月刊経営情報雑誌「マスターズ（MASTERS）」（国際通信社）、「アンカー（ANCHOR）」（報道通信社）、「センチュリー（CENTURY）」（USPマネジメント）対談取材記事掲載の経営者が参加する国際通信社グループ運営の異業種ネット

渡嘉敷　小山社長は、お若いころから後継を意識されていらっしゃったのですか。

小山　ええ。子どものころから将来は父の後を継ごうと考えていました。ただ、一度は社会を経験しておこうと、学業修了後はゼネコン（『鈴中工業(株)』）に就職。「お前は後継ぎなのだから、人より早く一人前にしてやる」と仰ってくれた上司の気持ちがうれしくて、私もがむしゃらに励み、優れた技術を習得させていただきました。ただ、そちらがビルを主体に手掛けていたのに対し、当社は住宅がメイン。そこで住宅会社の『林工住宅(株)』に移り、営業を主体に住宅全般のノウハウを培い、計13年の修業期間を経て当社に入りました。

渡嘉敷　頼もしい後継ぎが帰ってきて、御社も急成長したのでは？

小山　そうですね。私が継いで、売上も社員も増えました。ただ、私が伸び伸びと事業に邁進できたのも父が常に私の意思を尊重してくれたお陰だと思っています。父は「会社は人なり」との考えの下、社員、お客様、取引先様と、全ての人とのつながりを大切にする人で、私もその姿勢は受け継いでいますし、とても尊敬していますね。

渡嘉敷　では社長ならではの、お仕事の上でのポリシーとは？

小山　常に最悪の事態を想定して万全の備えをもって仕事にあたるということ。また、時代によって変わるお客様の要望にしっかりと応えると共に、高品質・低価格を実現するよう心掛けています。2011年8月に運送会社も設立したのですが、それらの理念はどちらにも共通することです。今後も、プロ意識を持って堅実に歩みを進めることで、地域の方々の生活の質向上に貢献していきたいと思います。