2023年02月13日更新
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(株)皇帝塩本舗 対談取材記事

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健康な身体をつくる天然の塩を広め
消費者の食に対する意識を高めたい

株式会社 皇帝塩本舗

代表取締役 橋本 忠昌

【異業種ネット】月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』特別取材企画 掲載記事─略歴

【足跡】 熊本県出身。高校卒業後、東京の大学に進学して農芸化学を学ぶ。卒業後は青年海外協力隊として西アフリカへ趣き、約3年野菜の栽培指導に携わる。帰国後、大学院でミネラルを専門に研究に取り組む。その後、大手医薬品メーカーに就職。1994年に『皇帝塩本舗』を設立。2000年に農水省登録の有機JAS認定機関「NPO法人 熊本県有機農業研究会」を設立し、有機農産物の認定事業を行い「有機農業」の普及活動を展開中。


大手医薬品メーカーに勤め、大学院ではミネラルを専門に研究を重ねてきた橋本社長が、食品添加物や残留農薬の恐ろしさを知ったのは17年以上も前のこと。以来、ミネラルたっぷりの天然塩「皇帝塩」を中心に、様々な調味料の開発・販売を手掛ける『皇帝塩本舗』を牽引し、世にその存在を広めてきた。本日は女優の島田陽子さんが同社を訪問し、社長にインタビューを行った。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』特別取材企画 掲載記事─対談

島田 私は普段から調味料などにこだわっており、こちらのお塩が評判だと聞いて楽しみにして来ました。

橋本 それはうれしいお言葉です。当社が扱う「皇帝塩」という塩は、人体のミネラルバランスに非常に近いのが特徴でしてね。中国の歴代皇帝が愛用した塩としても知られているんですよ。製法にもこだわっていて、特殊な塩田でつくられています。

島田 ぜひ詳しくお聞きしたいです。

橋本 簡単に説明しますと、素焼きのセラミックを敷き詰めた塩田に、満潮時の深層海水を引き込んで、天日と風、セラミックから放出される遠赤外線で自然結晶させるという製法です。さらに一年ほど熟成させて余分なにがりを流すので、とってもまろやかな味なんですよ。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

島田 身体にも良さそうですね。社長は塩の研究をなさっているのですか。

橋本 塩ではありませんが、大学では農芸化学を専攻し大学院時代にはミネラルを専門に研究していました。卒業後は大手医薬品メーカーに就職。そちらの会社が新たに漢方に着手するということで、研究員として呼ばれたんです。取り組んだのは「同じ成分の薬なのに昔と今とで効き目が違うのはなぜか」というテーマ。その原因を追究していった結果、驚くべきことに、人間の体液が昔よりも汚れていることが分かり、それが原因で薬が効きにくくなっているとの結論に達したのです。そしてその原因が、毎日の食生活で摂取する食品添加物にあるという事実に行き着くことに……。

島田 そこから今のお仕事につながっていくのですね。

橋本 ええ。その後は、この恐ろしい事実の詳細を知るべく色々と調べましてね。1960年代以降、我が国でも加工食品が増えてきたのは周知の事実だと思います。それで賞味期限を長く、色をきれいに出すために防腐剤や着色料など添加物を入れることが当たり前になったのです。その原因が“減塩”でした。昔から日本では食べ物を長期保存する際に塩を用いましたが、戦後は身体に良くないということで減塩が推進されたんです。すると当然保存が効かなくなり、代わりに防腐剤が使用されるように……。それらが気づかぬ間に身体の中に蓄積され、体液が変化したんです。そこで消費者の皆さんの意識を変えるため、減塩の必要がない塩を探し、辿り着いたのが「皇帝塩」でした。市場に多く出回っている精製塩は少なからず海水中の汚染物質の影響を受けていますが、「皇帝塩」はそのようなこともない上に、ミネラルバランスが体液に近く、甘みもあってとても美味しかったのです。これをぜひ日本の皆さんに知ってもらいたい。そんな想いでスタートしました。

島田 販売にあたっては、どのような方法で営業活動を?

橋本 勤めていたころは研究専門だったため営業経験はゼロでしたが、とにかく知り合いを通じて様々な企業を訪問し、「皇帝塩」を配り歩きました。口で説明するよりも、食べていただくことが一番ですから。

島田 お客様の反応はいかがでした?

【異業種ネット】月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真
「皇帝塩」を試食する島田陽子さん。天然の塩ならではのまろやかさに驚きを隠せない様子だ。

橋本 代理店一号の会社では、まず社員の皆さんで塩をなめてくださったそうです。それまでは、自己管理をしていても疲労が回復せず欠勤する方もいたそうですが、「皇帝塩」をなめるようになってからは欠勤率が下がったのだとか。他にも様々な実体験とともに、多くの方々から高い評価をいただいています。立ち上げから17年経ちますが、ほぼ口コミだけで輪を広げてきました。また、塩だけでなく「皇帝塩」を配合した味噌や醤油、お茶、米など、ご要望に応えながらラインアップを増やしてきました。食品以外にも石鹸やシャンプーなども天然原料を使用し、身体に良いものを揃えることで、「脱・添加物」を訴えています。

島田 商品の販売に留まらず、消費者の意識を変えようとしておられるのですね。

橋本 最終目的はそこにあります。食品添加物や残留農薬に関する知識を持っている人はまだまだ少ないのが現状です。ですから啓蒙活動もこれからの課題ですね。当社では現在、インターネットで情報を発信する他、希望者に「皇帝塩」の無料サンプルと小冊子をお送りしていて、すでに約1万人の方に送付しています。

島田 ではこれからが楽しみですね。

橋本 例えば10万人の意識を変えることができたら、市場も大きく変わっていくのではないでしょうか。今後も企業として小さな努力を積み重ね、化学添加物を使わない食品が当たり前の日本を実現するために、スタッフ全員が一丸となって突き進んでいきたいと思います。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

 

【異業種ネット】月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

「皇帝塩」の魅力を徹底解剖

▼人体のミネラルバランスに近いことで橋本社長が注目した「皇帝塩」。この塩は中国の歴代皇帝にも珍重され、皇帝の体調管理にも使われていたという言い伝えがある。それは、毎日この塩をなめて、甘く感じる時は肝臓が、苦みを強く感じる時は心臓が弱っている、といったもの。「そこから薬膳料理が生まれたとも言われており、中国4,000年の歴史を感じますね」と社長も感慨深く語ってくれた。

▼体調管理以外にも、「皇帝塩」には通常の塩にはない利用方法がいくつもあると言う。例えば料理においては、「皇帝塩」で10%程度の塩水をつくり、そこに野菜や米を20分程度浸けておけば農薬を除去する効果が得られるという。また、漬物に使用すれば通常よりも早い期間で美味しく漬かり、天ぷら油に入れると酸化しにくく油が長持ちするのだとか。また、入浴の際は湯船にひとつかみ入れることで、タラソテラピー効果のある「塩湯」が楽しめる他、「皇帝塩」でつくった塩水で鼻うがいをすることによって、花粉症や鼻炎にも良い効果を及ぼすという。興味のある方は、ぜひサンプルを請求して効果のほどをその身体で確かめてみてほしい。

対談を終えて

「私自身、食にはこだわりを持っていまして、野菜は無農薬、オイルはオリーブオイルを使用しています。自分なりに色々と勉強もして、防腐剤や着色剤、農薬の恐ろしさを知り、安全なものを選ぶようになりました。“良薬口に苦し”と言われるように、身体に良いものは美味しくないという傾向がありますが、『皇帝塩本舗』さんで扱っていらっしゃるものは身体にも良く、美味しいことが基本。素晴らしい商品に出会うことができてうれしく思います」(島田 陽子さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

株式会社 皇帝塩本舗

住  所

熊本県熊本市琴平2-8-36

代表者名

代表取締役 橋本 忠昌

U R L

http://www.k-sio.com

掲載誌

ザ・ヒューマン  2011年8月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『ザ・ヒューマン』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。