2017年11月20日更新
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(株)コセキエンタープライズ/小谷コーポレーション 対談取材記事

名刺
動画

居心地の良い宿づくりで
出張工事を陰から支える

株式会社 コセキエンタープライズ
株式会社 小谷コーポレーション

代表取締役 小関 智生

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─略歴

「自分がすべきこと、今必要とされていること。それを考え、形にするのが

仕事の醍醐味です」

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─人ページ写真

「目的意識を持って仕事に取り組むのは楽しい」と微笑む小関社長。

手掛ける事業は、出張工事者のための宿泊施設運営だ。

現在は震災復興のため、いわき市内の宿はほぼ満室だという。

宿がまだ足りないと新しい宿の立ち上げに取り組む一方で、もっと他にできることはないかと考えを巡らせた結果、除染作業に取り組むべく建設会社を立ち上げた。

その目的は、地元の力になるため──。

まだ復興には至らず、困難な状況が続く中で、自らが成すべきことを見出し、精力的に取り組んでいく。

社長のその活力が地元を、そして地元のために働く人々を支える一助となることだろう。


【足跡】 福島県に発電所が建設されるようになった当初から、建屋工事などに携わる。遠方から工事のために出張してくる作業員の受け皿が必要となってきた情勢を鑑み、実家を下宿として事業をスタートした。現在はいわき市内に7軒の宿を持ち、さらなる展開に向けて奮闘している。


福島県いわき市を中心に、宿泊施設の運営を手掛ける『コセキエンタープライズ』。長期出張で建設工事に臨む作業員を、家庭的な温かさで迎え入れてきた。同社の小関社長は近年、震災復興のため新たに建設事業も立ち上げて除染作業にも着手。地元のためにできることを模索し、事業展開に力を注いでいるという。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─対談

建設工事に臨む作業員たちの

疲れを癒す「工事者の宿」

加納 『コセキエンタープライズ』さんでは宿泊施設の運営を手掛けておられるとのこと。小関社長はどういった経緯でこのお仕事を始められたのですか。

小関 私が社会人になったころはちょうど発電所の建設が盛んな時期で、地元の建設会社に就職して発電所の建築現場に携わってきました。工事は数カ月におよぶことがほとんどですから、現場の近くに宿を取って長期出張という形になる作業員の方が多いんですね。そこで、そうした方々にゆっくり休んでもらえる宿をつくろうと、20年近く勤めた会社を退職し、南相馬市の実家を改装して下宿にしたのがこの事業の始まりです。

加納 では、工事現場で働く方専門のお宿ということですか。

小関 ええ。それから大熊町・富岡町・双葉町と件数を増やしてきました。発電所建設が始まると同時にこうした宿が建つようになったのですが、20年も経つと建物が古くなったり、経営者の方がお年を召されたりして、閉めてしまう宿もでてくるんですね。それを私共で引き受け、改装して再オープンしたのです。

加納 何軒ほどのお宿を運営されているのでしょう。

小関 以前は9軒ありましたが、先の震災で被害を受けて閉めざるを得ない宿も多く、一時は3軒まで数を減らしました。私自身、震災当時は久ノ浜の海に程近い宿におりましたが、そちらも津波で流されてしまったのです。この地域はライフラインの復旧にも時間を要し、残った宿を再開できたのも夏になってからでしたので、4カ月ほどかかったことになりますね。それからまた宿を増やすべく奔走し、現在はこのいわき市で7軒の宿を運営しています。

宿の充実、新規事業の展開──

地元のための取り組みは続く

加納 工事者専門のお宿と言うことで、工夫されているサービスはありますか。

小関 長期滞在が前提ですから、まずは価格を抑えること。そして温かい家庭料理でくつろいでもらうことです。住み込みで宿を切り盛りしている従業員がいて、「宿のおばちゃん」や「おかみさん」と親しみを込めて呼んでいます。彼女たちに宿の中のことは任せていますので、それぞれの宿によって雰囲気は違いますが、毎日朝・晩の食事は皆心を込めて手作りしてくれています。

加納 住み込みですと、皆さんこのお仕事に就かれて長いのですか。

小関 長い人ですと10年近いですね。人柄もよく分かっていますから、安心して任せられます。仕事の指示をすることもほとんどなく、私は専ら施工業者さんを回って、当社の宿をご利用いただけるよう誘致するのが仕事ですね。ただ、理想の宿の形というのは話をしています。それはたとえばお客様が休暇でいったん家に帰られて、また出張先の宿に戻ってこられた時に、帰省土産を下さるような宿になれたら最高だということ。それはお客様が宿を気に入って、親しんでくれているという何よりの証拠でしょう。

加納 それだけ近しい関係であれば、長く家を離れていても気苦労も少なく、ゆったりと過ごせるでしょうね。今は復興関係で、福島県に来られている建設業者の方も多いのでは?

小関 私共の宿もほぼ満室で、宿泊施設が足りていないというのが現状です。そのために人手が足りず、工事が思うように進まない部分もあると聞きます。そこで私共も復興の力になりたいと思い、新たに『小谷コーポレーション』を設立、建設業許可を取得して除染作業への取り組みを始めました。そのため新たに従業員を迎え、これから力を入れていこうというところです。宿泊業が本業と言えど、工事者の方と長くお付き合いをしてきましたから、建設業はかかわりの深い仕事。将来的には除染作業だけでなく、建設工事も手掛けることで復興のさらなる力になれたらと考えています。

加納 復興のためには、まだまだたくさんの力が必要とされていますからね。

小関 ええ。ですから宿泊業にも一層の力を入れ、宿を増やしていく予定です。今はいわき市に固まっていますが、エリアもどんどん広げていきたいと考えています。また他県の宿とも提携し、福島県以外での工事にあたられる方にも安くて快適な宿を提供していきたいですね。建設業についてはまだ着手したばかりですが、一事業として発展していけるよう力を注ぐ所存です。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

温かな心遣いと食事で、工事者を支える

▼長期出張の工事者にとって、宿は暫時の我が家。『コセキエンタープライズ』が手掛ける工事者の宿は、連日汗を流して働く彼らを温かく迎え入れる。「宿のおばちゃん」の手作り料理はまさにおふくろの味だ。メニューは日替わりで、朝晩とできたてが食卓に並ぶ。さらに、日々の食事に彩りを添えてくれるのが、クリスマスや雛祭りといった行事のごちそう。家から遠く離れて仕事に励む人々に、季節の移ろいを楽しみ、心和ませてもらいたいという心遣いが感じられる。「おばちゃん」「おかみさん」と呼ばれるのも、家庭的な雰囲気があってこそ。気兼ねのいらない宿での生活が、工事者たちの疲れを癒しているのだろう。

対談を終えて

「発電所の定期検査などもあって、工事は常に尽きないものですが、リーマンショックで公共工事が激減するなど厳しい時分もあったそうです。それでも事業を続け、今は震災復興にも尽力しておられるとのこと。これからも地元のために頑張って下さい。」(加納 竜さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

株式会社 コセキエンタープライズ

株式会社 小谷コーポレーション

住  所

福島県いわき市平谷川瀬吉野作77

代表者名

代表取締役 小関 智生

U R L

 

http://www.koseki-hotel.com/

【工事ちゃん.com】

http://www.ko-jichan.com/

運営施設

【いわき地区】

ホテル 昴

福島県いわき市久ノ浜町金ヶ沢鹿野14番地

 

工事者の宿 広野

福島県双葉郡広野町大字夕筋字本沢13

 

高木屋

福島県双葉郡広野町上浅見川字狐石129

 

五月旅館

福島県いわき市平谷川瀬1丁目2番地16

 

松ちゃん

福島県いわき市永崎地切257

 

錦ちゃん

福島県いわき市錦町中央3丁目8-6

 

馬目荘

福島県いわき市小名浜字中原11番地10

【東海村地区】

おしょうづか

茨城県那珂郡東海村白方1385

掲載誌

リーダーズ・アイ  2013年8月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。