)特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

▼奈良県には多くの古民家が残されている。古民家に具体的な定義はないが、伝統的な建築工法で建てられており、築50年以上経ったものが主だ。そのため熟練大工の技術が必要だったり、耐震問題や現代の建築基準法などの関係もあったりで、リフォームは容易ではないという。そういった理由から解体して新しいものを建ててしまったり、空き家のまま放っておかれたりしているのが現状だ。家は住む人がいなければ、どんどんと朽ちていってしまう。空き家が多い地域では景観や環境、治安の悪化など、町全体の問題になっているという。そうした現状を受けて、「せっかく良い建物があるのにもったいない」と川西代表。『一般社団法人 奈良中央古民家再生協会』の代表理事として、建物を再生し、もう一度人が暮らせるように取り組んでいる。店舗や施設などに活用して町興しにつなげようという動きもあるそうで、新たな観光スポットの創出も期待できそうだ。本業だけでなく、地域のための活動にも奔走する代表を、是非これからも応援したい。

対談を終えて

「28歳で独立されたという川西代表。当初は若いという理由で甘く見られてしまうこともあったそうです。けれどその悔しさをバネにして、工期厳守、価格、仕上がりのクオリティ全てにこだわってお仕事をしてこられたとのこと。努力が実を結んで今は周りに認められる存在となり、『お客様の笑顔が一番のやり甲斐』と言う代表。今後ますます飛躍されることでしょうね」(竹原 慎二さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー(CENTURY)』(発行:現代画報社)特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

川西建築

住  所

奈良県桜井市川合273-6

代表者名

代表 川西 真幸

掲載誌

月刊経営情報誌『センチュリー(CENTURY)』 2017年5月号(発行:現代画報社)

本記事の内容は、現代画報社の月刊経営情報誌『センチュリー(CENTURY)』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。