軽井沢がつくりだす壮麗な雰囲気と共に
最高の思い出となる一枚を撮影する
【足跡】 学業修了後、東京の会社に就職しカメラを覚える。2年後に長野へ戻り家業に入るも、不振のため軽井沢のホテルでカメラマンとなり写真撮影一筋に進む。2005年に『アールビースタジオ』を開設。顧客に寄り添った撮影に臨んでいる。
成人式・七五三・婚礼などの撮影をメインに手掛ける『アールビースタジオ』。同社では、軽井沢の撮影スポットを研究している鈴木社長ならではの屋外撮影が特徴だ。本日は、タレントの布川敏和氏が社長のもとを訪問し、撮影に懸ける想いを伺った。
布川 まずは、鈴木社長の歩みから。
鈴木 私は学業修了後、東京にあるレンズメーカーの下請けで、組み立てや設計に携わる会社に就職しました。2年後、家業に入るために実家である長野へ戻ったのですが不振でして……。前職でカメラにふれてきたこともあって、軽井沢のホテルでカメラマンの仕事をするようになったのです。以来、カメラマンの仕事一筋に歩み続けて、一時期はアメリカに渡って勉強をしたこともありました。そして、2005年にこちらのスタジオをオープンして独立したのです。
布川 ホテル勤めの時は、どのような写真を撮られていたのですか。
鈴木 主に結婚式での写真撮影ですね。独立してからは「風景を撮りたい」という思いから、10年ほど結婚式の仕事から遠ざかった時期もありました。しかし、それでは経営面が厳しかったこともあって、現在は婚礼の撮影を主体に手掛けております。
布川 こちらのスタジオを使った撮影がメインになるのですか。
鈴木 いいえ。屋外で撮影してほしいと言われる方が多いですね。と言うのも、ここ軽井沢には美しい自然がたくさんありますから、そちらでの撮影を希望される方が多いのです。そんなニーズに十全にお応えできるよう、私もオートバイで軽井沢を散策して、撮影スポットの研究を重ねているのですよ。
布川 撮影される上で、どのようなことを大切にされていますか。
鈴木 我々カメラマンが丁寧すぎては、お客様も自然体でいられないでしょうから、場を盛り上げて、より自然に振る舞ってもらえるように努め、撮られる側がプレッシャーを感じない撮影を心がけております。
布川 お客様に寄り添った写真撮影をされているのですね。
鈴木 この仕事の良さは、色々な表情を撮ることができるところです。撮影を通じて様々な人とのつながりが垣間見えますが、これはカメラマンだけに見える特別な世界。それぞれ撮られる方が歩んできた人生や関係がにじみ出てくるような瞬間を見られた時、この仕事をしていて良かったと思えますね。
布川 最後に、今後の展望を。
鈴木 私個人としては年齢的な部分もあって、何かをしたいというものはありませんが、弊社に在籍する若手のカメラマンには、豊かな感性を養って生きてもらいたいと思っています。そして、私が過去に撮影した風景写真をはじめ、商品撮影など様々な写真にかかわる全てにチャレンジしてもらえるよう、サポートをしていきたいですね。
名 称 |
アールビースタジオ 有限会社 |
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住 所 |
長野県北佐久郡軽井沢町追分1129-1 |
代表者名 |
代表取締役社長 鈴木 剛 |
U R L |
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掲載誌 |
リーダーズ・アイ 2014年4月号 |
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