梅のパワーを最大限に活かすべく
最先端の研究と栽培に全力を尽くす
梅干専門メーカー
和歌山名産である梅関連商品を取り扱っている『丸惣』。梅は一般栽培だけでなく有機栽培にも取り組み、研究者とも共同開発するなど品質に徹底的にこだわっている。特に開発力や衛生管理体制が高く評価されており、業界でも一目置かれる存在だ。そんな同社を牽引する芝社長に、女優の大沢逸美さんがインタビューを行った。
大沢 まずは、御社の沿革からお聞かせ下さい。
芝 当社は1965年7月に両親が立ち上げ、和歌山の代名詞ともなっている梅干をはじめとする梅関連商品を製造販売しております。もともとはホテルや旅館、サービスエリアなどに梅干を卸すところからスタートし、現在は別会社で通信販売も手掛けているんですよ。業界には老舗さんもたくさんありますが、当社は梅ジュースを日本で最初に発売したと言われていますし、商品開発力に関しては創業時から高い評価を戴けております。
大沢 社長が後継されて取り組まれたことは何でしょう。
芝 赤ちゃんが食べられるような安全な食品づくりに取り組んでおります。そのためにも有機栽培の土作りを行ったり、梅干業界ではいち早くISO9001を認証取得しました。また、個人情報を扱うにあたってプライバシーマークも取得しております。さらに、契約農家さんの顔写真を撮影して、誰の梅を使った商品なのかという管理情報も公開しております。一方では労働環境にも配慮し、「赤ちゃんがハイハイしても安心な職場づくり」を目標にしているんです。物を使ったらすぐに片付けていますし、衛生面でも配慮しているんですよ。そうした取り組みを通じて、商品も会社も未来にわたって愛され続ける存在になりたいと思っております。
大沢 現在力を入れておられることは?
芝 医科大学の先生と一緒に、塩分を気にせず食べられる梅干の検証試験を行っているんです。現在特許申請中ですから、近々世間に発表したいと思っております。また、梅干は身体に良いと言われていますが、それを科学的に証明していきたいとも考えているんです。そうして、古来から受け継がれてきた日本食をアピールしていきたいですね。
大沢 今後についてはどのような目標をお持ちですか。
芝 梅の効能を活かした温泉水の製造特許を取得していますし、今後もそうした梅の持っているパワーを活かせるような商品を開発していきたいですね。そして、新しいものと時代に必要とされているものを提供することで、周囲から今以上に必要とされる企業を目指していきたいと思います。
大沢 今後とも頑張って下さいね。本日はありがとうございました。
「『丸惣』の従業員さんは贈り物に自社の梅干を使うことが多いそう。そこからも同社商品の品質の高さが窺えます」(大沢 逸美さん・談)
名 称 |
有限会社 丸惣 |
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住 所 |
和歌山県田辺市古尾12-15 |
代表者名 |
代表取締役社長 芝 邦浩 |
U R L |
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掲載誌 |
報道ニッポン 2011年7月号 |
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