2019年10月06日更新
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(有)ヴァン・トスト 対談取材記事

名刺
動画

既成のスタイルにとらわれない自由な店づくりで
美味しさと笑顔の時間を多くの人々に提供する

有限会社 ヴァン・トスト
酒選房
麺屋・酒家 鉄風
茨城素材 炭火焼鳥 炭と

代表取締役 圷 和美

【異業種ネット】月刊経営情報誌『トップフォーラム(Top Forum)』特別取材企画 掲載記事─略歴

【足跡】 茨城県の東海村で生まれ育つ。1997年に『ヴァン・トスト』を設立。『酒選房』『鉄風』『炭と』の3店舗を展開し、型にはまらぬ経営スタイルで活躍の場を広げ、郷土愛をもって地元の活性化に取り組んでいる。


食材とワインにこだわったイタリアンレストラン『酒選房』、東海村初となる炭火焼鳥と和食を融合させた『炭と』、さらにラーメン店でありながら居酒屋としての人気も高い『鉄風』と、三者三様の彩りを放つ食を展開しているのが、『ヴァン・トスト』だ。その持って生まれたセンスと斬新なアイデアで、人々を魅了して止まない店舗を展開する圷社長に、思いの丈を伺った。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『トップフォーラム(Top Forum)』特別取材企画 掲載記事─対談

大西 圷社長が飲食業に携わられた経緯からお聞かせ下さい。

圷 元々父が、コンビニを経営していました。ずっと、後を継ぐよう言われていたのですが、私は高校のころから飲食の道に進みたいと考えていたんです。実家はコンビニ以前に酒屋を営んでいたのですが、どうせ後を継ぐなら酒専門店にしたいと考えた私は、思い切って業態を変えることに。そこで、父が体調を崩して入院している間に店を改装し、酒専門店としたのが1997年のことです。今や笑い話ですが、当時父はあ然としていましたね(笑)。

大西 それは驚かれたでしょうね(笑)。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『トップフォーラム(Top Forum)』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真
▲圷社長が自らデザインを手掛けた『酒選房』の素敵な店内

圷 そうして店をオープンしましたが、もとより飲食の道を夢見ていた私は、単に酒の専門店を営むよりも、食事と共に提供したいと考えるようになりました。そこで始めたのがワインとイタリアンのお店『酒選房』。図らずもそのころはちょうどワインブームが最盛期を迎えており、有り難いことに当店も連日満席でお客様にお待ちいただく状態でした。

大西 時代を読むセンスと経営手腕をお持ちだった証拠だと感じます。

圷 常に試行錯誤しながらですよ。とは言えやはり、『酒選房』という一つの柱だけだと、企業として安定的な経営を続けるのは難しい。そしてどうせならイタリアンよりももっと気軽に足を運んでもらえる店をつくろうと考え、次にオープンしたのが、炭火焼鳥と和食の店『炭と』だったんです。この東海村にはそれ以前に炭火焼鳥を出すお店がなかったことも幸いして、こちらも軌道に乗せることができました。ですが二つの柱では、さらに新たなビジネスを展開する時に、力が足りないかもしれないと考えてオープンしたのが、ラーメン店の『鉄風』。こちらはラーメン店でありながら居酒屋でもあり、雑誌にも取り上げていただいたこともあって、お陰様で週末はいつも予約で満席となっております。他の店舗も同様にご愛顧いただいているので、有り難いことです。

大西 素晴らしい。店を出すたびに人気店に成長させてしまわれるなんて……。不況下では真っ先に飲食業が打撃を受けるもの。そんな中でこれほど順調に売上を伸ばせている要因は、いったい何だとお考えですか。

圷 お客様に喜んでいただけることをしているだけです。当店では、マニュアルにとらわれず、と言うよりもマニュアルそのものがないんです。現場のスタッフには、「とにかくお客様に喜んでもらうことを念頭に置いて、どのように料理やサービスを提供すべきか自分で考えてほしい」と伝えています。現場の人間は売上のことなど考えず、お客様のことだけを考えるのが一番良い。原価率や回転率のことなどに気を回していては、お客様にとって気持ちの良い接客ができるはずはありません。何はともあれ、まずはお客様に喜んでもらう。そしてその後処理といいますか、経営や売上については私が悩んで、成り立つように工夫すれば良いだけですからね。そのために経営者である私は、現場の仕事は全て現場に託すことを念頭に置いています。そうすれば現場は楽しんで仕事ができ、そうであればこそ、来て下さるお客様に楽しんでいただけると私は思うのです。お客様に満足してもらうために、あらゆる挑戦をする。そしてその結果を見ていただく──そのスタンスで、スタッフ一丸となってこれまで店づくりに励んできました。

大西 素晴らしい信念ですね。利益とは後から付いてくるもの──それをまさに体現しておられますね。でもマニュアルのない職場って働くのが難しそう……。

圷 そうなんです。自由度が高い一方で、主体性を持って取り組めない人には無理でしょうね。その点当社のスタッフは、皆前向きにしっかり育ってくれているので本当に有り難いことですよ。仲間意識が強く、家族のような雰囲気で頑張ってくれています。

大西 素敵ですね。最後に今後の夢を。

圷 東海村を活性させることが私の目標です。ここで育った若者たちが、グローバルに活躍できる会社へと成長していければ何よりだと思っています。また、都心のお店が真似したくなるような斬新なアイデアを、当店から発信していきたいと思います!

大西 陰ながら応援していますよ!

【異業種ネット】月刊経営情報誌『トップフォーラム(Top Forum)』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

「お客様に楽しんでいただくため、まずはスタッフが楽しめる現場に」(代表取締役 圷 和美)

「これからもスタッフ皆さんで一丸となって前進して下さい」(ゲスト 大西 結花)

社長のビジョンを共有し、魅力溢れる店をつくり出すスタッフたち

飲食店とは、スタッフたちが経営者のビジョンをしっかりと共有してこそ、独自の魅力を発せるものだ。その点『ヴァン・トスト』には、圷社長の想いを共有するメンバーが揃っていると言えるだろう。その“想い”とは「お客様に最高のご満足を提供したい」──。それを実現すべく、各店の店長は、店をしっかりと取り仕切り、社長に「全てを委ねられる頼もしい店長ばかり」と言わしめるほど絶大の信頼を得ている。

スタッフたちは、いかにして社長のビジョンを共有しているのか。それは、彼らがただ一点を指針として働いていることにある。「気を遣う相手は、上司ではなくお客様」。働く中ではつい見誤りがちなことだが、同社には、この飲食店の本質とも言うべきことを真に理解するスタッフが揃っている。そんなスタッフたちだからこそ顧客に最高の満足を提供でき、さらなるファンを引き寄せて止まぬ店づくりを実現できるのだ。

対談を終えて

「ワインの知識を深めるべく輸入元へ勉強に赴かれ、当初は料理の勉強にも心血を注がれた圷社長。また各店舗の素晴らしい内装デザインもご自分で手掛けられたとか。そういった行動力の全ては、社長のお店づくりにかける情熱によるものだと感じました」(大西 結花さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『トップフォーラム(Top Forum)』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

有限会社 ヴァン・トスト

住  所

茨城県那珂郡東海村舟石川駅西1-15-15

代表者名

代表取締役 圷 和美

U R L

http://vin-toast.com

店  舗

酒選房

麺屋・酒家 鉄風

茨城素材 炭火焼鳥 炭と

掲載誌

トップフォーラム  2012年7月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『トップフォーラム』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。