人としての基本を重んじ
誠意を込めて左官工事に臨む
左官工事・瓦工事・エクステリア工事
愛媛県知事許可(般-24)第17132号
一級技能士(99-1-041-38-0001)
左官工事をはじめ、瓦工事、エクステリア工事を手掛ける『桑原左官』。同社の桑原社長は、技術だけでなくあいさつなどの人としての基本を重んじており、一緒に働くスタッフにも徹底している。本日は、常に直向きな姿勢で現場作業に臨む社長に、はねだえりかさんがインタビュー。
はねだ まずは、桑原社長の歩みからお聞かせ下さい。
桑原 社会人の第一歩は鉄鋼関係の会社に就職しましたが、その後は大阪に移って型枠大工になりました。それから地元に戻って結婚することになり、妻の親兄弟が左官職人でしたので、そうした環境から左官業への転身を決意。義父が紹介してくれた親方のもとで10年間修業を積みました。
はねだ 型枠大工から左官職人に転身されて、いかがでしたか。
桑原 いざ取り組んでみると自分の肌に合うと感じ、次第に面白味を見出すようになりました。自分の腕とやり方次第で仕上がりが変わることや、それぞれの現場に個性があるところに魅力を感じましたね。修業をはじめた当初から将来は独立したいと思っていたので、親方にもその旨を話し、10年間修業させてもらうという約束で、独り立ちできるように教育していただいたんです。
はねだ とても優しい親方さんだったんですね。独立されたのはいつですか。
桑原 2001年です。独立直後に芸予地震があり、多くの建物に被害が及びましたので、私も復興に寄与できるよう必死で働きました。そんな中でたくさんの人との出会いがありまして。そこからのご縁が続き、紹介で少しずつ仕事が増えていきました。また、創業当時は土壁がメインでしたが、他社に先駆けて珪藻土を導入。5年前からはエクステリア工事にも着手するなど、業容を拡充して幅広いニーズに対応できるようにしたことも、仕事が増えた要因なのではないかと思います。
はねだ お仕事をされる上で、大切にされていることは何ですか。
桑原 礼節ですね。私自身、親方からあいさつを徹底するように言われてきましたので、当社の若い職人にも同じように伝えています。もちろん左官の技術も大切ですが、それ以前に人として当たり前のことができる人間になってほしいんです。そうした基本ができなければ、仕事に誠意を込めることや、一生懸命に取り組むことは難しいでしょう。
はねだ 厳しい時代の中で、ここまで続けてこられたのは、そうした真摯な努力を積み重ねてこられたからでしょうね。最後に、これからの展望を。
桑原 私共が今まで営業活動をしてこなかったにもかかわらず、今日まで続けてこられたのは懇意にして下さる方々のお陰だと思っています。これからもお客様のご要望にお応えできるよう、頑張りたいですね。また、来年から娘がインテリアコーディネーターと建築士になるための学校に通うことになっているんです。将来は娘と連携して仕事を進めていければ嬉しいですね。
名 称 |
有限会社 桑原左官 |
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住 所 |
愛媛県西条市周布1294-7 |
代表者名 |
代表取締役 桑原 章 |
掲載誌 |
リーダーズ・アイ 2013年12月号 |
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