「どういたしまして」と言える信頼関係を築き
不動産事業を通して社会貢献を目指したい
福岡県知事(1)第17979号
ファイナンシャルプランニング技能士3級
(個人資産相談業務)
「不動産で経済的自由を得てもらいたい。それが私の何よりの望みです」
不動産会社というと、一般的にビジネス志向が強いというイメージがある。
もちろん、ビジネスである以上、利益を求めるのは当然だが、顧客は親身になってくれる存在を望んでいる。
それはまさに『マイプレジャー』の野中社長だ。
メリット・デメリットを本音で包み隠さず顧客に話すという社長。
あまりに親身になりすぎて、同業者から苦言を呈され自省することもあるとか。
しかし、社長のその姿勢は確実に顧客の信用を掴んでいる。
そんな社長はこれからもその姿勢を貫き、より一層信頼を高めていくことだろう。
中古不動産物件を取り扱っている『マイプレジャー』。同社が扱うのは、購入したオーナーが賃貸用不動産で安定した家賃収入を確保する投資マンションだ。価格が安く取り扱いやすいことで最近人気の中古マンションに目を付け、2015年に同社を創業した野中社長。本日はつちやかおりさんが同社を訪れ、社長と、創業メンバーである阿津坂氏にインタビューを行った。
──早速ですが、野中社長はずっと不動産関係のお仕事を?
(野) いいえ。最初は家庭教師の派遣会社で営業職に就きました。私はもともと誰とでも友達になれると言いますか、すぐに人と打ち解けることができる性格で、人と接する仕事が合っていたのです。ところが2年ほどで会社が解散してしまい、その後は友人の紹介で先物取引の会社に就職しました。そして5年働いた後に不動産会社に転職したのです。そこは、購入した方がオーナーとなって賃貸収入を得るという、新築の投資マンションを扱っている会社でした。しかし不景気の煽りを受けて倒産してしまい、その後、縁あって今度は中古の投資物件を扱う会社に就職したんですよ。
──独立を考えられたきっかけは?
(野) 新築と中古、それぞれの投資マンションを扱う会社に勤務しましたが、いずれも価格決定権は代表にしかありませんでした。私が安く売りたくても、代表が首を縦に振らなければそうはならないんです。それは独立を意識する大きなきっかけでした。需要がそれなりにあるマーケットですから、一所懸命やればなんとかなるだろうと思い、独立に至ったんです。
──今後扱う物件や、その目的は?
(野) 中古の投資マンションです。お客様が勤労所得以外に賃貸収入を得て、それにより日常生活を送る上で発生する毎月の出費をカバーできる状態、そのような効果のある物件をと考え、中古のマンションをメインに扱うことにしました。いわゆる「経済的自由」(不労所得から必要な支出を差し引いてもなお、プラスの状態)を可能な限り早期に獲得していただくための方法論の中から今の形にたどり着いています。
──家賃収入が得られるというのは、先行きが不透明な現代では魅力的ですよね。
(野) そうですね。その魅力を伝えるためにも、お客様が物件を購入した後のイメージを持ちやすいように話をしています。不動産を生活に取り入れることで、その方の人生がどう変わるかをしっかりとお話ししているんですよ。
──投資マンションは大きな買い物ですから契約は簡単ではないと思います。お客様と接する上で大切にされていることは?
(野) なるべく本音でお伝えすることですね。不動産業は、お客様に本音でお伝えすることが難しい場合があると思います。しかし私は、扱う物件のメリット・デメリットを包み隠さずきちんとお伝えすることがお客様の信頼を得ることにつながると思うのです。そのためには、説明できないことがないように準備し、本音で説明できる商品を扱うということも重要になってくると思います。たとえば、新築マンションなどの不動産は、自動車(新車)と同様、ご購入後は一旦その価格が急激に下がります。それは、新築マンションから中古マンションへと呼称が変わる際の変化です。しかしその資産価値の下落スピードは徐々に緩やかになり、概ね10年から15年くらいでさほど変化を示さなくなります。ただ新築の場合は、その下がる率が高く、しかもはっきりと予測できないので、お客様に対して本音では話しにくくなってくるんですよね。その点、中古の場合はある程度先を見通した話ができます。資産価値はすでに市場の適正価格まで下がっているので、先々大きく変化する可能性は低く、そのため私たちもより正確で質の高い情報をお伝えすることができるんですよ。
──それはお客様としても安心ですね。ところで、阿津坂さんとはどういうご縁でご一緒されることに?
(野) 私が投資マンションの会社で働いていた時に、彼は賃貸の会社にいまして、私のお客様の物件に入居付けをしてくれていたんです。将来的には独立すると伝えており、会社を始める時に声をかけたら来てくれたんですよ。会社を始めるにあたって宅地建物取引士の資格が必要だったので、その資格を持っている彼に一緒にやってもらっているんです。
(阿) 社長は私にはないものを持っていらっしゃるんです。常にこのままの自然体で、私が持っているもの、持っていないものを分かってくれていて、褒めてくれたり、注意してくれる。尊敬できるし、この人だったら信用できると思いました。
──お互いに信頼し合い、支え合っているのですね。最後に、今後の目標を。
(阿) とりあえず会社を大きくして、社員を増やしたいと思っています。そのためにも、自分がしっかりと会社に貢献できるような人間になりたいですね。仕事を任せてもらえるように、自分も成長していきます。
(野) 社会貢献できるように会社を成長させたいですね。外形標準課税がかかれば国家に貢献していることになりますので、まずは資本金を一億円以上にしたいと思っています。また、当社で雇用を創出できれば地域貢献にもつながりますので、その点にも力を入れていきたいですね。たとえば専業主婦になった方で、能力はあるけれど仕事をされていない女性の方たちにも当社と関わっていただけたら理想的です。そうして事業を展開していき、いつか東京にも進出したいですね。
将来的資産価値を守る
▼『マイプレジャー』は、顧客に不動産を販売した後も、その不動産の将来的資産価値を継続して守り続けるための管理システムを掲げている。販売して終わりではない。管理業務こそが顧客にとって重要だからこそ、的確にカバーしているのだ。そのために同社が採用しているのが「ワンストップサービス」という制度。将来的な資産価値を守るという顧客の目的達成のため、窓口は一人の担当者が責任を持って担当している。
▼その担当者は顧客が不動産を購入した動機・目的、現在に至るまでの状況を把握。その上で顧客とコミュニケーションを密にはかり、将来の展望を共有するのだ。そうして深い人間関係を育むことで、不動産を管理していく上で有益となる情報を担当者と顧客が共有することができ、課題があれば、スピーディーに手を打つことができる。そうした管理システムが上手く機能し続ける体制が確立されている同社。これからも不動産の将来的資産価値を守り続けていき、オーナーからの信頼を集めていくことだろう。
「野中社長はありのままで、とても話しやすい方でした。やはり不動産というのは大きな買い物ですから、信頼できる人から購入したいものですよね。新築と中古、両方を扱った経験をお持ちで、その知識も豊富な社長から本音の話を聞けるとお客様は安心されると思います。創業メンバーである阿津坂さんとのチームワークも良く、これからが楽しみな会社ですね。私も陰ながら応援させていただきたいと思います」(つちや かおりさん・談)
名 称 |
株式会社 マイプレジャー |
---|---|
住 所 |
福岡県福岡市中央区平尾3-7-21 圓ビルディング一本木4階 |
代表者名 |
代表取締役 野中 由樹男 |
U R L |
|
掲載誌 |
月刊経営情報誌『センチュリー(CENTURY)』 2016年3月号 |
本記事の内容は、月刊経営情報誌『センチュリー(CENTURY)』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。