2024年09月03日更新
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(株)アクロシステム 対談取材記事

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ITの分野もサービス業──
お客様に喜ばれるものを提供し、
必要とされる存在を目指す

株式会社 アクロシステム

代表取締役 齋藤 晃央

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─略歴

【足跡】 栃木県足利市出身。地元の高校を卒業後、東京にある情報処理の専門学校に進む。IT関係の数社でシステムエンジニアとして経験を蓄積し、その中で現在の『アクログループ』の会長や主力メンバーと出会う。共に仕事に携わる中で2000年にグループが設立され、エンジニアとして参加。2014年にグループの一員として『(株)アクロシステム』を設立する。


2014年設立の『(株)アクロシステム』は、システム・インテグレーションサービスとシステム・エンジニアリングサービスを手掛ける企業。ITの分野もサービス業の一つとし、顧客の視点に立ったサービスを提供している。本日はタレントの島崎俊郎氏が訪問。システムエンジニアとして活躍してきた齋藤社長にお話を伺った。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─対談

──こちらは『アクログループ』さんの一員として設立されたと伺いましたが、どういったグループなのでしょう。

 『アクログループ』は2000年に設立されたグループで、現在20社以上、社員は500名以上を数えます。グループとは、合併して規模を大きくするのが一般的ですが、私共は独立気質の人間が集まっており、グループ各社がそれぞれ決裁権を持っている、少し変わった体制を確立しているんです。私は情報処理の専門学校を卒業後、IT企業数社でシステムエンジニアとしてキャリアを重ねてきたのですが、その中で当グループの会長をはじめとする中心的なメンバーと出会い、今日に至っているんですよ。

──当時は、各社のみなさんそれぞれが別会社にお勤めだったのでしょうか。

 ええ、出会いは20年ほど前で、仕事で知り合ったのです。それぞれの会社の規模は小さく、技術力はあっても営業力がない状況でした。そこで、グループの会長の発想で、スケールメリットを出すために、営業持ち株会社を設立したのが、『アクログループ』の始まりです。当時、私はその中の一社でエンジニアとして働いていました。グループが大きくなるにつれて自分がやりたいことが明確になってきて、周りの後押しもあり、独立することを決意。2014年にこの『(株)アクロシステム』を設立したのです。尚、『アクログループ』は、更なる発展を目指して、2015年4月より『アクロホールディングス』として再出発しています。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

──社長がそもそもIT業界を目指されたのは、何かきっかけがあったのですか。

 単純に、これからはコンピュータ関連が楽しいかな、と(笑)。最初はそれぐらいの軽い感覚でした。当時はまだ大型の汎用機で銀行のシステムを組んでいたような時代で、しばらくしてパソコンが登場しました。この25年間で急激に進歩しましたが、その移り変わりを見てくることができて楽しかったですね。

──現在、こちらではどのような業務を手掛けていらっしゃるのでしょう。

 業務システムの開発をはじめ、WEBシステム開発、SES、運用・保守サービスなどを手掛けています。クライアントは小売業や製造業、旅行業、印刷業、サービス業、私立大学など多岐にわたり、その中で販売管理やEC、会計、学習支援、人事・給与管理、印刷管理などのシステムを手掛けてきました。

──お仕事をされる上で心がけていらっしゃること、従業員の皆さんによくおっしゃっていることはありますか。

 私はIT分野もサービス業だと思っているんです。お客様が求められたことに対して技術で応えるのがIT企業ですが、技術力だけではいけません。お客様のニーズに応えるサービスを提供するために必要なのが、技術だという考えを持っています。いつも従業員には、「給料は会社からもらうものではない。お客様からもらうものだ」と言っているんですよ。どんなに素晴らしいものを作ったとしても、それをお客様が必要としなければ1円のお金も発生しませんからね。だからこそ、サービス業という意識が大切なのです。

──社長はこの業界でお仕事をされるようになってから、ずっとそのようなお考えをお持ちなのでしょうか。

 いいえ。最初のころは作るという作業そのものが楽しく、作ったものが正常に動き、それをお客様が喜んで下さった時に大きなやり甲斐を感じました。お客様の声に応えることが大切だと感じる中で、サービス業だという意識が強くなっていったのです。

──人材育成についてはどのようにお考えでしょうか。

 なかなか思うようにできていませんが、まず私自身が仕事を楽しむことを大切にしていますね。上の人間が楽しそうだと、周囲も自然と楽しくなるでしょう。

──確かにそうですね。逆に上の人が不満ばかり口にしていては、モチベーションも下がってしまいそうです。

 そう思います。実は現在、グループ内にIT人材の開発を専門に手掛ける会社を新たに立ち上げようという話が進んでいるんです。

──人材育成一本に絞って注力するとは、どんな人材が育つか楽しみですね。

 ええ。私共では、一人ひとりが自分で考え、自分で行動して結果を出すということをビジョンとして掲げています。今後も、自主性を持った人が増えていけば、企業として、グループとしてさらなる発展の原動力となるでしょう。

──お話も尽きませんが、今後について。

 一度システムを作ったら最低でも5年は使いますが、その間に何度か改版していくんですね。そうした機会にまたご依頼いただけるよう、お客様との信頼関係を築いていきたいと思っています。また立ち上げ当初からコストを抑えてできるだけ利益を出せるように意識してきましたが、その点ではまだまだ改善の余地があると感じています。今後は右肩上がりに成長していけるよう、しっかりとした土台づくりにもさらに力を注いでいきたいですね。

──御社とグループ全体のさらなるご発展を楽しみにしています!

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

「生み出す」のではなく「利用する」

▼「新しいプロダクトを生み出したいという思いはありますが、それは私共の仕事ではない」と齋藤社長。従業員には常々、「新しく出てくるものを利用したり組み合わせたりして、お客様に対してその時々の最新のソリューションを提供していきましょう」と話しているという。一つひとつをゼロからつくりあげるのではなく、必要なものを拾い上げて活用・応用し、お客様や時代が求めるニーズに応えようという考えだ。そのためには常にアンテナを張っておくことが重要。色々なことに興味を持って敏感でいれば、自然と情報は入ってくる。そして、その一つひとつが仕事につながる可能性を秘めているのだ。技術力、行動力、好奇心、感性などを併せ持つ人材を、社長は求めている。

対談を終えて

「学生時代は野球や剣道をされていたという齋藤社長。最近は釣りとゴルフを楽しんでいらっしゃるとか。お忙しい日々の中、ご趣味が良い気分転換になっていることでしょう。公私ともに充実させて、会社を牽引していかれるよう応援しています」(島崎 俊郎さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

株式会社 アクロシステム

住  所

東京都中央区日本橋本町4-8-15 ネオカワイビル5F

代表者名

代表取締役 齋藤 晃央

U R L

http://www.acro-system.com

掲載誌

センチュリー  2015年7月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『センチュリー』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。