2017年12月13日更新
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(株)びわこフード/(株)万葉/万葉/(株)レイクサイド 対談取材記事

名刺
動画

近江の歴史が生んだ近江牛──
その品格と味わいを守りたい

総合食品卸・小売

株式会社 びわこフード

輸出食品卸

株式会社 レイクサイド

株式会社 万葉

近江牛焼肉専門店

万葉

代表取締役 佐野 和夫
取締役 佐野 智哉
店主 梅本 晃志

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─略歴

「生産者、お客様、万物の生命── 全てに感謝しながら生きていきたい」

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─人ページ写真

真の豊かさとは、「感謝して生きる」人々の心に宿る──これが佐野社長の信条。

「生産者あっての、お客様あっての、私たちだと考えています」と話し、事業にかかわる全ての人、お客様、ひいては万物の生命に感謝し、誠を尽くしてきた。

いただいた命を最高の状態で提供することでのみ、その恩に報いることができる。

その想いで食肉を扱ってくる中で、近江牛ブランドを守るとの使命感も生まれた。

近江牛を世界のトップブランドへ育てるべく、海外進出を進めるのもまた、感謝の念を、事業を通じて具現しようという強い意志があるためだ。

正しき心が豊かさ、そして幸せを生むと信じ、社長は「食」にかかわり続けていく。


ブランド牛である近江牛を中心に、国産牛肉や牛副生物の卸業を手掛ける『びわこフード』。長きにわたって近江牛を取り扱ってきた老舗として、近江牛ブランドの魅力をより広く発信するべく、輸出用牛肉卸を手掛ける『レイクサイド』や、近江牛焼肉専門店『万葉』も展開する。本日は、そんな同社の三代目・佐野和夫社長、ご子息の佐野智哉取締役、『万葉』の梅本店主に、布川敏和氏がインタビュー。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─対談

──早速ですが、こちらは長きにわたって事業を営んでおられるそうですね。

(和) 私の祖父が『佐野商店』として食肉卸を始めた1945年まで遡りますので、創業からは約70年が経ちますね。私はここ滋賀県近江八幡市で生まれ育ちまして、地元の中学校・高校へ通い、当時から休日にはよく家業を手伝ったものでした。ですから若いころから、将来は後を継ぐのだという想いが心の片隅にありましたね。そんな中で、私が26歳の時に先代である父が他界し、跡を継いで三代目に就任しました。当社は商号変更や法人化を経て今に至りますが、事業内容は創業時から変わらず近江牛の卸売業を行っています。私は4人兄弟で、父の跡を継いだのは私ですが、みな食肉にかかわる仕事をしているんですよ。

──先代は、どのような方でしたか。

(和) 頑固一徹、厳しい人でした。生前は、そんな父を怖いと感じたものでしたが、父が厳しく商売のノウハウを叩き込んでくれたからこそ、こうして続けることができているのだと思います。とはいえ、父はこの業界で名が知れていましたし、代替わりに際してはプレッシャーがありました。また、周囲の第一線に立たれている方には50~60代の方が多い中、私はまだ20代と若く、経営者として肩を並べる時に圧力を感じることも、実はあったんです。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

──そんな中、三代目として会社を守っていくのだという責任感を持って、取り組んでこられたのですね。

(和) 私はただ、上質の近江牛を届け続けたいとの思いを大切にしてきました。卸先、そしてその先におられるお客様にご満足いただくことで、少しでも利益が生まれればそれでいいのです。我々売り手だけでなく、買い手も世間も、誰もが潤うことのできる事業に努めることでこそ、続けていくことができると考えていますから。

──近江商人の「三方良し」の精神を大切にしておられるわけだ。その経営方針が、信頼を呼び込んでいるのでしょう。現在はご子息も一緒に働かれているようで。

(智) 高校卒業と同時に家業に入りまして、今年で10年目になります。大学進学も視野に入れていたのですが、これからの4年間を大学で勉強して過ごすか、実践を通して商売のいろはを学ぶか、どちらが良いかを天秤にかけた時に、少しでも早く実践を通して勉強したいと考えました。

──しっかり将来を見据えていた、と。頼もしいですね。

(和) ありがたいです。私は普段から、あまり口うるさくは言いません。自分が好きだからこそ努力できますし、ノウハウも身に付けられると思いますから。失敗しても、今後のための勉強だと考えれば、決して惜しくはありません。自分で経験を積むのが何よりの勉強になります。

──そうして見守る社長がいればこそ、ご子息も力を発揮できるのだと思います。

(和) ありがとうございます。今日は、当社が経営する近江牛焼肉専門店『万葉』の近江牛をぜひ味わって下さい。

──ありがとうございます。では店主に伺いますが、近江牛の一番の魅力とは?

(晃) 何と言っても、上質の脂でしょう。滋賀県には鈴鹿山脈に源を発する川があり、その水が豊富なミネラルを含んでいるんですね。そのミネラルを含む自然環境が美味しい牛を育てるのに、とても適しているんです。近江牛は、歴史があります。江戸時代より前から、近江牛は育てられるようになり、技術やノウハウが磨かれ、受け継がれてきました。そうして農家の方々が愛情を込めて育てる近江牛を、私たちもまた愛情を持って加工し、お客様に近江牛というブランドを五感で味わっていただけるよう努力を重ねています。

──それでこそ生産者の方々の苦労も報われますよね。

(和) 生産者あっての私たちだと、いつも肝に銘じています。ブランド牛とは高価なものですが、それは即ち、魅力があるからなんですね。我々には、その魅力を守り続ける使命があります。バブル経済が崩壊しても、どんな不況下にあっても近江牛の価格は落ちませんでした。しかし、将来のことは分かりません。市場が縮小するようなことがあれば、値崩れを起こす可能性はあります。そこで私たちは、近江牛ブランドを守るため、海外進出を図っているんですよ。

──それは、今後がますます楽しみです。お一人ずつ、これからの展望をお聞かせ下さい。

(和) 5~10年後を目処に、流通の割合を日本と海外が半々になるよう基盤を固めたいです。近江牛を、日本のトップブランドから、世界のトップブランドへと発展させるべく道筋をつくる。それが近江牛を守ることにつながると信じていますから。

(晃) 私は、近江牛を使った焼肉屋を構えたいという方に対して、お肉の提供や店舗経営のプロデュースを行った経験があります。海外進出において、その経験を活かしたいですね。

(智) 父が代替わりを行った年齢を過ぎました。今後は、経営者になる準備を常に整えておくぐらいの気持ちで、仕事に取り組みます。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

 

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

▲佐野社長の奥様で、『万葉』の代表取締役を務める佐野悦代さんも交えて記念撮影

近江牛を世界のトップブランドへ

神戸牛・松坂牛・近江牛の三大ブランド牛の中で一番古い歴史を持つのが、近江牛。『びわこフード』は、認定近江牛指定店に指定され、上質な近江牛を提供してきた。近江牛を世界のトッププランドへ押し上げようと、輸出業にも注力。佐野社長自ら、近年はPR活動や販促活動に勤しみタイやシンガポールなどへの海外進出を図ってきた。そして2011年に輸出用牛肉卸業を手掛けるグループ会社『レイクサイド』を設立。2012年には、香港で開催された滋賀県産農畜水産物の海外輸出プロモーションや、バンコクでの「第2回 ALL関西フェスティバル」で近江牛を出展し、その魅力の発信に努めた。日本が誇るブランド牛として、世界に発信する価値がある──近江牛が世界中の人々から認められる日は、もうすぐそこまで来ている。

対談を終えて

「牛が100頭いれば100通りの脂の入り方、肉の付き方があるそうです。長年の経験による目利きがあればこそ、そうした違いを見極められるのでしょう。近江牛を知り尽くしたプロとして、今後も近江牛ブランドを守り続けて下さいね!」(布川 敏和さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

株式会社 びわこフード

株式会社 レイクサイド

住  所

滋賀県近江八幡市長光寺町1089-4 滋賀食肉センター内

U R L

【株式会社 びわこフード】

http://www.biwakofood.jp/

【レイクサイド】

http://www.b-lakeside.jp/

名  称

株式会社 万葉

近江牛焼肉専門店 万葉

住  所

【八日市店】

滋賀県東近江市妙法寺町696-4

【栗東店】

滋賀県栗東市辻527-1

U R L

http://www.b-manyo.jp/

代表者名

代表取締役 佐野 和夫

掲載誌

センチュリー  2014年4月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『センチュリー』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。