クラブ業界のイメージを一新し、
心からのおもてなしで日本一のクラブを目指す
大阪・梅田にある『OWL OSAKA』は、これまでとは違う新しいクラブを確立するべく取り組んでいる。同店では日々イベントなどを催しているが、その裏には横山社長の「クラブ業界のイメージを一新したい」という想いが込められている。本日は俳優の志垣太郎氏が社長のもとを訪れ、インタビューを行った。
──お仕事のお話に入る前に、まずは横山社長の歩みから伺います。
高校生時代からバスケットに打ち込み、卒業後はスポーツ関連の会社に内定が決まっていたのですが、入社直前に大怪我を負いまして……。それからは気持ちを切り替えて異業種で仕事をし、23歳の時にアルバイトのバーテンダーとして働き始めたんです。そのお店のマネージャーがとても素晴らしい方で、表には出しませんが、物事をよく考え抜いてお店を回す方でした。著名人の方ともすぐに打ち解けられる人柄も魅力で、その方から多くのことを学ばせていただきました。そして28歳のころに独立し、6年ほどバーを経営していたんです。
──大きな方向転換を強いられましたが、良い出会いに恵まれたのですね。『OWL OSAKA』さんは、どのような経緯で始められたのですか。
バーを経営している時に、アルバイト時代の先輩から声を掛けていただいたのがきっかけです。バーは人に譲り、2012年の5月に当店をオープンしました。クラブの経営は初めてで分からないことばかりでしたが、同業者の先輩方をはじめ、多くの方々にご協力いただき、オープンから僅か半年で軌道に乗せることができたんです。今も国内外問わず他店の視察に飛び回っており、日々、勉強を重ねています。
──常に研鑚を積む姿勢があればこそ、早々にお客様が集まって下さったのでしょう。
ただ、クラブ業界は近年、風営法の取締りが厳しくなっています。違反した同業者が摘発されるなどメディアに取り沙汰されることもありますが、私共は思いやりを込めた心からのおもてなしに努め、業界全体のイメージアップを図りたいと思っているんですよ。
──どういったイメージアップを図られているのでしょう。
当店では20歳未満の方の入店は一切お断りさせていただいており、入店する際は全てのお客様に身分証のご提示をいただいております。他にもドレスコードや迷惑行為において、お客様に健全に楽しんでいただけるよう、独自の規則を設けているんです。クラブ営業だけでなく、ウェディングパーティーやファッションショー、企業様の展示会など、様々なシーンでご利用いただけます。当店自慢の大型LEDディスプレイも使用可能なんですよ。
──なるほど。お店を運営するにあたって、スタッフの力も肝要になってきますね。
はい。当店では、「安全性」「礼儀正しさ」「サービス」「効率」を行動指針としています。スタッフ全員が“安全最優先”の意識を持って仕事に取り組み、最高のサービスを提供することを心がける。そして常にお客様の立場になって行動し、礼儀正しく接しながら、お客様のご要望に柔軟に対応するべく尽力しているのです。また、それぞれの役割を果たすことで無駄を省き、チームワークを大切にすることで、スタッフ一人ひとりが持っている能力を十全に活かしてもらいたい。そのためには働きやすい職場環境が不可欠ですから、私は社長だからといって威張らず、現場主義を貫き通しています。
──最後に、将来の夢をお聞かせ下さい。
クラブ業界には深い歴史があります。健全な社交場として若い方々がまたダンスに興味を持ち、クラブに遊びに来てくれれば嬉しいですね。また、現在はエネルギー関連の事業にも携わっているんです。こちらも早く形にしたいという気持ちはありますが、まずはこの『OWL OSAKA』を盛り立て、クラブ業界の日本一を目指します。
──是非、実現して下さい!本日はありがとうございました。
「横山社長は、実はとても人見知りだそう。ですが、これまで周囲と信頼関係をしっかりと築いてこられました。今後も人を大切にするその人柄で、多くの良縁を呼びこむでしょう」(志垣 太郎さん・談)
名 称 |
株式会社 Nu Creation OWL OSAKA |
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住 所 |
大阪府大阪市北区角田町5-1 梅田楽天地ビルB1 |
代表者名 |
代表取締役 横山 敦 |
U R L |
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掲載誌 |
センチュリー 2014年4月号 |
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