2019年03月07日更新
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(株)ブレスホーム 対談取材記事

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季節によって涼しく、暖かく変化する
在来工法の進化形・通気断熱「WB工法」

株式会社 ブレスホーム

代表取締役 福永 雅一

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─略歴

「常に理想に向かって走り続ける地域の工務店でありたい」

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─人ページ写真

高気密・高断熱の住宅が推奨される一方で、24時間換気でも十分に湿気対策が行えないなど、新たな問題が明るみになってきた日本の住宅事情。

そこで登場したのが、温度で変化する建材を駆使することによって家の通気性を保持しながらも適温を維持する「WB工法」だ。

長年、住宅メーカーに勤めていた福永社長は、この工法と初めて出会った時、それまでその存在に気付かなかったことを悔やんだという。

「今からでも遅くはない。この工法を広めていこう」と、2010年に『ブレスホーム』を立ち上げた。

事業が軌道に乗ってきた今もその理念は変わることはない。「確かな健康住宅を広める」との理想を常に掲げる工務店だ。


夏は涼しく、冬は暖かい「WB(ダブルブレス)工法」による家づくりを推進している『ブレスホーム』。2010年の設立以来、1軒1軒を大切に、丁寧な仕事で住む人に満足を提供できるよう努力を重ねてきた。その工法の魅力について、俳優の村野武範氏が同社の福永社長にお話を伺った。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─対談

「WB工法」を広げるべく
満を持して会社を設立

村野 まずは福永社長の歩みから。

福永 設計の仕事に憧れ、大学時代は建築を専攻。卒業後はハウスメーカーに就職しました。最初の5年間は現場監督を経験し、その後は支店長として支店の立ち上げに携わりながら、3~5年おきに転勤を繰り返していました。

村野 会社には何年ぐらいお勤めを?

福永 約30年勤めました。最後の1年間は母が体調を崩したこともあり、管理職を下りて地元で営業をさせてもらっていたのですが、会社が倒産してしまいまして……。お客様を抱えたままでしたし、どうしても引き渡しまで責任を果たしたかった私は、工事を引き継いでもらえる工務店を紹介してもらい、私自身もそこの社員としてお世話になりながら何とか引き渡しすることができたのです。ただ、当時はリーマン・ショックの影響で景気が落ち込んでいたこともあり、そちらの工務店も経営状態が厳しくなって辞めざるを得ない状況に。年齢的なこともあり、転職よりも独立を決意しました。

村野 迷いはありませんでしたか。

福永 迷いというよりも、お世話になっていた工務店で学んだ「WB工法」というものを気に入っていたので、とにかくそれを広めたいという思いの方が強かったですね。ハウスメーカーの勤務時代に一緒だった仲間が集まってくれたことも心強かったです。

村野 とは言え、設立当初はまだ景気が悪かったのではありませんか。

福永 確かに景気は悪かったですが、いくら景気が悪くても家が一切建たないわけではありませんし、私共としても家を建てたいという方が10人いれば、その全員と契約することを目標にしているわけではありません。我々の考え方や工法にご賛同・ご理解いただける方が、1人でも2人でもいてくださればいいと思っています。ですから、景気はそれほど気になりませんでしたね。

いくつもの工夫を重ねて
健康と快適を追求した家

村野 改めて「WB工法」とはどのような工法なのでしょうか。

福永 今から13年ほど前に長野県の一人の大工さんが考案された工法で、気温の変化によって家に搭載した装置が変化する「衣替えする家」なんです。従来の高気密・高断熱の家は湿気まで囲ってしまうため、24時間換気をしても湿度対策は十分ではなく、シックハウスを引き起こす可能性が高いのです。本当は昔ながらの土壁の家が良いのですが、それでは寒さの厳しい長野には向かない。そこで土壁の性質を持ちながら、冬は暖かい住宅を何とか造ることはできないかと試行錯誤されて生まれたのが、「WB工法」なのですよ。

村野 これまでにない画期的な工法なのですね。

福永 ええ。床下から壁の中を伝い、屋根裏まで風が通る道を設けているのですが、普通なら床下の換気口はずっと開いたままになりますよね。しかしWB工法の住宅は換気口に形状記憶合金を使用しており、気温が約16℃以下になると自動的にバネが伸びて閉まるようになっているのです。そのため冬場は床下に冷たい空気が入ってくることはありません。また、屋根裏にも同じような自動開閉の装置を設置しているため、冬場は煖房を使うと家全体が温かくなるんですよ。また、壁にはビニールクロスではなく、コットンクロスを使用しています。これは肉眼では見えないぐらいの細かい穴が開いているクロスで、空気中の余分な湿気やウイルス、臭いも吸着して壁から逃がしてくれるんです。そのため、新築でも家の中の空気が柔らかく感じられ、臭いに敏感な女性にも好評ですよ。

村野 湿気を吸ってくれるということは、夏場も過ごしやすいのでしょうね。

福永 はい。1年を通して室内の湿度を40~55%程度に保ってくれるので、夏場の体感温度は低いですね。

村野 お客様の反応はいかがですか。

福永 お陰様で非常に満足度が高く、お客様のほとんどが紹介によるものなのです。人の輪がどんどん広がっていることに喜びを感じています。実は、これだけよい工法であるにもかかわらず、まだ知名度が低いのが現状でしてね。その理由としては、実施しているのは地域の工務店であるため、大手ハウスメーカーのように大々的な宣伝をうつことがなかなかできないのです。しかし、その現状を嘆いているばかりではいけない。家族みんなが快適に健康に暮らせる工法を提供するという理想を大切にしながら、一軒一軒の住宅を丁寧に手掛けることで、お客様にこの工法の良さを体感していただき、その結果、工法の普及に寄与できればと考えています。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

「商品の良さをご説明し、賛同と理解を得た上で家づくりを行っています」
(代表取締役 福永 雅一)

広がる「WB工法」のネットワーク

▼「WB工法」は、長野県に拠点を置く工務店『ウッドビルド』が提供する工法だ。在来工法の良さを活かしながらも、四季を通して快適に暮らすためにはどうすればいいか──と、試行錯誤を繰り返しながら生み出された工法である。そうして開発した工法を、同社は各地の工務店を対象に資材と共に販売。地元から徐々に広まっていき、現在、全国各地の工務店で採用されている。理想を追求した工法を多くの工務店で採用して欲しいという方針から、加盟料やロイヤリティが発生するフランチャイズ方式を採用していない。工法の素晴らしさに加え、大きな負担なく導入できることも、各地での採用を後押ししている。

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▼愛知県豊田市で活躍する『ブレスホーム』も、この工法の担い手の一社だ。同社の福永社長は、「日本一暑い町と言われる多治見市にも近いこの豊田市で、暑い夏も寒い冬も快適に過ごせる理想の住まいを広めていきたい」と熱意を語る。そのためにも、約60万円という坪単価を「お客様の負担を少なくしたい」とし、広告費を見直すなどあらゆる企業努力を重ねることによって49万円という坪単価を実現させた。さらに、施工を終えた後は、お客様の協力を仰いで見学会を開催。実際に目で見て、心地良さを体感してもらえるようにと、創業以来続けてきた取り組みだ。さらに入居した後のアフターフォローも万全に整える。そうした同社の姿勢が、理想的な工法をさらに魅力あるものへと昇華させているのだ。

対談を終えて

「今回の対談で初めて「WB工法」の存在を知りましたが、とても素晴らしい工法で、シックハウスやアレルギーに悩む人には特にお薦めですね。省エネや環境面からも今後、益々注目されるのではないでしょうか。」(村野 武範さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ(LEADER’S EYE)』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

株式会社 ブレスホーム

住  所

愛知県豊田市平芝町2丁目1番地7 ケヤキコートビル3F

代表者名

代表取締役 福永 雅一

U R L

http://breath-home.com

掲載誌

リーダーズ・アイ  2012年7月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『リーダーズ・アイ』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。