2017年03月23日更新
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一色塾 対談取材記事

名刺

「変わります。一色塾」──
学舎としての理想を追求すべく
変革を遂げていきたい

一色塾

代表 北條 博道

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─略歴

「塾生も講師陣もどんどん変わる。それが、今の『一色塾』です」

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─人ページ写真

何事においても、既存のものを壊して自ら変化するのは難しい。
変化の必要性を感じながらも、それを行動に移せない人は多いはずだ。
つまり、「いつ」、変革に向けて動き出せるのかが肝要と言える。
その点、2012年に『一色塾』の代表に就任した北條代表は、運営規模が大きくなればなるほど制約が増え、指導における理想の実現が難しくなる──
そのことに違和感を抱き、変革に向けて、すぐさま行動を起こした。
そして教室数を絞り、改めて塾の進むべき方向性を見定めて、方針を打ち立てたのだ。

トップの迅速な対処が組織を正しい道へと導くことを、今の『一色塾』が示している。


【足跡】 東京都出身。大学時代に経験した家庭教師のアルバイトを通して教育の面白さに目覚める。卒業後、一時は広告業界で働いていたが、教育業界に転身し、塾講師として働くようになった。1994年から『一色塾』の英語講師として教鞭を執るようになり、2012年に代表に就任。講師全員が高いモチベーションを持ち、生徒に最適な指導を模索できる環境を整えるなど、塾の在り方を追求している。


30年の歴史を持つ『一色塾』は、鎌倉で多くの保護者や中高生の信頼を獲得してきた進学塾だ。現在、代表を務めるのは北條代表。最盛期には4つの教室を展開していた同塾を、講師陣の個性や実力を最大限に発揮するため、また塾生一人ひとりに適した指導を行うため、体制を一新して、再スタートさせた。生徒にとって何が最善かを追求する代表に、岡本富士太氏がお話を伺う。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─対談

岡本 早速ですが、北條代表はどういった経緯で教育業界に進まれたのですか。

北條 大学時代、家庭教師のアルバイトをしたことがきっかけと言えるでしょうか。勉強を教えることに面白みを見出し、大学卒業後は塾講師となりました。塾は毎年同じようなカリキュラムを組みますが、子どもは二人として同じ子はおらず、驚かされることが多くあります。躓くポイントも違えば、やる気を出すきっかけも違う。一人ひとりと向き合うほどに、教え、育てることにやり甲斐を感じるようになりました。ある時、講師を正社員として雇用する塾があると知り、入ったのが『一色塾』だったのです。海が好きで、鎌倉という街も好きな私にとって、立地も魅力的でしたね(笑)。

岡本 子どもたち一人ひとり、家庭環境をはじめとするバックボーンが違うから、学習にも個性が出るでしょう。

北條 ええ。ですから、私共では生徒本人だけでなく、時には親御さんにも塾へ来ていただき、お話ししますね。学校や塾の指導だけでは十分とは言えず、ご家庭で親御さんにどうお子さんに接していただくのが良いかについてお話しするのです。そうした塾と学校、保護者の3者体制で子どもたちの教育にあたる当塾の方針を気に入って下さり、兄妹全員をお任せいただけることもありまして、こちらとしても家庭環境を知っている分、指導しやすいですね。とは言え、兄妹でも一人ひとり性格は皆違うので、会ってから驚くことも多いですが(笑)。また、兄弟・姉妹でも習熟スピードに差があり、上の子の出来が良い場合、下の子はプレッシャーを感じています。兄弟・姉妹ならではのケアが必要であることも決して忘れてはいけませんね。

岡本 なるほど。学校生活に対する配慮も必要なのではありませんか。特に部活に熱心な子どもさんの場合、どうしても勉強が疎かになりがちでしょう。

北條 ええ。子どもたちは忙しいので(笑)、部活だけでなく学校行事などのスケジュールに配慮する必要があります。私立校と公立校でも最終下校時間が違うので、夜7時半からの通常講座に間に合わない生徒もいるんですね。そこで8時半から講座を受けることができる部活生講座を設け、部活と学習の両立を図れる体制を整えました。

岡本 部活も勉強も頑張れる環境があるのは、こちらが子どもたちに合わせることを大切にされている何よりの現れですね。

北條 私が代表となった2012年から、特に柔軟性を大切にするようにしています。最盛期には4つの教室を持っていて、2012年まではここともう一つの教室を運営していました。教室が増えると、あらゆる面で足並みを揃えなければならなくなるもので、教室によって、或いは講師や授業によって指導内容に差が出ないよう、生徒や親御さんが不公平感を抱かないよう、均質な授業が求められてしまう。そうなると、授業や講師に対する制約が多くなって、オリジナリティーを出したり、理解しやすいだろう新しい指導を試すこともできなくなってしまうんです。私は、それでは真の子どもたちのための教育は出来ないと考えました。そこで、2012年度から「変わります。一色塾」というキャッチコピーを採用したのです。

岡本 つまり、変革を図っておられる、と。

北條 はい。私共の学習環境に身を置いた現役高校生には、必ず何らかの変化を遂げてもらいたい。そのためにはまず、生徒を預かる『一色塾』が変化しなければなりませんし、『一色塾』に関わる全ての人が変わることで互いに影響を与えたり受けたりする、ある種の相互作用の中で新たな展開を見出したいのです。今、まさに変革の真っ最中ですね。複数の教室があることが一種の枷となっていましたが、教室を一つに絞り、全てをゼロからやり直しているのです。当塾の講師は大学生などのアルバイト講師ではなく、正社員の専任講師でして、お陰様で指導能力の高いスタッフがおり、一人ひとりが高みを目指すために新しい試みをどんどん取り入れているお陰で、授業の内容も充実・向上しているものと自負しています。

岡本 こちらの特色である、ご家庭の方々との関係性については変わらず大切にされているのですか。

北條 もちろんです。各家庭へのアプローチ、そして授業以外の進路指導も大切にしていますよ。様々な角度から子どもたちの長所や個性を引き出し、学力を伸ばしながら人としての成長も見守りたいのです。

岡本 今後の展望をお聞かせ下さい。

北條 まずは、塾としての基盤をより一層固めることが目下の目標です。無駄に規模を拡大しようとは考えていませんし、広げるとしても、塾の方針が揺らがないよう管理したいので私の目が行き届く範囲内になるでしょう。進学塾や予備校は多くあり、それぞれの方針やスタイルを採っており、違うからこそ互いに良い影響を与え合えるのだと、私は考えています。たとえば他塾では指導方針が合わなかった生徒でも、当塾の方針と合えば引き受け、その子に最も合った教育を与えることができる。私共は大手予備校の効率的なやり方が合わない子どもたちの受け皿になりたいと考えていますし、勉強が苦手だったり嫌いだったりする子どもたちにこそ、学ぶ楽しさを知ってほしいですね。嫌いが好きに、苦手が得意に変わり、分からないことが分かるようになる瞬間に立ち会えた時、この仕事をしていて良かったと私は心から思います。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─対談

互いに変わるきっかけを与え合う

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─対談

▼2012年度より、「変わります。一色塾」をキャッチコピーに掲げている『一色塾』。このキャッチコピーを周知させるにあたって、北條代表は受け取る人によって解釈に違いが出ると考えた。「塾生が変わるのか」、それとも「塾自体が変わるのか」、だ。そしてそのどちらの解釈も正しいと代表は話す。塾とは、単に学力を上げるために通う場所ではなく、一つの小さな社会だ。塾生は講師やクラスメートと関わり合いながら様々なことを考え、そして学ぶ。その中で、塾生たちは学力を伸ばすだけでなく、人として変わっていく。成長とは、学力の向上のみならず、人としての成長も指し、「『一色塾』という名の学習環境に身を置いた塾生に変化のきっかけを与えるためにも、まずは自分たちが、塾自体が変わらなければならない」。そう代表は考える。さらに、『一色塾』によって成長した塾生たちが、同塾をさらに変える。そんな正のスパイラルの中で、互いに成長し続けることが理想だとの思いが、「変わります。一色塾」には込められているのだ。

対談を終えて

既存のやり方を変えたり、一般的とされるものとは違うやり方を採用したりするのは、容易ではありません。周囲の理解を得る必要も出てくるでしょう。その点、『一色塾』の先生方は、北條代表の生徒のために変わろうとする姿勢に賛同して一丸となり、柔軟な姿勢でより良い教育環境の構築に励んでおられます。現在、変革の真っ最中とのことで、これからが楽しみですね」(岡本 富士太さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

一色塾

住  所

神奈川県鎌倉市大船1-24-30

代表者名

代表 北條 博道

U R L

http://www.isshikijuku.co.jp/isshikijuku-hp/

掲載誌

センチュリー  2013年9月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『センチュリー』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。