自然が生み出す上質な商品で
喜びを届ける事業を展開する
水捌けの良い上質なまさ土の販売をメインに、ミネラルウォーターの販売など、自然に携わる事業を手掛けている『パワー・ウイング』。同社の柏木社長は人との出会いから積極的に学び、事業の、人生の糧としてきた。意欲的に事業に臨み、人を喜ばせる仕事を目指す社長に、穂積隆信氏がお話を伺った。
穂積 早速ですが、『パワー・ウイング』さんの事業内容からお聞かせ下さい。
柏木 当社ではエコ商品の販売・施工を手掛けており、特にまさ土の販売に力を入れています。まさ土はとても水捌けの良い土で、雨の後でもほとんどぬかるむことがありません。加えて雑草が生えにくく、そのコンディションを維持するのにも手間がかからないとあって、学校のグラウンドなどに最適です。鹿児島一円の保育園・学校に加え、公園、遊歩道などでも施工させていただいています。
穂積 土によって、そんなに色々と違いが出てくるものなんですね。
▲ 『パワー・ウイング』が販売を手掛けるミネラルウォーター「美の潤い」。多く含まれるシリカはコラーゲンを束ねて強化する役割を担うので、美容の他、骨を丈夫にする効果も期待されるという。
柏木 ええ。特に当社が採取している鹿児島・宮之城産のまさ土は良質です。ただ、もとの質が良いと言ってもそのままではグラウンドの土にはなりません。自然の物ですから固いところがあったり、石が混じっていたりする。そこでトロンメルという大型機械で篩にかけて精製するのですが、これもただ機械に入れればいいという訳でもなくて……試行錯誤を繰り返し、機械は3台目。今ではベストの状態の土を精製できていると自負しています。
穂積 柏木社長はどうして、まさ土で事業を興そうとお考えに?
柏木 当社は、私が以前勤めていた会社から分社独立したものです。元勤め先の会長は採石業の他、温泉施設の運営など様々な事業を手掛ける事業家で、私はグループ会社の一つを任せていただいていたんです。そちらで約7年前からまさ土を扱うようになり、3年前に私が社長、父を会長として独立の運びとなりました。元勤め先の会長は実に素晴らしい方で、どんなに厳しくても、根底には会社を、従業員を守るためという優しさが常にある。事業家とは何か、ということを学ばせていただきました。
穂積 では社長は、どういった姿勢でお仕事に臨まれているのでしょう。
柏木 私は、仕事と人生は一緒だと考えています。「笑行・遊行・事行」という言葉を志としていまして、自分自身に笑顔がなく、遊び心を楽しむ余裕がなければ、人を喜ばせる事業なんてできないと思うのです。これは学生のころからお世話になっている密教の先生の教えにもヒントをいただきまして、「行」という字を当てました。先生はいつも、自然に対して「お陰」とおっしゃいます。自然のお陰、人との縁のお陰で生かされているということを教わってきたので、土や水といった自然と縁がある仕事に携われるのは嬉しいですね。
穂積 良い先達に恵まれて、歩んでこられたことが分かります。ところで、今おっしゃった水というのは?
柏木 新規事業として、ミネラルウォーター「美の潤い」の販売をスタートします。会長が霧島に水源を有しているこの水には、希少ミネラルとされるシリカが世界トップクラスで豊富に含まれているんです。美容・健康に効果があるとされ、女性だけでなく男性にもご愛飲いただきたいと考えています。今後も自然に携わる仕事を通じて人々に喜びを届けられるよう、これまでお世話になった方々の教えを胸に頑張りたいと思います。
▲ お父様である柏木勝久会長を交えて記念撮影
「元勤め先の会長からは事業家としての、父親である柏木会長からは人としての生き方を学ばれたという柏木社長。素直な心で学ばれたからこそ、今の成長があるのでしょうね。実に意欲的な方で、今後が楽しみです。」(穂積 隆信さん・談)
名 称 |
株式会社 パワー・ウィング |
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住 所 |
鹿児島県薩摩川内市勝目町6184-4 |
代表者名 |
代表取締役 柏木 秀太 |
掲載誌 |
リーダーズ・アイ 2014年12月号 |
本記事の内容は、月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。