長年培った経験とノウハウを武器に
安心・安全な環境づくりをサポート
主に食品加工施設における衛生管理を生業とする『食品環境研究所』。同社の小山社長は長年厨房設備メーカーで活躍した人物で、その経験とノウハウを活かして、厨房などの設備を安く買い替えるサポートなども行っている。本日は同社を、俳優の村野武範氏が訪問し、社長にお話を伺った。
村野 はじめに、小山社長の歩みからお聞かせ下さい。
小山 地元・岡山県の出身です。学業修了後は業務用厨房機器の製造メーカーに就職しました。そちらに22年間勤務する中で、営業をはじめ修理や工事、設計など、あらゆる業務を経験したんですよ。その後は同業他社に転職したのですが、そちらに10年ほど勤めたころ、息子が独り立ちしましたので、独立して現在に至ります。
村野 厨房機器のお仕事で独立されたのでしょうか。
小山 いいえ。食品衛生管理の仕事になります。以前から面識のあった方がこの仕事を手掛けていたのですが、その方がカンボジアで仕事をすることになりましてね。私に「業務を引き継いでくれないか」と声が掛かったんですよ。色々と考えてみた結果、将来性が高いと判断して思い切って業務を受け継いだんです。
村野 具体的に、どういったお仕事をされているのでしょう。
小山 「HACCP」という食品の安全を確保する衛生管理の手法があるのですが、「厚生労働省」は2020年の「東京オリンピック」までにこの手法を国内に浸透させようとしているんです。大きな企業などでは既に採り入れられているのですが、小さな製造現場ではほとんど採用されていないのが現状。しかも、それを導入するために大きな会社にコンサルティングを依頼すると、たくさんの費用が掛かってしまうんです。そこで、私共は安価でHACCPを導入するためのサポートを行っているのですよ。また、前職で培ったノウハウを活かして、機材を安く仕入れるお手伝いをしたり、食品加工における異物混入を未然に防ぐための対策を提案したりしています。
村野 昨今世間を騒がせた、異物混入の問題の解決策も持っておられると。それも安価にできるものなのですか。
小山 はい。私共なら可能です。ほとんどの場合、金属探知機などの大がかりな機械を導入することになりますが、ちょっとした変更だけで、異物を発見しやすくできるんです。たとえば、工場内を明るくするとか、見えやすい台を設置するとか。私は長年厨房設備の販売に携わる中で、色々な現場を見てきましたので、そうした経験を活かして最適な提案を心がけております。また、今までに築いてきた人脈も私を支えるバックボーンとなっていますね。
村野 社長は食品安全の守護者というわけだ。お話も尽きませんが、今後の展望をお聞かせ下さい。
小山 ホテルや病院など、それぞれの分野の衛生のプロフェッショナルを集めて、総合的な衛生コンサルティングができる会社にしていきたいですね。
「小山社長は、手の洗い方だけで2時間は講義ができるとおっしゃっていました。普段私たちが何気なく行っている手洗い一つにしても、食品衛生管理となるとそれだけ奥が深くなるのですね。とても勉強になるお話をたくさん伺うことができました。これからも、頑張って下さい!」(村野 武範さん・談)
名 称 |
株式会社 食品環境研究所 |
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住 所 |
岡山県岡山市南区市場一丁目1番地 |
代表者名 |
代表取締役 小山 洋一 |
掲載誌 |
月刊経営情報誌『リーダーズ(LEADERS)』 2016年6月号 |
本記事の内容は、月刊経営情報誌『リーダーズ(LEADERS)』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。