多くの人に支えられてある今──
お客様を癒せる空間でありたい
白を基調とした落ち着きある空間で、ゆっくり寛ぎながらお酒を楽しめるラウンジ『アルティーロ橘高』。「地域の人やお客様から喜ばれ、必要とされる店でありたい」とママの橘高あゆみさんやスタッフらがいつも笑顔でお客様をもてなしている。本日は、俳優の加納竜氏がオープンから約13年になる同店を訪問。ママに、お話を伺った。
──ママは、この世界に入ってもう長いのですか。
学校卒業後すぐに入りましたから、もう10年以上になりますね。最初に勤めたのは、20年近い歴史を持つ名の知れた大きなラウンジで、ママにとても親切にしていただき、この仕事の楽しさを知りました。その後は、別の店に移って、2店舗を掛け持ちして働いていた時期もあったんですよ。それぞれ客層もジャンルも違いまして、戸惑うこともありましたが、その分、色々な経験ができました。
──きっと、このお仕事に向いておられるんでしょうね。そうして経験を積んで、ご自身のお店を?
自分では、全く向いてないと思っています(笑)。店を構えたのは、20歳のころでした。ママには「まだ早いんじゃない?」と言われましたが、親にも助けてもらって、自分の店を構えたんです。
──20歳の若さで! 経営は順調でしたか。
オープンして13年ほど、波瀾万丈でした(笑)。でも、良いスタッフに恵まれ、とても助けられてきたんです。妹も手伝ってくれていて、それも心強くって。経営者となると責任も大きいですし、全てを一人で背負い込んでいたら、きっともっとつらかったと思います。スタッフや妹がいてくれたから、今の私がいるんです。一人で歩んできた13年ではありません。皆さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。
──周りの人に恵まれているのも、ママのお人柄あってのことだと思いますよ。
いえいえ。私はただ、正直な商売を心がけてきただけなんです。せっかく当店に足を運んで下さったのですから、お客様には楽しい時間を過ごして、気持ち良く帰っていただきたいですから。
──そのお気持ちが一番、大切なんだと思いますよ。店を出すのは勢いでできますが、10年以上も継続されているのは素晴らしいことです。お若いのに、ご立派です。
ありがとうございます。通って下さるお客様のため、頑張ってくれているスタッフの生活を守るために、これからも頑張っていきます。
──お客様たちも、この『アルティーロ橘高』がずっと続いていくことを願っておられると思います。
そうであれば、嬉しいです。地域の人たちやお客様から必要とされる店でありたいと、オープン当初から思ってきましたから。
──今後については、何かお考えで?
2017年3月に、カフェをオープンします。今いるスタッフと子どもの将来を考えて決めたことなんですよ。これまで店を支えてきてくれた人たちが楽しく働いてくれたら、嬉しいですね。
──ママは、周りの方のことを本当に大切にされていますね。陰ながら、応援していますよ!
「オープン当初は順調だったものの、大変な時期もあったそうです。でも、ママはそんなころの話も笑って振り返るような方。その明るさと前向きさが素敵です。お客様もきっとそう思っておられるでしょう」(加納 竜さん・談)
名 称 |
アルティーロ橘高 |
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住 所 |
広島県福山市昭和町10-10 SATOビル8-6F |
代表者名 |
ママ 橘高 あゆみ |
掲載誌 |
月刊経営情報誌『マスターズ(MASTERS)』 2017年5月号(発行:国際通信社) |