2023年02月13日更新
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(有)テイクサン 対談取材記事

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法人営業委託代行を手掛け
企業と企業の架け橋となることで
日本の製造業に活気をもたらす

法人営業委託代行
環境安全ソリューション

有限会社 テイク サン

代表取締役 竹下 心

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─略歴

【足跡】 大阪府布施市(現・東大阪市)出身。学業修了後『松下電器産業(現・パナソニック)』に就職し、横浜市や門真市で勤務した後、ビデオ事業の将来の拡大に備えるために岡山県に転勤。工場勤務に加えて、企画・営業なども担うようになり、多様な経験を積む。会社が早期退職者を募っていたことから50 歳の時に独立し、『テイク サン』を設立。社会貢献を目的として事業を進める。


法人営業委託代行を手掛けている、『テイク サン』。不況や、安価な海外製品の流入により苦境に立たされる製造業者に代わって、その高度な技術力を欲するセットメーカーを探し出し、販路先としての関係が確立できるまでサポートを行う企業だ。これまでの豊富な経験と勤勉さを武器に多くの企業を支えている竹下社長に、大西結花さんがインタビュー。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─対談

──早速ですが、竹下社長のこれまでの歩みからお聞かせ下さい。

大阪府の出身です。私は50歳まで『松下電器産業(現・パナソニック)』に在籍していました。最初は工場に17年ほど勤めまして、ラインのサポートをしたり、責任者を任されていたこともあります。私が工場にいたころはデバイス系の仕事が多く、そこで「デバイスだけで一つの事業部門にしよう」という声が上がりまして。当時私は工場内のことに精通しており、管理関係についても把握していたので、お客様との話も上手くできると判断され、営業も任せられることになったんです。工場での仕事とは全然職種が違ってきますから、決して楽ではなく、戸惑いもありました。それでも、今までの経験を活かせるという確信もあったんです。

──優秀だと認められていたからこそ、選ばれたのでしょうね。営業に携わるようになったのは、いつごろのことで?

42歳の時から営業に携わるようになりました。未経験のことばかりでしたが、それまでの経験から感覚的にわかることもあったので、その点は良かったですね。営業をしていると、相手が同業の法人さんの場合もありまして、いくつかの大手電器メーカーさんにも足を運ぶなど、奔走したものです。

──大変ご活躍されていたのですね。楽しんで働いておられた印象を受けますが、何故独立を選ばれたのですか。

当時会社で、特別ライフプラン制度を用意するからと早期退職者を募る話があったんです。それで、どうせなら気力・体力ともに余裕のあるうちにチャレンジしてみようと、50歳の節目に独立を決意しました。2002年4月にスタートし、色々な取り引きができるように環境を整え、1年後に法人化したのです。

──事業内容をお聞かせ下さい。

当社では、法人営業委託代行を手掛けています。昨今、日本の製造業界は不況や海外との競争に晒され、一層厳しさを増していると言えます。しかしだからと言って、各企業や工場が保有している個々の要素技術・工法は、決して海外に劣っているわけではありません。そこで当社では、そうした優れた技術を必要とするセットメーカーを国内外問わず開拓し、販路先としての関係が確立できるまでサポートを行っているんです。具体的には、各種生産部材や設備・省力機器の販路開発代行、要素技術・工法のPR及び商品化提案、専門スタッフの紹介・斡旋が主業務になります。どのような案件でも誠心誠意取り組んでおり、過酷な競争社会の中で懸命な企業努力を続けておられる皆様にとって、少しでもお役に立てる存在でありたいと思っているんですよ。

──確かに高い技術を持っていても、それを知ってもらい、取り引きしてもらえなければ意味はありませんからね。社長は製造業界を陰から支えておられるのですね。

この仕事をしていると、「あれもこれも」と様々な依頼をいただくことが増えるんです。それで色々と調べ物をしているうちに、更に新しい展開になったりと……ですから、ずっと勉強し続けなければならないんですよ(笑)。

──ということは、まだまだ可能性があるお仕事というわけでしょうか。

おっしゃる通りです。良い宝を掴んだと思っていますよ。必ずしも良い結果が出るわけではありませんし、決して甘くはありませんが、面白い仕事だと感じますし、充実しています。

──独立して良かったですね。

ええ。また、仕事の延長線上で環境事業にも参入しているんです。

──詳しくお聞かせ下さい。

もともとのきっかけは、お客様から「屋外に設置している監視カメラに虫が飛んできて、内部で断線が起きたり、ショートしたりして困っている」と相談を受け、それに対策可能なメーカーさんを探してほしいという依頼をいただいたことなんです。どういう技術ならば防止できるのか色々と調べているうちに、虫が寄ってくるのは、紫外線が原因だとわかりました。蛍光灯などでも紫外線をカットすると、虫が寄ってきにくくなるんですよ。そして、特殊液剤をガラスに塗布して、紫外線をカットする方法に辿り着きました。これを現在当社では、環境事業として手掛けているんですよ。特殊液剤を窓ガラスに施工するだけで、熱の原因となる近赤外線領域を平均80%以上カットし、省エネに非常に効果的です。紫外線を99%以上カットして室内の日焼けを防止しますし、虫除け対策にもなります。ガラスの形状や大きさに左右されることなく施工が可能で、かつ10年相当の耐久性を持つなど、様々な利点があるのですよ。

──熱をカットできるなら冷暖房の効率も上がりますし、二酸化炭素の排出量を抑えることにもつながりますね。お話も尽きませんが、最後に今後の展望を。

環境面では「環境省エネ」に加えて「環境衛生」事業にも参画します。私には、基本的に社会に貢献できる何かを残したいという思いがあるんです。『松下電器産業』に勤めていたころに、「大切なのは社会のお役に立つことだ」と叩き込まれたことが大きな理由でしょう。独立し、自分の判断で何にでも挑戦できるようになりましたから、法人営業委託代行でも環境事業でも、誰かの喜びにつながるような仕事を追求していきたいと思います。

──本日はありがとうございました!

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

VHSビデオの開発・普及に尽力。その経験を活かす

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

▼長年『パナソニック』に勤めていたという竹下社長。現場の最前線で働き、様々な実績を残してきた。その中でも、VHSビデオの開発に携わっていたことは特に大きいだろう。1号機の開発から携わっており、良い製品を世に送り出すため、朝から晩まで工場に居たという。しかし、製品そのものには自信があったが、当初はなかなか売れなかったと社長は語る。そこで、集客力のある店に製品に精通する人間を送り込み、その魅力をアピールしようという方針から、家電量販店に3カ月間応援に行ったこともあるという。社長をはじめとするそうした多くの人たちの尽力があり、VHSビデオは広く世に普及することとなった。

▼現在、社長は勤務時代の経験を活かし、製造業者に代わって製品の魅力を伝える仕事を行っている。「餅は餅屋」と言うが、製品の営業に関して社長は多様な実績を持っており、まさに適任と言えよう。今後も、多くの顧客が社長を頼ってくるに違いない。

対談を終えて

「竹下社長はとてもお話が上手で、楽しく対談させていただきました。そんな風に人と良い関係を構築し、製品の魅力をPRしておられるのでしょうね。私は日本のものづくり分野は世界一だと思っていますから、社長のお力で、国内の製造業界をもっともっと元気にしてほしいと思います。これからのご活躍、応援していますよ!」(大西 結花さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

有限会社 テイク サン

住  所

岡山県岡山市瀬戸町旭ヶ丘2-1-97

【大阪事務所】

大阪府東大阪市新喜多2-6-27-2041号

代表者名

代表取締役 竹下 心

掲載誌

センチュリー  2014年11月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『センチュリー』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。