世界にたった一つのリングが
一組一組の人生のドラマに
絶妙な彩りを添える──
『JEWELRY KAZU』はブライダルリングを中心に、フルオーダーメイドで顧客の希望を形にする店だ。細部にまでこだわったリングは口コミで話題を呼んでいるという。一組一組のドラマを世界に一つだけのリングで演出するジュエリーデザイナーの中才代表に、渡辺めぐみさんがお話を伺った。
渡辺 まずは中才代表の歩みから。
中才 もともとは海外リゾート地の現地ガイドに憧れてオーストラリアへ留学し、プーケットでは企業研修を経験したのですが、現地ガイドはタイ人しかなれないということで断念しました。しかし、タイで産出されるルビーやサファイアを日本に輸入したいという新たな目標が見つかり、新宿の宝石店で経験を積んだのです。そしてそちらの紹介で再びプーケットを訪れたときに旅行をしていた主人と出会いました。
渡辺 海外での出会いとは素敵ですね。
中才 主人は寿司店を経営しておりまして、私も寿司店でアルバイトをした経験がありましたので意気投合したんです。結婚後は寿司店を手伝っていましたが子どもが産まれてからは手伝いを休み、念願だったジュエリーの仕事に携わるようになりました。
渡辺 こちらのリングはフルオーダーメイドだと伺いました。
中才 ええ。ファッションリングではなくブライダルリングを中心に、お客様の心に残る世界に一つだけのリングをデザインしています。お客様と何度も打ち合わせを重ねて、デザインを起こし工房に制作を依頼するのです。私がいつも目指しているのは、箪笥の肥やしにせずいつまでも身につけてもらえるリング。シンプルかつお客様の個性に合った、飽きのこないデザインを心がけています。そしてその方の好みに合うリングを作るためにコミュニケーションを大切にしていましてね。打ち合わせを重ね、お客様から「もっとこうしてほしい」などと希望を言ってもらいながら理想に近づけていくのはとても楽しくやり甲斐があります。リングを入れる箱にもこだわっており、主人の同級生に春慶塗の職人さんがいるので、その方にお願いして手作りのものを用意しているんです。
渡辺 それは喜ばれるでしょうね。
中才 リングができあがってお渡しするときに、お客様の喜ばれる顔を見たときは自分のことのように嬉しいですね。それぞれのカップルにドラマがあって結婚へと至ったわけですから、そのリングを作ることで大事な一翼を担えるのは光栄です。結婚されたお客様の1周年記念にはお花を贈っていまして、その際に「もうすぐ子どもが産まれます」などという幸せな報告を聞けることもあるんですよ。
渡辺 では最後に今後の展望を。
中才 『KAZU』という店名は主人の名前から取っており、好きなことをさせてもらっている感謝の気持ちを表しているんです。その気持ちを大事にしつつ、ゆくゆくは小さな店舗を構えて、お客様の気が向いたときに寄って頂けるようなお店を目指していきます。
▲ご主人で『松喜すし』店主の中才一彦氏を交え、ゲストインタビュアーの渡辺めぐみさんとともに記念撮影
「日曜日には“ブライダルリング相談会”を開き、顧客との交流を深めているという中才代表。評判が広まるはずですね」(渡辺 めぐみさん・談)
名 称 |
JEWELRY KAZU |
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住 所 |
岐阜県高山市大新町1-94 |
代表者名 |
代表 中才 隆子 |
名 称 |
本格江戸前寿司 松喜すし |
住 所 |
岐阜県高山市総和町1-40 |
U R L |
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掲載誌 |
報道ニッポン 2011年4月号 |
※代表者名の“隆”は正しくは“生”の上に“一”のある異体字です
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