真心のこもった介護サービスで
利用者の豊かで快適な生活を支え続ける
自然豊かな環境に包まれた鳴門市を拠点に、訪問介護、介護予防訪問介護、障害者福祉サービス、同行援護などを手掛けている『ヘルパーステーションかなた』。同事業所の山田代表は、利用者に寄り添った介護サービスを追求しており、日々業務に精を出している。本日は、そんな代表のもとを、つちやかおりさんが訪問し、仕事に懸ける思いに迫った。
つちや まずは、山田代表が介護業界に携わるようになられたきっかけをお聞かせ下さい。
山田 リウマチを患っていた母の介護をはじめたことがきっかけです。その後、夫から「ヘルパーの資格を取ったらどうか」と勧められ、ヘルパー2級の資格を取得することに。ただ、それから二人目の子どもが生まれ、上の長女も幼かったので、しばらくは育児と家事に専念していました。
つちや では、いつごろから介護のお仕事をはじめられて?
山田 長男の小学校入学を機に、介護の仕事をはじめました。けれど、いくつかの事業所で経験を積む中で、もっと利用者さんの立場に立った介護がしたいと思うようになっていったのです。その悩みを夫に話すと「雇用されている状況では、できないことが多いだろうから、自分で経営したほうが良いのではないか」と言われまして。夫の後押しを受けた私は独立し、2015年5月に『ヘルパーステーションかなた』を立ち上げた次第です。
つちや 利用者さんに寄り添った介護を手掛けるべく立ち上がられたと。
山田 ええ。それに、私はヘルパーさんのお世話になる母を見てきたので、その恩返しを多くの人たちにしたいと思っているのです。昨今、利益を優先しがちな事業所も多いですが、私は今後も利用者さんのことを本当に想った介護を貫いていくつもりです。故に、「未来のかなたまで心からの思いやりを胸に、お客様一人ひとりを大切に笑顔で対応し、安心と満足が得られるようサポートさせていただきます」を理念として掲げています。ちなみに、事業所名は子どもたちの「かな・たいち」という名前のもと、夫が利用者様や周囲の方々への感謝と共に、当事業所を子どもたちのように育てていこうと考え、名付けてくれたのです。そのアイデアに私も心を打たれまして。また、息子が姉弟2人の名前を足すと、「未来のかなたへ」という言葉になることに気付いたのです。そうして、当事業所名は家族皆の大賛成で決定されたんですよ。
つちや 代表と家族との固い絆が感じられる心温まるエピソードですね。ところでこちらには、何名のスタッフさんが働かれているのでしょうか。
山田 私を入れて3名です。この業界は慢性的に人材不足と言われているのですが、ありがたいことに、私はスタッフに恵まれております。彼らは日々、誠心誠意のサービスを尽くしてくれているのですよ。それに、夫は高速バスの運転手だった経験を活かして今後、利用者さんの通院や乗降介助の事業を行う予定でして。スタッフや家族には非常に助けられていますので、感謝しております。特に、私がここまで歩み、今に至れているのは夫の存在があってこそ。常に支え続けてくれる夫には感謝し切れません。また、娘が将来は介護業界に携わりたいと言ってくれているので嬉しい限りです。これからも利用者さんの気持ちを大切にした介護を徹底していきます。
「利用者さんの気持ちを常に最優先として、お仕事に臨まれている山田代表。そんな家族を想うような対応が、利用者さんからの信望を集める要因となっているのでしょう。」(つちや かおりさん・談)
名 称 |
合同会社 ヘルパーステーションかなた |
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住 所 |
徳島県鳴門市鳴門町高島字中島268 |
代表者名 |
代表社員 山田 育子 |
掲載誌 |
月刊経営情報誌『リーダーズ(LEADERS)』 2016年2月号 |
本記事の内容は、月刊経営情報誌『リーダーズ(LEADERS)』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。